Slack のインポート/エクスポートの手段

Slack では、どのプランのユーザーにも、インポートとエクスポートのためのツールが用意されています。このガイドでは、そのツールを使って Slack ワークスペース内または Enterprise Grid オーガナイゼーション内のコンテンツにアクセスする方法について説明します。プランごとの詳細については、プラン別のインポート/エクスポートツールのセクションを参照してください。


エクスポートの概要

他のビジネス向けツールと同様、Slack のお客様はデータのエクスポートはさまざまな理由によって (場合によっては法的な理由で) 必要になる場合があります。ですが、このコンテンツのエクスポート機能の利用には条件があり、それらを満たした場合でのみ利用が可能となっています。これらの制限は、雇用法やプライバシー保護法、その他の法律への遵守、および企業ポリシー等を考慮した上で設けられたものです。さらに、ワークスペースの所在地の法律やポリシーによっては、エクスポートツールの使用時には全社員へその旨の通知を行うことを、企業が義務付けられている場合もあります。

顧客側でコンテンツのエクスポートが必要となる例 :(※「顧客」とは、Slack を作成・契約した企業/個人を指します) 

  • 企業がハラスメントや企業秘密の盗難の報告を受け、職場での調査を行う必要がある場合。
  • 特定の通信内容の一定期間における記録保管が規制により義務付けられている金融サービス企業。 
  • 訴訟や捜査により、裁判所命令で Slack の情報を開示しなければならない場合。 
  • EU 一般データ保護規則 (GDPR) の定めに従い、元従業員からの要求に応じその従業員に関して元雇用主が保持する情報の写しを提供する場合。 

Slack のエクスポートツールは、顧客の皆さまの義務遵守をサポートするものです。同時に、こうしたツールやその使用要件は、ユーザーの皆さまにとって Slack が安全に業務を遂行できる場であり続けるために欠かせないものです。 

 

プラン別 インポート/エクスポートツール

フリープラン

  • インポート : インポートツールを使って、次のソースのコンテンツをインポートすることができます : ほかの Slack ワークスペース、CSV やテキストファイル、サードパーティアプリからエクスポートされたデータ。 

  • エクスポート : ワークスペースのオーナーと管理者は、パブリックチャンネルのデータをエクスポートできます。データのエクスポートにはファイルへのリンクが含まれ、ファイル自体は含まれません。

    限られた状況下では、ワークスペースのオーナーが Slack に連絡し、すべてのチャンネルと会話(プライベートチャンネルとダイレクトメッセージを含む)を対象としたコンテンツのエクスポートを申請できます。申請の際には、ワークスペースのオーナーは毎回必ず以下を Slack へ提出する必要があります。これらの提出がない場合、データのエクスポート申請は却下となりますのでご注意ください。(a)政府機関もしくは規制当局による有効かつ拘束力のある要求(命令)書(b)メンバーの同意書(c)適切な法律および規定に基づく請求・権利であることの証明。


プロプラン

  • インポート : インポートツールを使って、次のソースのコンテンツをインポートすることができます : ほかの Slack ワークスペース、CSV やテキストファイル、サードパーティアプリからエクスポートされたデータ。 

  • エクスポート : ワークスペースのオーナーと管理者は、パブリックチャンネルのデータをエクスポートできます。データのエクスポートにはファイルへのリンクが含まれ、ファイル自体は含まれません。Slack コネクトチャンネルがあるワークスペースのデータをエクスポートする場合には、ワークスペースのメンバーによって共有されたファイルへのリンクのみがエクスポート対象に含まれます。

    限られた状況下では、ワークスペースのオーナーが Slack に連絡し、すべてのチャンネルと会話(プライベートチャンネルとダイレクトメッセージを含む)を対象としたデータエクスポートを申請できます。申請の際には、ワークスペースのオーナーは毎回必ず以下を Slack へ提出する必要があります。これらの提出がない場合、データのエクスポート申請は却下となりますのでご注意ください。 (a) 政府機関もしくは規制当局による有効かつ拘束力のある要求 (命令) 書 (b) メンバーの同意書 (c) 適切な法律および規定に基づく請求・権利であることの証明。


ビジネスプラスプラン

  • インポート : インポートツールを使って、次のソースのコンテンツをインポートすることができます : ほかの Slack ワークスペース、CSV やテキストファイル、サードパーティアプリからエクスポートされたデータ。

  • エクスポート : ワークスペースのオーナーと管理者は、パブリックチャンネルのデータをエクスポートできます。ワークスペースのオーナーは、データエクスポート用のセルフサービスツールの使用も申請できます。このツールを使用することで、ワークスペースのオーナーにはすべてのチャンネルと会話を対象としたデータエクスポートが許可されます。このエクスポートには、必要に応じ、法律で許容された範囲で、プライベートチャンネルとダイレクトメッセージが含まれます。ワークスペースのオーナーはこのエクスポートの実行が、(a)適切な企業ポリシーおよび雇用契約書を順守するものであり、また(b)いかなるデータエクスポートの使用ケースも適用法令で認められていることを確認しなければなりません。

