作業体制を急いで変えなくてはいけない時でも、Slack をスムーズに導入できます。このガイドで Slack を組織にすばやく効果的に導入するステップをチェックしましょう。
Tip : 始める前に、これらの担当者とやり取りする Slack チャンネル(#proj-slack という名前にする)を作成して、プロジェクトに関するすべてを 1 か所で管理できるようにしておきましょう。
1.全員がデジタルワークスペースにアクセスできるようにする
最初のステップは、Slack を必要とする全員が Slack にアクセスできるようにすることです。1 つの部署から始める場合も、会社全体で取り組む場合もあるでしょう。
- まず、新しいメンバーを招待します
- 次に、チームの SSO 設定やほかの管理設定を行います
- 部署ごとに @sales-team や @it-team といったユーザーグループを作成します
2.最初のチャンネルを作成し、使い始める従業員をサポートする
よいコミュニケーションをすれば、従業員全員にこれから Slack を使うことになると知ってもらえます。使い方を周知するだけでなく、使いたいと思ってもらえます。
アナウンスチャンネルから始める
- 会社全体でアナウンスを共有するために、#general チャンネルの名前を #announcements-company という名前に変更します。このチャンネルで、重要な連絡を全員に共有します。
- 新しいアナウンスチャンネルに @channel でメッセージを送信する時は、Slack の招待を受諾していない人にもメールで通知します。@channel にタグ付けすると、最も重要なメッセージを全員に見てもらえます。でも使いすぎは避けましょう。
- #announcements-company チャンネルの投稿を制限して、社内広報チームと経営陣からの重要な最新情報のみが投稿されるように設定できます。
- スポンサーからのメッセージで #announcements-company チャンネルをスタートします。次のような歓迎メッセージを使うとよいでしょう。
@channel の皆さん、こんにちは。今日から、Slack が正式に私たちのデジタルワークスペースになりました。ようこそ!
当社が成功するためには、全員が一丸となって働くことが大切です。そこで、私たちは利用できる最高のツールを提供したいと考えました。そのため当社では Slack に投資することにしました。Slack は私たちが共に働き、ファイルを共有し、ツールに接続するための一元的なハブとなります。チームの垣根を越えたコラボレーションがとても簡単になり、当社の文化とチームのエンゲージメントがさらに強まることでしょう。
始めるためのヒント :
- チャンネルとは、部署、チーム、プロジェクト内の人や共通の関心を持つ人が集まる部屋のようなものです
- このチャンネルで重要な最新情報を送るので、確認してください
- サポートが必要な場合は、関連する #help チャンネルを活用します。例えば #help-people などがあります。
- 役立つヒントがあれば #slack-tips で共有してください
それでは、チャンネルでお会いしましょう!👋
全員が Slack に移行するまで、スポンサーがメールでこの連絡を送るというのもよいアイデアです。ログインの方法や困った時にサポートを受ける方法について、手順を記載するのもおすすめです。例えば...
Slack に参加するには :
- デスクトップ版またはモバイル版の Slack アプリをダウンロードします
- ログインするには、届いている招待メールか、IT 部門から伝えられた手順を確認します
- 「Slack の基本」にあるガイドをチェックします
- 所属部署、チーム、地域のチャンネルに参加して、Slack を使い始めます。引き続き Slack でほかのチャンネルを閲覧して、参加してください
3.仕事用のチャンネルを作成する
ダイレクトメッセージ(DM)ではなくチャンネルを使うことをデフォルトにします。できればパブリックチャンネルがよいでしょう。パブリックチャンネルを使用すれば、誰でも必要な時に重要な情報を見つけられます。チームの会話は全員が共有する知識となり、過去の意思決定の経緯を調べることもできます。
4.ソーシャルチャンネルを作成してつながりを深める
5.Slack をほかのツールに接続する
Slack をオーガナイゼーションやチームで使うほかのツールに接続すると、すべてを 1 か所にまとめることができます。ユーザーエクスペリエンスが向上して、すでにお持ちのツールをさらに有効に活用できます。すでに使用中のツールと接続するには、App ディレクトリを確認してください。
接続するツールは徐々に増やすことができるので、ここでは基盤の作り方を紹介します。
- まず、ファイル、通話、メール、カレンダー機能として使用している主要な生産性向上ツール(OneDrive、Zoom、Outlook、Gmail など)に接続します。
- 次に、部署で使用しているいくつかの重要なツールを接続対象として決めます(IT 部門向けの ServiceNow、エンジニア向けの PagerDuty、セールス向けの Salesforce、マーケティング向けの Marketo、設備チーム向けの Envoy など)。
- Slack でワークフローやアプリを構築するユーザーには、次のオプションがあります。
- 技術に詳しくないユーザーには、ワークフロービルダーがあります
- 技術に詳しいユーザーには、API ドキュメンテーションがぴったりでしょう。創造性と技術的センスを駆使して、大抵のことができます
6.Slack コネクトで顧客、パートナー、ベンダーと連携する
Slack コネクトのダイレクトメッセージ(DM)を使うと、Slack から退出することなく、簡単に社外の人と個別のやり取りができます。
- 社外パートナーと Slack で連絡を取れば仕事を早く仕上げられることを、社内ユーザーに周知してください
- Slack コネクトの DM への招待状を相手に送って、Slack で連絡を取りたいことを知らせます
- オーナーと管理者は、Slack コネクトの DM の設定と権限を調整できます
2 社以上(最大 20 社!)のオーガナイゼーションをつなぐという点を除けば、Slack コネクトのチャンネルは、通常の Slack チャンネルと同様に機能します。つまり、あなたの会社のチームが B 社(顧客やベンダーなど)と同じ Slack チャンネルでコミュニケーションできるということになります。
- 販売担当、取引担当、購入担当、ベンダー管理担当、契約担当など、外部のパートナーと密に連携している社内チームと話し合って、メールでのやり取りを Slack に移行する気があるかどうかを確認します
- Slack コネクトのチャンネルへの招待状を送って、相手の会社に Slack で連携したいと知らせます
7.Slack で非同期的に仕事をする際の、さらなるヒントとベストプラクティス
ここまでで紹介したステップを行えば、Slack を上手に活用するための基盤ができます。その上に、仕事をさらに楽しく面白いものにする場を作っていきましょう。Slack を上手に使い始めるための最後のヒントをご紹介します。
- チームチャンネルに毎日の進捗状況を送り、メンバーにも同じように送ってもらいます。/remind コマンドを使うと、バーチャルのスタンドアップミーティングのように、進捗状況を毎日同じ時間に送るよう自動で全員にリマインダーが送られます
- 簡単な会話で仕事が先に進む時には、Slack コールや画面共有の機能を使うか /zoom のようなコマンドを使うと、Slack から直接ミーティングを始められます
- 規模の大きなミーティングでは、質問やディスカッション用のチャンネルを使うと、より多くのメンバーが会話に参加できます
- ワークフロービルダーを使うと、チームからのフィードバックを収集できます
- Donut App をインストールしてみましょう。チームが登録すると、ランダムに選ばれたペアが雑談できるようになります
- Future Forum を定期的にチェックしてください。この新たな経済状況の中で、あなたの会社のような企業が成長に必要な変革を成し遂げる方法について、最新情報を入手できます