Slack でスクリーンリーダーを使う
概要
スクリーンリーダーを使用して、Slack デスクトップアプリとブラウザ版 Slack から会話を操作したり、メッセージを読み上げたり、サイドバーにある情報にアクセスしたりできます。
Tip : Slack では、よく使う操作にキーボードショートカットを用意しています。すべてのキーボードショートカットを表示するには、⌘+/(Mac)または Ctrl+/(Windows/Linux)を押します。
Slack は、ウェブページというよりもアプリケーションに近い操作感です。以下のようにすることをおすすめします。
- NVDA と JAWS を使用する場合は、基本的に操作時はブラウズモードではなくフォーカス / フォームモードを使う。
- スクリーンリーダーを使用する場合は、可能であれば常に、ウェブブラウザではなく Slack のデスクトップアプリケーションを使う。
Slack を使用する際に理解しておきたい重要なコンセプトは次のとおりです。
ワークスペース | Slack のワークスペースはオーガナイゼーションや部署に関連付けられます。入館する際に招待状が必要なオフィスビルのようなものと考えてください。デスクトップ版とモバイル版の Slack アプリを使っている場合は、一度に複数のワークスペースにログインできます。 |
チャンネル | チャンネルは、オフィスビル内の大きな会議室やオフィスのようなものと考えてください。任意のプロジェクト、トピック、チーム別にチャンネルを作成できます。チャンネルはパブリックとプライベートのどちらにも設定できます。パブリックチャンネルでは、ワークスペース内のメンバー全員が投稿を読んだりチャンネルに参加したりできます。チャンネル名は必ず #(ポンド記号またはハッシュタグ)で始めます。 |
ダイレクトメッセージ | ダイレクトメッセージ(DM)は、Slack においてチャンネル外で行われる小規模のやり取りのことです。DM は、チャンネル全体のメンバーに知らせる必要のない、一度限りの会話を交わしたい時に便利な機能です。例えば、一緒に仕事をする人に会議日時の変更をお願いする場合などに使用します。DM は 1 名に送ることも、同時に複数名に送ることもできます。 |
会話 | Slack のチャンネルとダイレクトメッセージの構造は似ています。これらを総称して会話と呼びます。 |
スレッド | スレッドを使えば、会話内の特定のメッセージに関するディスカッションをすっきりさせることができます。 |
メンション |
メンションを使うと、Slack で確認を必要とする情報を投稿する時に、メンバーに直接通知できます。メンションは @(アットマーク)で始めます。 |
絵文字リアクション | 絵文字リアクションは、メッセージに追加することで、メッセージに返信する手間が省けます。1 つのメッセージに複数の絵文字リアクションを追加することができます。 |
Slack の使い方
Slack のインターフェイスは、複数のトップレベルのセクションで構成される単一のウィンドウです。F6 を押してセクション間を、Tab で各セクション内を移動できます。Slack のすべてのツールバーは矢印キーで移動できます。
注 :ブラウザで Slack を使用している場合は、Ctrl+F6 / Ctrl+Shift+F6(Windows)または ⌘+F6 /⌘+Shift+F6(Mac)を押します。
トップレベルのセクション
セクション名と役割を順に説明します。
ワークスペースのタブリスト |
ログインしているワークスペースを切り替えられます。1 つのワークスペースにのみログインしている場合は、このセクションは存在しません。 |
ワークスペースのプライマリアクションツールバー |
閲覧履歴、検索、ヘルプ、およびユーザーメニューを操作するためのオプションがあります。 |
ワークスペースのセカンダリアクションツールバー |
ワークスペースメニューと新規メッセージボタンがあります。 |
ワークスペースのナビゲーショングループ |
サイドバーでチャンネル、ダイレクトメッセージ、アプリ、その他のアイテム間を移動することができます。 |
プライマリビュー |
会話でやり取りしたりメッセージに返信したりします。 |
セカンダリビュー (表示している場合) |
スレッド、ユーザープロフィール、製品内ヘルプを操作するときに表示されます。 |
F6 で移動すると、会話内のメッセージフィールドなど、セクション内の最も便利な要素が最初にフォーカスされます。セクション内を移動すると最後の位置が記憶され、F6 でそのセクションに戻った時にフォーカスが最後の位置に戻るようになりました。
