Slack の開発者用ツールでアプリを構築する

Slack のプラットフォームでアプリを構築すれば、ワークスペースを各種のツール、データソース、プロセスと連携させ、社内の業務をさらに円滑に進めることができます。

 

構築できるもの

自社でのみ使用するために設計した社内向けのアプリを構築することもできますし、ほかの会社がワークスペースで使用できる社外向けのアプリを構築して配布することも可能です。ユースケースの例、機能やツールの概要、および始める方法については、以下をお読みください。

 

ユースケースの例

どのアプリがワークスペースに合っているかは、チームにとって重要なツールやプロセスによって違います。ヒントを得るために、次の質問の答えを考えてみてください。

  • 利用しているツールからのアラートや通知はありますか?それらの通知は、グループのメンバーが確認する必要がありますか?アラートを自動で Slack チャンネルに送信して、ふさわしいメンバーにまとめて通知できます。
  • 探している情報を見つけるために、一日中プログラムを切り替えていますか?データをワークスペースに取り込むカスタムアプリを構築すれば、関連するデータを紐づけ、複数システムを使用する入り組んだワークフローを開始することができ、Slack に組み込まれた検索が使えるようになるためさらにメリットが増えます。 

Slack API ガイドを使って、アプリの計画を立てる方法を学べます。

 

機能と開発者用ツール

一連のビルディングブロックを使って、エンドユーザーがアプリを操作する方法をカスタマイズできます。以下では、アプリに組み込める機能の例や、アプリの開発と管理をできるだけシンプルにするために用意されたツールをご紹介します。

機能

ツール

  • 関数
    関数は、特定のアクションを実行する設定済みのコードブロックです。メンバーは、あなたが作成する関数を、ワークフロービルダーで作成するワークフローに追加できます。
  • ワークフロー
    ワークフローは、特定の順序で実行される関数により構成されます。アプリに構築済みのワークフローを組み込んで、ワークスペース内の全員に使用してもらうことができます。
  • トリガー
    トリガーは、ワークフローをどのように開始し(ボタンのクリック時およびスケジュールベースの自動実行など)、どこで開始するか(Slack 内部か別のサービス内か)を決定します。

*参加中のワークスペースまたは Enterprise Grid オーガナイゼーションのメンバーによるワークフローへの関数の追加は、今年中に公開が予定されているワークフロービルダーの新しいバージョンでのみ可能です。

  • Slack CLI
    Slack CLI(コマンドラインインターフェイス)を使って、TypeScript SDK で新しいアプリのフレームワークを構築し、アプリを容易に Slack のインフラストラクチャにデプロイできます。
  • アプリマニフェスト
    アプリマニフェストを活用することで、アプリのセットアップ、開発、管理をすばやく行えます。
  • アプリのデプロイデータストレージ
    アプリをデプロイし、そのデータを Slack のインフラストラクチャに保存することで、あらゆるコンポーネントを 1 か所に集約し、Slack のセキュリティおよびコンプライアンス基準に自動的に準拠することができます。

 

さっそく始める

Slack API は、導入ガイドから詳細なドキュメンテーションまで、Slack プラットフォームでの構築に必要な知識を網羅しています。構築の準備ができたら、Slack API クイックスタートガイドの手順に従ってください