デスクトップアプリの設定内容を管理する
IT 管理者として、Slack デスクトップアプリを設定することにより、オーガナイゼーション内のユーザーの設定管理、デスクトップアプリの更新管理、Slack のデプロイをどのような規模でも実行できます。
この機能でできること
- さまざまなサポートされた設定を利用して、Mac、Windows、Linux のデスクトップアプリを設定できます。
- アプリの設定に新しいデフォルト値を指定することや、厳格な管理を実施するためにデフォルト値をロックすることができます。
注 :デスクトップアプリの設定は、デスクトップアプリのバージョン 4.31 以降でサポートされています。
設定の構成
Mac
Windows
Linux
macOS の場合は、エンタープライズ用管理ソフトウェアを使用して .plist または .mobileconfig ファイルを配布することで、デスクトップアプリの環境設定を指定できます。デスクトップアプリでは、2 種類の設定がサポートされています。
デフォルト
- 通常、デスクトップアプリの導入やデプロイに使用します。
- ユーザーは設定された内容を変更でき、管理者はデフォルトの値を指定できます。
- 設定内容は専用のデフォルトサブキーで定義します。
強制
- 通常、配布されたデスクトップアプリに対する進行中のオペレーションを管理するために使用します。
- 管理者が設定内容をロックでき、ユーザーは値を変更できません。
- 設定内容は、.plist ファイルのルートキー内の値として定義します。
設定ファイルの作成
モバイルデバイス管理(MDM)ソリューションを使用して .plist または .mobileconfig ファイルをデプロイすることで、Slack デスクトップアプリのサポートされた設定や値を定義できます。設定ファイルを作成しやすくするために、ProfileCreator と iMazing Profile Editor でマニフェストが利用できるようになる予定です。
以下に .plist ファイルの例を示します。
HardwareAcceleration
デフォルト
ReleaseChannel
beta
注 :Slack デスクトップクライアントは、.plist および mobileconfig ファイルのドメインに com.tinyspeck.slackmacgap を使用します。
デスクトップアプリの設定内容は、Windows グループポリシーで指定できます。デスクトップアプリでは、2 種類の設定がサポートされています。
デフォルト
- 通常、デスクトップアプリの導入やデプロイに使用します。
- ユーザーは設定された内容を変更でき、管理者はデフォルトの値を指定できます。
- 設定内容は専用のデフォルトサブキーで定義します。
強制
- 通常、配布されたデスクトップアプリに対する進行中のオペレーションを管理するために使用します。
- 管理者が設定内容をロックでき、ユーザーは値を変更できません。
レジストリ位置を使って設定内容を構成する
設定内容は、HKLM(マシン全体対象)または HKCU(現在のユーザー対象)ハイブのレジストリで構成できます。両方の位置に設定内容が構成されている場合、HKLM の方が HKCU より優先されます。
設定作業をスムーズに行うために、グループポリシーオブジェクトテンプレートをダウンロードしてください。
デフォルト- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Slack\Defaults
- HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Policies\Slack\Defaults
強制
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Slack
- HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Policies\Slack
デスクトップアプリの環境設定は、JSON 形式の設定ファイルを配布して指定できます。slack-desktop.conf ファイルは、必ず /etc フォルダに配置してください。Slack アプリを実行するユーザーまたはユーザーグループには、設定ファイルの読み取りアクセス権が必要です。デスクトップアプリでは、2 種類の設定がサポートされています。
デフォルト
- 通常、デスクトップアプリの導入やデプロイに使用します。
- ユーザーは設定された内容を変更でき、管理者はデフォルトの値を指定できます。
- 設定内容は専用のデフォルトオブジェクトのプロパティで定義します。
強制
- 通常、配布されたデスクトップアプリに対する進行中のオペレーションを管理するために使用します。
- 管理者が設定内容をロックでき、ユーザーは値を変更できません。
- 設定内容は、JSON ファイルのルートオブジェクト内のプロパティとして定義します。
設定ファイルの作成
以下に slack-desktop.conf ファイルの例を示します。
{
"HardwareAcceleration": false,
"defaults": {
"DownloadPath": "/media/documents",
}
}
サポートされた設定
強制設定またはデフォルト設定のいずれかで、さまざまな設定内容を管理できます。
Mac
Windows
Linux
設定 | 設定 |
値 |
AutoUpdate デスクトップアプリの自動更新を有効化または無効化します。 |
強制 |
ブール値 True*(有効) False(無効) |
ClientEnvironment 営利企業モードまたは政府コンプライアンスモード(GovSlack)のいずれかで実行するようクライアントを設定します。 |
強制 デフォルト |
整数 1000*(営利企業) 1001(GovSlack) |
DefaultSignInTeam 初めて立ち上げる時にユーザーがサインインするデフォルトワークスペースまたは OrG の URL を指定します。 |
強制 |
文字列 |
DownloadPath ダウンロードのロケーションを指定します。 |
強制 デフォルト |
文字列 (例 : /tmp/downloads) |
HardwareAcceleration クライアント側での描画のハードウェアアクセラレーションを有効または無効にします。 |
強制 デフォルト |
ブール値 True*(有効) False(無効) |
ReleaseChannel 本番環境(prod)またはベータチャンネルのいずれかから更新を受け取るようクライアントを設定します。 |
強制 |
文字列 prod* beta |
設定 | 設定 | 値 |
AutoUpdate デスクトップアプリの自動更新を有効化または無効化します。 |
強制 |
REG_DWORD 1*(有効) 0(無効) |
ClientEnvironment 営利企業モードまたは政府コンプライアンスモード(GovSlack)のいずれかで実行するようクライアントを設定します。 |
強制 デフォルト |
REG_DWORD 1000*(営利企業) 1001(GovSlack) |
DefaultSignInTeam 初めて立ち上げる時にユーザーがサインインするデフォルトワークスペースまたは OrG の URL を指定します。 |
強制 |
REG_SZ |
DownloadPath ダウンロードのロケーションを指定します。 |
強制 デフォルト |
REG_SZ (例 : C:\Download\Path, \\SERVER\path) |
HardwareAcceleration クライアント側での描画のハードウェアアクセラレーションを有効または無効にします。 |
強制 デフォルト |
REG_DWORD 1*(有効) 0(無効) |
HideOnStartup ユーザーがマシンにサインインし、「ログイン時に起動」が有効になっている場合に、Slack を表示して起動するか、システムトレイに最小化して起動するかを制御します。 |
強制 デフォルト |
REG_DWORD 1*(有効) 0(無効) |
ReleaseChannel 本番環境(prod)またはベータチャンネルのいずれかから更新を受け取るようクライアントを設定します。 |
強制 |
REG_SZ prod* beta |
設定 | 設定 | 値 |
ClientEnvironment 営利企業モードまたは政府コンプライアンスモード(GovSlack)のいずれかで実行するようクライアントを設定します。 |
強制 デフォルト |
整数 1000*(営利企業) 1001(GovSlack) |
DefaultSignInTeam 初めて立ち上げる時にユーザーがサインインするデフォルトワークスペースまたは OrG の URL を指定します。 |
強制 |
文字列
|
DownloadPath ダウンロードのロケーションを指定します。 |
強制 デフォルト |
文字列 (例 : /tmp/downloads) |
HardwareAcceleration クライアント側での描画のハードウェアアクセラレーションを有効または無効にします。 |
強制 デフォルト |
ブール値 True*(有効) False(無効) |