Tip : Mac で Touch Bar を使用している場合は、F6 の代わりに ⌘+Ctrl+← / →を使うこともできます。
プライマリビューとセカンダリビュー
Slack には常にプライマリビューが表示されます。このビューには会話(チャンネル、個々の DM のやり取りなど)やページ(ダイレクトメッセージの受信トレイやブックマークアイテム)が含まれます。
セカンダリビューは、チャンネル内の個々のスレッドやユーザープロフィールなど、プライマリビュー内の要素に移動すると表示されます。
プライマリビューとセカンダリビューは、通常は次のコンポーネントで構成されます。
- 1 つ以上のツールバー
- インタラクティブリスト(通常はメッセージ、チャンネル、メンバー)
- メッセージ入力
会話へ移動する
Slack でチャンネル、ダイレクトメッセージ(DM)、またはナビゲーションページ(「未読」、「スレッド」、「メンション&リアクション」など)を開くには、「別の会話へ移動する」が一番簡単な方法です。これはキーボードショートカットで起動できます。
- ⌘+K(Mac)または Ctrl+K(Windows/Linux)を押します。
- チャンネル、メンバー、またはページの名前を入力します。
- Enter キーを押します。
ワークスペースのナビゲーションセクションを使用して、アクティブな会話を参照することもできます。
- F6 を押して、ワークスペースのナビゲーションツリーにフォーカスを移動します。
- ↑または↓を押してチャンネル、DM、またはページに移動します。
- 選択するには Enter を押してください。
Tip : ワークスペースのナビゲーションリストの会話リストが長い場合は、Page Up、Page Down、End、Home キーを使うとすばやく移動できます。
このツリー内の各会話には、通知の変更、ミュートなどのアクションを実行するために使用できるコンテキストメニューが関連づけられています。
- F6 を押して、フォーカスをチャンネルリストに移動します。
- ↑または ↓を押してチャンネルまたは DM に移動します。
- VoiceOver を実行した状態で Shift+M(Mac)を押すか、Shift+F10(Windows/Linux)を押してコンテキストメニューを開きます。Mac でフルキーボードアクセスを有効にしている場合は、Tab+M を使うこともできます。
- ↑または↓を押してオプション間を移動し、Enter を押してオプションを選択します。
注 :コンテキストメニューでは、会話をサイドバーの「スター付き」セクションに移動できます。Slack の有料プランをお使いの場合は、カスタムセクションで会話を整理することもできます。
会話に参加する
会話を読み上げる
Mac
Windows/Linux
- 会話に移動すると、メッセージ作成領域がフォーカスされます。↑を押してメッセージリストに移動します。会話の最新のメッセージがフォーカスされます。
- 最初の未読メッセージに移動するには、⌘+J を押します。
- メッセージリストが表示されたら、↑と↓を押して個々のメッセージ間を移動します。メッセージがフォーカスされると、そのメッセージの要約が読み上げられます。VoiceOver を使っている場合は、メッセージ内を移動することもできます。
Tip : メッセージを古い順から時系列で 10 件まで再生できます。いずれかの会話から、⌘+Option と 0 ~ 9 の任意の数字を押します(0 を押すと直近のメッセージを 10 件再生します)。
- 会話に移動すると、メッセージ作成領域がフォーカスされます。これにより、バーチャルカーソルがオフになります。
- ↑を押してメッセージリストに移動します。会話の最新のメッセージがフォーカスされます。
- 最初の未読メッセージに移動するには、Ctrl+J を押します。
- メッセージリストが表示されたら、↑と↓を押して個々のメッセージ間を移動します。メッセージがフォーカスされると、そのメッセージの要約が読み上げられます。
- バーチャルカーソルを使ってメッセージの内容を読み上げるには、Tab を押します。メッセージを送信した人の名前にフォーカスが移動します。
- メッセージの読み上げまたはメッセージ間の移動を再開するには、フォーカスがリスト内のメッセージに戻るまで Shift+Tab を押します。これによりブラウズモードが終了します。その後、もう一度↑と↓を押してください。
Tip : メッセージを古い順から時系列で 10 件まで再生できます。いずれかの会話から、Alt と 0 ~ 9 の任意の数字を押します(0 を押すと直近のメッセージを 10 件再生します)。
次のキーを使ってメッセージ間をすばやく移動できます。
- Page Up と Page Down で上下に移動します。
