hero-customerstory-ariwallex

Slack で企業文化を広げ、世界中のパートナーと連携する Airwallex

「Slack では自由にコミュニケーションし、ビジョンやゴール、長期目標についてオープンに共有できます。そんな手段を持っていることこそ、事業を世界規模に広げる基盤となっています」

AirwallexCo-founder、CEOJack Zhang 氏

Airwallex は、評価額が 10 億ドルを超える「ユニコーン」企業の中でも特に有望なテクノロジースタートアップです。2015 年に創業した同社は、企業の売上や資金調達におけるクロスボーダー取引管理をサポートしています。「私たちのビジョンは、企業の成長とグローバル展開を支えるオペレーティングシステムになることです」と話すのは、Co-founder で CEO の Jack Zhang 氏です。

創業後、アジアパシフィック地域からヨーロッパ・中東・アフリカ地域、そしてアメリカへと事業を急拡大した Airwallex では、従業員も 500 人を超えるまでになりました。この成長のなかで、組織内のコミュニケーションを一元化して透明性のある企業文化を築くうえで大きな役割を果たしたとして Zhang 氏が評価するのが、チャンネルベースのメッセージプラットフォームである Slack です。同社では外部の組織と安全に連携できる Slack コネクトも活用し、パートナー企業や顧客との仕事を進めています。

さらに Zhang 氏はこう続けます。「Slack では自由にコミュニケーションし、ビジョンやゴール、長期目標についてオープンに共有できます。そんな手段を持っていることが、事業を世界規模に広げる基盤となっています」。同社では、メッセージやツール、ファイルを共有できるデジタルスペースである Slack チャンネルや、すぐに使えるインテグレーションを全社で活用しています。これにより、世界 12 拠点で効率よいワークフローや、リアルタイムでのつながり、オープンでテクノロジー主導の文化を築いてきました。

「人材採用からグローバルなコミュニケーションまで、何でも Slack チャンネルで対応しています」と話すのは、Airwallex で Vice President of Platform Product and Engineering を務める Craig Rees 氏です。「Slack で組織全体の風通しがよくなりました」。

JackZhang

「これまでの大きな成果の 1 つは、Slack のようなソフトウェアを活用したことで世界中のチームでオープンな文化を作り出せたことです」

AirwallexCo-founder、CEOJack Zhang 氏

Slack を活用したグローバルな人材獲得・研修

Airwallex ではビジネスの急成長に対応するため、新たなメンバーの面接プロセスと入社手続きの効率化に Slack を活用してきました。「私たちのビジネスは成長スピードがとても速く、職務範囲も大きく変化します。そのため人材獲得マネージャーは Slack を活用してビジネスが目指す方向にベクトルを合わせ、新たなメンバーを採用することでその方向に向かえるようにしています」と話すのは、Airwallex の Vice President and Head of Partnerships and Ecosystem である Gajia Parsons 氏です。

人材獲得マネージャーがまず行うのは、募集する役割ごとの Slack チャンネルの作成です。「チャンネルでは、パイプラインにいる望ましい人物、面接中に考える内容、各候補者をサポートする方法を共有します」と、Rees 氏は説明します。急ぎの場合は、Slack 用 Google ドライブアプリを使ってチャンネルにメモを投稿します。Rees 氏は「Slack 上で直接 Google ドキュメントの編集・アクセス権限を付与できるのが助かります」と続けます。「おかげで時間を節約できています」。

面接官はどこにいようと、Slack 用 Lever アプリを使って内容を公式に記録し、Slack チャンネルでほかの採用担当者と共有しています。「最終候補者が数人に絞られたら、それぞれの候補者専用の Slack チャンネルで会話します。面接官は世界中にいるため、この方法はとても便利です」と、Parsons 氏は話します。さらにディスカッションしたい時には Slack 用 Zoom アプリの出番です。「Slack からじかに Zoom を起動させて会議を始めることがよくあります」と Parsons 氏は続けます。「誰でも通話に参加してディスカッションを続けられるんです」。

これまで、新たに入ったメンバーは情報をなかなか見つけられず、業務内容を把握するのが大変でした。今は、新メンバーはまず #onboarding(#研修)という Slack チャンネルに参加します。このチャンネルには、業務にいち早く馴染むために必要な情報が何でも揃っており、Slack などのテクノロジーの活用方法について、ベストプラクティスが載ったハンドブックなどもあります。Rees 氏は「新メンバーは何か必要な時、どこを探すべきかちゃんと知っています」 と説明します。「Slack で明確なプロセスを作ったため、新メンバーがすばやく業務を始められるようになりました」。