    データのエクスポートにはファイルへのリンクが含まれ、ファイル自体は含まれません。

    Slack コネクトチャンネルがあるワークスペースのデータをエクスポートすると、あなたのワークスペースのメンバーが共有したものに限り、共有されたプライベートチャンネルや、オーガナイゼーションのメンバー間のダイレクトメッセージに存在するファイルへのリンクがエクスポート対象に含まれます。


Enterprise Grid プラン

注 : Enterprise Grid オーガナイゼーションへのインポートには対応していませんが、代わりに、ワークスペースにデータをインポートし、OrG にそのワークスペースを移行することができます。

  • エクスポート : OrG オーナーは、データエクスポート用のセルフサービスツールの使用を申請できます。このツールを使用することで、OrG オーナーにはすべてのチャンネルと会話を対象としたデータエクスポートが許可されます。このエクスポートには、必要に応じ、法律で許容された範囲で、プライベートチャンネルとダイレクトメッセージ、およびシングルユーザーが参加したすべての会話が含まれます。OrG オーナーはこのエクスポートの実行が、(a)適切な企業ポリシーおよび雇用契約書を順守するものであり、また(b)いかなる業務上のエクスポートの使用ケースも適用法令で認められていることを確認しなければなりません。

    データのエクスポートにはファイルへのリンクが含まれ、ファイル自体は含まれません。エクスポートが TXT 形式の場合、シングルユーザーの会話を対象としたデータエクスポートにはファイルが含まれます。

    Slack コネクトチャンネルがあるワークスペースのデータをエクスポートすると、あなたの Enterprise Grid OrG のメンバーが共有したものに限り、共有されたプライベートチャンネルや、オーガナイゼーションのメンバー間のダイレクトメッセージに存在するファイルへのリンクがエクスポート対象に含まれます。

    Enterprise Grid OrG 内の個別のワークスペースを管理するワークスペースのオーナーと管理者は、それらのワークスペースのパブリックチャンネルからもデータをエクスポートできます。

  • Discovery API : オーガナイゼーションレベルでは、OrG オーナーが Discovery API エクスポートメカニズムを利用できます。承認されたサードパーティー製アプリを使用して、OrG のあらゆるコンテンツのエクスポートとアーカイブ、または OrG のコンテンツに関するセキュリティやコンプライアンスの義務を遵守できます。OrG オーナーはこのエクスポートの実行が、(a) 適切な企業ポリシーおよび雇用契約書を順守するものであり、また (b) いかなる Discovery API の使用ケースも適用法令で認められていることを確認しなければなりません。

    Discovery API 経由のエクスポートにはファイルそのものが含まれ、直接ダウンロードリンクを通してアクセスできます。Slack コネクトチャンネルがあるワークスペースからのデータエクスポートを実行すると、共有されたプライベートチャンネルや、Slack コネクトチャンネルのオーガナイゼーションのメンバー間のダイレクトメッセージに存在するファイルがエクスポート対象に含まれます。ただし、Enterprise Grid OrG のメンバーによって送信されたファイルのみ、Discovery API で編集または削除できます。

    Discovery API は、eDiscovery やデータ損失防止(DLP)といったソリューションもサポートしています。こうしたソリューションでは、定期的なエクスポートや、保護されたデータに対するその他の管理手段により、機密データや規制対象データを管理して義務を遵守できます。

    Enterprise Grid OrG のワークスペースに Slack コネクトチャンネルが含まれる場合には、これらの共有されたチャンネルのコンテンツや複数のオーガナイゼーションのメンバー間で送信されたダイレクトメッセージが eDiscovery エクスポート対象に含まれます。共有されたチャンネルへ投稿されたメッセージは DLP プロバイダー経由で利用できるようになりますが、Discovery API で編集または削除できるのは Enterprise Grid OrG のメンバーが送信したメッセージだけです。

Tip : ワークスペースの種別についての詳細は Slack のメンバー種別を参照してください。Slack アカウントをお持ちの場合は、ワークスペースでオーナーと管理者を確認できます


保存設定とエクスポート

エクスポートが可能なコンテンツは、契約プランやデータ保存設定などの条件によって制限されている場合があります。詳しくは、メッセージとファイルの保存ポリシーのカスタマイズを参照してください。

Slack コネクトチャンネルでは、保存設定はオーガナイゼーションのメンバーが送信したメッセージとファイルにのみ適用されます。外部のオーガナイゼーションのメンバーが送信するコンテンツは、そのメンバーのワークスペースまたは Enterprise Grid の OrG で選択された保存設定に準拠します。読み取りやエクスポートが可能なデータとコンテンツは、それぞれのオーガナイゼーションの設定によって決まります。


追加情報

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