- Home と End で最初または直近のメッセージに移動します
- Shift+Page Up で前日の最初のメッセージに移動します。*
- Shift+Page Down で翌日の最初のメッセージに移動します。*
*これらのキーを使用して、「全未読」画面のメッセージ間を移動することはできません。
その他のアクション
絵文字リアクションの追加、スレッドへの返信、メッセージへのリンクのコピーなど、数多くの便利なアクションを Slack 内のメッセージに対して実行できます。
- これらのアクションを使用するには、いずれかのメッセージにフォーカスを移動します。
- Tab+M(フルキーボードアクセスが有効な Mac)または Menu キー(Windows)を押してその他のアクションメニューを開きます。
- また、選択したメッセージにフォーカスがある時に Tab を押すことでも、これらのアクションとその他のアクションを使用することができます。
会話に返信する
- Mac の場合、チャンネルまたは DM でメッセージを作成するには、入力を開始します。フォーカスが自動的にメッセージフィールドに移動します。Windows または Linux の場合、F6 を押してフォーカスをメッセージフィールドに移動してから入力を開始します。
- (任意)Tab を押すと、作成者のプライマリーアクションツールバーが表示されます。ここで、添付ファイルの追加、動画および音声クリップの録画・録音、カスタム絵文字の挿入を実行できます。
- Enter を押してメッセージを送信します。
Tip : スラッシュコマンドを入力して、Slack でさまざまなアクションを実行することもできます。
また、新規メッセージボタンを使って、いずれかのメンバーや会話にメッセージを直接送信することができます。
- ⌘+N(Mac)または Ctrl+N(Windows/Linux)を押します。
- 「送信先 : 」フィールドにフォーカスが移動します。チャンネルまたはメンバーの名前を入力し、メッセージを送信する会話を選択します。
- Enter キーを押します。メイン画面が選択した会話に切り替えられ、メッセージフィールドにフォーカスが移動します。
- メッセージを入力し、Enter を押してメッセージを送信します。
スレッドを開始またはスレッドに返信する
スレッドは、チャンネルや DM 内のサイドバーの会話です。スレッドを使うと会話をきちんと整理しておくことができます。スレッドは 1 レベルの深さに固定されており、常にセカンダリビューに表示されます。
- 会話内で、スレッドを開始または返信するメッセージに移動します。
- →または T を押すと、そのスレッドがセカンダリビューで開かれます。フォーカスはセカンダリビューの同じメッセージに移動します。既存のスレッドに返信がある場合は、↓ を押すと時系列順に表示されます。
- スレッドを開始またはスレッドに返信するには、End を押します。フォーカスはセカンダリビューのメッセージフィールドに移動します。
Tip : ←を押して、スレッドの返信が追加された元のメッセージにフォーカスを戻します。
アクティビティを確認する
Slack には、特定のすべての新しいメッセージをすばやく確認する方法がいくつかあります。これらをすべて調べることで、ワークスペース内の自分に関連するすべての新しいアクティビティをもっとも簡単に確認できます。
これらのビューには次の 3 つの方法でアクセスできます。1) 専用のキーボード ショートカットを使用する、2) クイックスイッチャーにビュー名を入力する、3) ワークスペースのナビゲーションリストの一番上からアクセスする(いくつかはその他メニューに隠れている場合があります)。
ダイレクトメッセージ
ダイレクトメッセージ画面では、チャンネル外で行われた個人およびグループの会話をすべて閲覧することができます。
- ⌘+Shift+K(Mac)または Ctrl+Shift+K(Windows/Linux)を押して、「ダイレクトメッセージ」を開きます。フォーカスがテキスト入力に移動します。それを使って任意の会話に移動できます。
- Tab を押してダイレクトメッセージの受信トレイリストにフォーカスを移動し、↓を押して会話のリスト内を移動します。会話がフォーカスがされている場合、各会話内の最新のメッセージが読み上げられます。
- Enter を押すと、プライマリビューで会話が開かれます(最新のメッセージがスレッドにある場合はセカンダリビューで開かれます)。フォーカスは最新のメッセージに移動します。
メンション&リアクション
「メンション&リアクション」画面では、メッセージへのリアクション、自分へのメンション、モニタリング中のキーワードの使用をすべて確認できます。