また JumpCloud や BambooHR などの主な Slack アプリを使って、これまでない速さで新たなオフィスを開設し業務を始めることも可能になりました。JumpCloud は Okta アプリと同じように、Airwallex の人事部門を IT と連携し、それぞれの新メンバーを関連する Slack チャンネルに自動で追加します。これにより、それまで行っていた 1 人ずつ手動で追加する地道な作業がなくなりました。

GajiaParsons

「Slack なら、社外関係者とこれまで以上に有意義かつ強い関係を築けます。次の会議や電話を待たずにアイデアや考えを共有できるからです」

AirwallexVice President、Head of Partnerships and EcosystemGajia Parsons 氏

社外パートナーと強い関係を育みビジネスを拡大

Airwallex で Commercial Partnerships チームを率いる Parsons 氏は、製品インテグレーションなどグローバルなさまざまな取り組みを進めているほか、パートナーと連携してお互いの顧客にとって価値となる市場開拓ソリューションを築いています。Parsons 氏が 2018 年に入社した頃は、Slack が同社に導入されてから 2 年が経っていました。入社後に業務内容をすぐに把握できたのは、Slack チャンネルの検索機能で、必要なメッセージやファイル、チャンネル、メンバーをすぐに見つけられたからだそうです。「社外パートナーとの関係では、過去の情報がとりわけ重要になることがあります。Slack なら、誰でもプロジェクトの情報を把握してすぐに流れに追いつくことができるのです」と、Parsons 氏は話します。

Xero、Klarna、Shopify、Amazon Web Services などとの大規模で複雑なパートナーシップの場合は、#Airwallex-Xero といった通知チャンネルを作り、グループ全体に関係する重要なニュースやローンチ情報、質問をチームで共有しています。また、PR の共同発表や製品インテグレーションなどについても専用のチャンネルがあります。

「主な関係者やアカウントマネージャーだけでなく、そこまで濃く関係しない人でも、気軽に会話に参加することができます」と Parsons 氏は話します。「Slack が、あらゆるレベルの関係者の距離をあっという間に縮めてくれるんです」。

また Airwallex とパートナーは、共有されたチャンネルで顧客を互いに紹介し合っています。「Slack チャンネルに立ち寄るのは、メールを送るよりもずっと簡単です」と、Parsons 氏は続けます。「そのうえ誰でも状況を把握できるので、自分が休みでもほかの人にさっと対応してもらえます」。

とはいえ、新規リードへのすばやい対応が求められる場面もあります。「パートナーから顧客が紹介され、すぐに対応してほしいとリクエストされることがあります。そんな時でも、Slack チャンネルを立ち上げて関連するメンバーを招待し、顧客と話し始めるまで 1 時間もかかりません。最初の取引の間にサポートする時間も含めてです」。

グローバルなプラットフォーム製品グループとオーストラリアの開発チームを統轄する Rees 氏にとっても、チャンネルは技術的なワークフローの効率化に役立っています。「製品チームと開発チームの双方が必要な時にやり取りして質問できるように、プラットフォーム実装用の Slack チャンネルを立ち上げました」と、Rees 氏は話します。「とても効果があり、驚くほど簡単に連携できるようになりました」。

「Slack コネクトに切り替えたことで、世界中のパートナーや顧客とより深く、有意義な関係を築くことができました」

AirwallexVice President、Head of Partnerships and EcosystemGajia Parsons 氏

オープンかつ透明で機動力の高い企業文化を促進

Airwallex 創業後から、Slack はその成長を後押ししただけでなく、透明性のある文化の拡大にも貢献しました。「メンバーには自由で安全な環境で発言すること、そして常に振り返りをすることを広く奨励しています。それでこそ前に進み続けられるからです」と、Zhang 氏は説明します。

これは製品開発部門から人事部門まで全社のあらゆる部門が対象で、それによってチームはすばやく行動し、連携して問題を解決することができています。その一例が、問題の大部分を Slack で管理するインシデント管理です。Parsons 氏によると「インシデント解決のため、5~30 人くらいのエンジニアが Slack と Zoom でやり取りする」そうです。また誰もがテクノロジーの正しい活用方法を理解しているため、目の前の課題の解決に率先して取り組むことができていると言います。

「速いスピードで成長し、新たな人材をすばやく投入するなかで Slack はとても重要な存在です」と、Parsons 氏は語ります。「すべてのことがどんどん加速しています。製品は変わり、業界は進化し、決済や金融サービスも変化していきます。そんななかでも Slack があるからこそ、チームがつながり、そのスピードについていけるのです」。