- ⌘+Shift+M(Mac)または Ctrl+Shift+M(Windows/Linux)を押して、「メンション&リアクション」を開きます。グループ内の最初のメッセージにフォーカスが移動します。
- ↓を押してグループ内のメッセージ間を移動します。メッセージがフォーカスされると、関連するアクティビティを含む要約が読み上げられます。
- メッセージがフォーカスされている時に Enter を押すと、そのメッセージが含まれている会話が開きます。メッセージにフォーカスが移動します。
- リストから Shift+Tab を押すと、フィルターボタンに移動し、そこで表示をカスタマイズできます。
スレッド
「スレッド」画面では、ダイレクトメッセージとチャンネルの両方で、参加したすべてのスレッドを確認できます。
- ⌘+Shift+T(Mac)または Ctrl+Shift+T(Windows/Linux)を押して、「スレッド」を開きます。新しいアクティビティがある最初のスレッドのヘッダーにフォーカスが移動します。
- ↓を押してスレッド内のメッセージ間を移動します。メッセージがフォーカスされると、要約が読み上げられます。
- この画面の各スレッドの最後で↓を押すと、メッセージ作成領域にフォーカスが移動します。これを利用して、そのスレッドに直接返信することができます。
- 空のメッセージ作成領域で↓を押すと、リスト内の次のスレッドヘッダーに移動します。
- スレッドヘッダーで Tab、Enter の順に押すと、そのスレッドに含まれる会話に移動します。その会話内のスレッドのルートメッセージにフォーカスが移動します。
未読
「未読」画面では、離席中に見ていないチャンネルメッセージをすべて確認できます。メッセージは会話別に分類されます。この画面にはダイレクトメッセージやスレッド内のメッセージは表示されませんが、上記の他の画面で確認できます。
Mac
Windows/Linux
- ⌘+Shift+A を押して「未読」画面を開きます。未読メッセージの最初のグループのヘッダーにフォーカスが移動します。
- ↓を押してグループ内のメッセージ間を移動します。メッセージがフォーカスされると、要約が読み上げられます。必要に応じて、VoiceOver のキーボード操作を使ってメッセージ内を移動できます。
- VoiceOver を使ってメッセージ内を移動している場合は、F6 を押すと↑と↓を使ったメッセージ間の移動を再開できます。
- メッセージのグループ全体を既読にするには、Esc を押します。メッセージが折りたたまれ、次のグループのヘッダーにフォーカスが移動します。
- Ctrl+Shift+A を押して「未読」画面を開きます。未読メッセージの最初のグループのヘッダーにフォーカスが移動します(これにより、バーチャルカーソルがオフになります)。
- ↓を押してグループ内のメッセージ間を移動します。メッセージがフォーカスされると、要約が読み上げられます。
- バーチャルカーソルを使ってメッセージの内容を読み上げるには、Tab を押します。メッセージを送信した人の名前にフォーカスが移動します。
- ↑と↓を使ったメッセージ間の移動を再開するには、F6 を押します。メッセージリストにフォーカスが移動します。
- メッセージのグループ全体を既読にするには、Esc を押します。メッセージが折りたたまれ、次のグループのヘッダーにフォーカスが移動します。
Tip : 既読に設定せずにメッセージのグループを折りたたむには、フォーカスがグループのヘッダーにあるときに←を押します。
スクリーンリーダーの環境設定を管理する
スクリーンリーダーの使用感をカスタマイズするために、調整できる環境設定がいくつかあります。
- メッセージ形式を選択して情報が読み上げられる順番を決める
- ARIA アプリケーション役割の使用状況を選択する
- 会話内で着信メッセージを読み上げるかどうかを選択する
手順は以下のとおりです。
- ⌘+カンマ(Mac)または Ctrl+カンマ(Windows/Linux)を押して、「環境設定」を開きます。
- ↓ を押して「アクセシビリティ」へ移動し、Enter を押します。
- Tab を押して、スクリーンリーダーの環境設定セクションに移動します。
- Enter を押して、環境設定を選択します。
注 :会話内でメッセージを送受信する時に音を再生するかどうかを選択するには、環境設定の「通知」セクションに移動してください。
概要
スクリーンリーダーを使用して、Slack デスクトップアプリとブラウザ版 Slack から会話を操作したり、メッセージを読み上げたり、サイドバーにある情報にアクセスしたりできます。
Tip : Slack では、よく使う操作にキーボードショートカットを用意しています。すべてのキーボードショートカットを表示するには、⌘+/(Mac)または Ctrl+/(Windows/Linux)を押します。
Slack は、ウェブページというよりもアプリケーションに近い操作感です。以下のようにすることをおすすめします。
- NVDA と JAWS を使用する場合は、基本的に操作時はブラウズモードではなくフォーカス / フォームモードを使う。
- スクリーンリーダーを使用する場合は、可能であれば常に、ウェブブラウザではなく Slack のデスクトップアプリケーションを使う。
Slack を使用する際には、理解しておきたい重要なコンセプトがいくつかあります。
ワークスペース | Slack のワークスペースはオーガナイゼーションや部署に関連付けられます。入館する際に招待状が必要なオフィスビルのようなものと考えてください。デスクトップ版とモバイル版の Slack アプリを使っている場合は、一度に複数のワークスペースにログインできます。 |
チャンネル | チャンネルは、オフィスビル内の大きな会議室やオフィスのようなものと考えてください。任意のプロジェクト、トピック、チーム別にチャンネルを作成できます。チャンネルはパブリックとプライベートのどちらにも設定できます。パブリックチャンネルでは、ワークスペース内のメンバー全員が投稿を読んだりチャンネルに参加したりできます。チャンネル名は必ず #(ポンド記号、ハッシュタグ)で始めます。 |
ダイレクトメッセージ | ダイレクトメッセージ(DM)は、Slack においてチャンネル外で行われる小規模のやり取りのことです。DM は、チャンネル全体のメンバーに知らせる必要のない、一度限りの会話を交わしたい時に便利な機能です。例えば、一緒に仕事をする人に会議日時の変更をお願いする場合などに使用します。DM は 1 名に送ることも、同時に複数名に送ることもできます。 |
会話 | Slack のチャンネルとダイレクトメッセージの構造は似ています。これらを総称して会話と呼びます。 |
スレッド | スレッドを使えば、会話内の特定のメッセージに関するディスカッションをすっきりさせることができます。 |
メンション | メンションを使うと、Slack で確認を必要とする情報を投稿する時に、メンバーに直接通知できます。メンションは @(@ 記号)で始めます。 |
絵文字リアクション | 絵文字リアクションは、メッセージに追加することで、メッセージに返信する手間が省けます。1 つのメッセージに複数の絵文字リアクションを追加することができます。 |
Slack の使い方
Slack のインターフェイスは、メインウィンドウの周囲に配置されており、複数のトップレベルのセクションで構成されています。F6 を押してこれらのセクション間を、Tab と矢印キーで各セクション内を移動できます。Slack のすべてのツールバーは矢印キーで移動できます。
Slack では、会話やスレッドの閲覧や返信、ハドルミーティングへの参加、canvas の表示や編集など、特定のタスク用に別のウィンドウを開くことができます。
Tip : Mac ユーザーは、F6 の代わりに ⌘+Ctrl+← / → を使うこともできます。
注 :ブラウザで Slack を使用している場合は、Ctrl+F6 / Ctrl+Shift+F6(Windows)または ⌘+F6 / ⌘+Shift+F6(Mac)を押します。
トップレベルのセクション
Slack のメインウィンドウのセクション名と役割を、スクリーンリーダーで読み上げられる順番で次に示します。
履歴と検索ツールバー | 閲覧履歴、検索、ヘルプ内を操作するためのオプションのホーム。 |
タブリスト | Slack で仕事を進めるモードを切り替えることができます(詳細については、以下のタブリストセクションを参照してください)。 |
ワークスペースのタブリスト |
ログインしているワークスペースを切り替えられます。ワークスペースのタブリストを表示するかどうかは、⌘+Shift+S(Mac)または Ctrl+Shift+S(Windows)のショートカットで切り替えることができます。 |
ナビゲーションエリア | 各タブにはナビゲーションエリアがあり、特定の会話、メッセージ、またはファイルをブラウズしてプライマリビューで開くことができます。 |
プライマリビュー | Slack の各タブにはプライマリビューがあり、会話でやり取りしたり、メッセージに返信したりできます。一部のタブのプライマリビューでは、空の状態が表示されます |
セカンダリビュー (表示している場合) |
セカンダリビューは、チャンネル内の個々のスレッドやユーザープロフィールなど、プライマリビュー内の要素に移動すると表示されます。 |
コントロールストリップ | ユーザーメニューと新規メッセージ / 新規作成ボタンのホーム。ハドルミーティングに招待されると、ここにアラートバナーとハドルミーティングのミニプレイヤーも表示されます。 |
タブリストアイテム
タブリスト内の各ページのレイアウトは若干異なりますが、通常は、ナビゲーションエリアで選んだ会話をプライマリビューで開くことができます。各タブ固有のナビゲーションエクスペリエンスについては、このページの下の方で説明します。
Home |
Ctrl+1(Mac) Ctrl+Shift+1(Windows) |
参加しているすべてのチャンネルの閲覧、整理、操作を行います。また、「未読メッセージ」ページですべての未読メッセージを確認することもできます。 |
DM |
Ctrl+2(Mac) Ctrl+Shift+2(Windows) |
アクティブなダイレクトメッセージの会話のリストが表示されます。 |
アクティビティ |
Ctrl+3(Mac) Ctrl+Shift+3(Windows) |
メンション、参加したスレッドへの返信、自分のメッセージに対する絵文字リアクション、チャンネルへの招待、アプリの通知を含む、絞り込み可能な時系列のフィードです。 |
後で |
Ctrl+4(Mac) Ctrl+Shift+4(Windows) |
後でやるために取っておいた仕事を整理して対応する場所。リマインダーを設定し、タスクを完了にします。 |
その他 |
Ctrl+0(Mac) Ctrl+Shift+0(Windows) |
Slack の追加ブラウザ用メニュー。Slack ウィンドウのサイズが非常に小さい場合や、ズームレベルが 100% を超えている場合は、「その他」が視覚的に画面に収まらないタブを格納するオーバーフローメニューとして機能します。 |
Slack がフルスクリーンの場合でも、「その他」には次のブラウザが常に表示されます。
- ハドルミーティング
- canvas
- 自動化
- ファイル
- チャンネル
- メンバー
ナビゲーションツアー
このすべてがどのように連携するかがわかるよう、短いツアーで「ホーム」タブと「アクティビティ」タブをご紹介します。Slack デスクトップアプリのこれらのタブでは、ナビゲーション操作が異なっています。
ホーム
Slack を開いた時、デフォルトで開くのが「ホーム」タブです。
- 「ホーム」またはその他のタブへ移動するには、F6 を押します。
- タブリストで 「ホーム」を選択してから Enter を押します。
「ホーム」タブでは Slack のメッセージの大部分を処理できます。また、メッセージの処理はチャンネルを選択して行うことも、「スレッド」、「未読メッセージ」、「下書き&送信済み」ページで行うこともできます。
「ホーム」タブのナビゲーションエリアは、自分がメンバーになっている全チャンネルのリストで構成され、チャンネルはセクションに整理できます。
- ↑ または ↓ の矢印キーでチャンネルのリストおよびセクション内を移動してその名前を聞くことができます。また、チャンネルやセクションに未読メッセージがあるかどうかといった情報も聞くことができます。
- セクションのヘッダーにフォーカスがある時は、← または → の矢印キーを使用してセクションを展開したり、折りたたんだりできます。
特定のチャンネルまたは会話にフォーカスがある状態では、コンテキストメニューを使用してそのチャンネルに関連する詳細情報を確認したり、アクションを実行したりできます。
- チャンネルのコンテキストメニューは、サイドバーでチャンネル名を右クリックすると開きます。
- チャンネルにフォーカスがある時に Enter を押すと、チャンネルがプライマリビューで開き、その中のメッセージを操作できます。
- チャンネルをプライマリビューで開いた時には、フォーカスがそのチャンネルのメッセージ作成ツールに移り、そこでメッセージを送信できます。会話を読むには、↑ または ↓ の矢印キーを使用します。
会話の中を移動する方法については、会話に参加するセクションを参照してください。
アクティビティ
「アクティビティ」タブには、メンション、スレッドの返信、絵文字リアクション、通知が整理して表示され、返信が可能です。
- 「アクティビティ」またはその他のタブへ移動するには、F6 を押します。
- タブリストで 「アクティビティ」を選択してから、Enter を押してタブを開きます。
「アクティビティ」タブを開くと、フォーカスがナビゲーションエリアにある状態になります。そこには、絞り込み可能な通知の一覧が新しい順に表示されます。
- リスト内を移動するには、↑ または ↓ の矢印キーを使用します。
- アクティビティタイプでリスト内の項目を絞り込んだり、未読の通知のみを表示したりするは、Shift+Tab を押してコントロールに移動します。
- フォーカスがいずれかの項目にある時は、コンテキストメニューを開いてアクションを使用することで、会話を新規ウィンドウに開いたり、「後で」タブに保存したりすることができます。
- プライマリビューでフォーカスのある項目を開くには Enter を押します。ナビゲーションエリアを表示したままにしておくことで、「アクティビティ」タブの次の項目に簡単に対応できます。
キーボードによる便利な操作
- どのタブでも、Option+↑ / ↓(Mac)および Alt+↑ / ↓(Windows)でナビゲーションエリアの前後の項目を開くことができます。
- 「ホーム」、「DM」、「アクティビティ」タブでは、Option+Shift+↑ / ↓(Mac)および Alt+Shift+↑ / ↓(Windows)を押すことで、ナビゲーションエリアの前後の未読項目を開くことができます。
ワークスペースを切り替える
⌘+Shift+S(Mac)または Ctrl+Shift+S(Windows)を押してワークスペースメニューにジャンプしてから、↑ または ↓ を使って移動先のワークスペースを選択できます。F6 を使用してワークスペーススイッチャーメニューに移動することもできます。
会話、タブ、ページにジャンプする
チャンネル、ダイレクトメッセージ(DM)、タブ(「ホーム」、「DM」など)、ページ(「未読メッセージ」、「スレッド」、「下書き&送信済み」など)を開く最も簡単な方法は、キーボードショートカットを使うことです。
- ⌘+K(Mac)または Ctrl+K(Windows/Linux)を押します。
- チャンネル、メンバー、またはページの名前を入力します。
- Enter キーを押します。
このショートカットは、Slack のどのタブでも使用できます。チャンネルは必ず「ホーム」タブで開き、ダイレクトメッセージの会話は「ホーム」タブまたは「DM」タブのいずれかで開きます。
Tip : Alt / Option+↓、Alt / Option+↑ のショートカットを使用して、サイドバーにある前後の会話へ移動できます。
会話に参加する
会話を読み上げる
Mac
Windows/Linux
- 会話に移動すると、メッセージ作成領域がフォーカスされます。↑を押してメッセージリストに移動します。会話の最新のメッセージがフォーカスされます。
- 最初の未読メッセージに移動するには、⌘+J を押します。
- メッセージリストが表示されたら、↑と↓を押して個々のメッセージ間を移動します。メッセージがフォーカスされると、そのメッセージの要約が読み上げられます。VoiceOver を使っている場合は、メッセージ内を移動することもできます。
Tip : メッセージを古い順から時系列で 10 件まで再生できます。いずれかの会話から、⌘+Option と 0 ~ 9 の任意の数字を押します(0 を押すと直近のメッセージを 10 件再生します)。
- 会話に移動すると、メッセージ作成領域がフォーカスされます。これにより、バーチャルカーソルがオフになります。
- ↑を押してメッセージリストに移動します。会話の最新のメッセージがフォーカスされます。
- 最初の未読メッセージに移動するには、Ctrl+J を押します。
- メッセージリストが表示されたら、↑と↓を押して個々のメッセージ間を移動します。メッセージがフォーカスされると、そのメッセージの要約が読み上げられます。
- バーチャルカーソルを使ってメッセージの内容を読み上げるには、Tab を押します。メッセージを送信した人の名前にフォーカスが移動します。
- メッセージの読み上げまたはメッセージ間の移動を再開するには、フォーカスがリスト内のメッセージに戻るまで Shift+Tab を押します。これによりブラウズモードが終了します。その後、もう一度↑と↓を押してください。
Tip : メッセージを古い順から時系列で 10 件まで再生できます。いずれかの会話から、Alt と 0 ~ 9 の任意の数字を押します(0 を押すと直近のメッセージを 10 件再生します)。
次のキーを使ってメッセージ間をすばやく移動できます。
- Page Up と Page Down で上下に移動します。
- Home と End で最初または直近のメッセージに移動します。
- Shift+Page Up で前日の最初のメッセージに移動します。*
- Shift+Page Down で翌日の最初のメッセージに移動します。*
*これらのキーを使用して「未読メッセージ」ページのメッセージ間を移動することはできません。
その他のアクション
絵文字リアクションの追加、スレッドへの返信、メッセージへのリンクのコピーなど、数多くの便利なアクションを Slack 内のメッセージに対して実行できます。
- これらのアクションを使用するには、いずれかのメッセージにフォーカスを移動します。
- Tab+M(フルキーボードアクセスが有効な Mac)または Menu キー(Windows)を押してその他のアクションメニューを開きます。
- また、選択したメッセージにフォーカスがある時に Tab を押すことでも、これらのアクションとその他のアクションを使用することができます。
会話に返信する
- Mac の場合、チャンネルまたは DM でメッセージを作成するには、入力を開始します。フォーカスが自動的にメッセージフィールドに移動します。Windows または Linux の場合、F6 を押してフォーカスをメッセージフィールドに移動してから入力を開始します。
- (任意)Tab を押すと、作成者のプライマリーアクションツールバーが表示されます。ここで、添付ファイルの追加、動画および音声クリップの録画・録音、カスタム絵文字の挿入を実行できます。
- Enter を押してメッセージを送信します。
Tip : スラッシュコマンドを入力して、Slack でさまざまなアクションを実行することもできます。
また、「新規作成」ボタンを使って、いずれかのメンバーや会話にメッセージを直接送信できます。
- ⌘+N(Mac)または Ctrl+N(Windows/Linux)を押します。
- 「送信先 : 」フィールドにフォーカスが移動します。チャンネルまたはメンバーの名前を入力し、メッセージを送信する会話を選択します。
- Enter キーを押します。プライマリビューが選択した会話に切り替わり、フォーカスがメッセージフィールドに移動します。
- メッセージを入力し、Enter を押してメッセージを送信します。
スレッドを開始またはスレッドに返信する
スレッドは、チャンネルや DM 内のサイドバーの会話です。スレッドを使うと会話をきちんと整理しておくことができます。スレッドは 1 レベルの深さに固定されており、常にセカンダリビューに表示されます。
- 会話内で、スレッドを開始または返信するメッセージに移動します。
- →または T を押すと、そのスレッドがセカンダリビューで開かれます。フォーカスはセカンダリビューの同じメッセージに移動します。既存のスレッドに返信がある場合は、↓ を押すと時系列順に表示されます。
- スレッドを開始またはスレッドに返信するには、End を押します。フォーカスはセカンダリビューのメッセージフィールドに移動します。
Tip : ←を押して、スレッドの返信が追加された元のメッセージにフォーカスを戻します。
環境設定
スクリーンリーダーの環境設定を管理する
スクリーンリーダーの使用感をカスタマイズするために、調整できる環境設定がいくつかあります。
- メッセージ形式を選択して情報が読み上げられる順番を決める
- 会話内で着信メッセージを読み上げるかどうかを選択する
手順は以下のとおりです。
- ⌘+カンマ(Mac)または Ctrl+カンマ(Windows / Linux)を押して、「環境設定」を開きます。
- ↓ を押して「アクセシビリティ」へ移動し、Enter を押します。
- Tab を押して、スクリーンリーダーの環境設定セクションに移動します。
- Enter を押して、環境設定を選択します。
既読設定を管理する
Slack の「環境設定」には、メッセージを読んで既読にするオプションが 3 つ用意されています。
-
前回最後にメッセージを確認したところから表示され、そこから確認をスタートします。チャンネルは既読になります(デフォルト)。
メッセージを古い順から時系列で表示します。会話の最初の未読メッセージが最初にフォーカスされます。すべて既読の場合には、会話で前回フォーカスしたメッセージにフォーカスが移ります。次のメッセージを閲覧するには、↓ を押します。 -
一番新しいメッセージが表示され、そこから確認をスタートします。チャンネルは既読になります。
新しい順からメッセージを表示します。チャンネルの最新のメッセージが最初にフォーカスされます。 -
一番新しいメッセージが表示され、そこから確認をスタートします。表示されなかったメッセージは未読のままになります。
新しい順からメッセージを表示します。会話の最新のメッセージが最初にフォーカスされますが、会話はすべてのメッセージを閲覧するまで未読のままとなります。
注 :会話内でメッセージを送受信する時に音を再生するかどうかを選択するには、環境設定の「通知」セクションに移動してください。