Slack のデータレジデンシー機能
Slack のデータレジデンシー機能を使用することで、グローバルに展開するチームは特定の種類のデータを保管する地域を選択できるようになります。
ここでは、データレジデンシーについて知っておくべきことを説明します。
- お客さまには、すべての Slack データを単一のリージョンに保管していただく必要があります。
- Slack の無料バージョンまたはプロプランを使用している場合、まず ビジネスプラスプランへのアップグレードが必要です。
- オーガナイゼーションでのデータレジデンシー利用の申し込みは、営業担当者にご連絡ください。
注 :データレジデンシー機能は、特定タイプのデータ保管場所以外の Slack の機能を変更することはありません。Slack は今後も引き続き、サービスと Slack のプライバシーポリシーに関する契約書に従って、データを処理し、データに関する他のカテゴリー情報を保管します。
注 :データレジデンシーを利用していない場合、データは米国に保存されます。詳細については、Slack のデータ管理ポリシーを参照してください。
Slack のデータレジデンシー機能が利用できる場所
以下の表で、データレジデンシー機能が利用できる場所と対応するバックアップリージョンを確認してください。
データレジデンシーリージョン | データバックアップリージョン |
ドイツ、フランクフルト | パリ、フランス |
パリ、フランス | ドイツ、フランクフルト |
日本、東京 | 日本、大阪 |
ムンバイ、インド | ハイデラバード、インド |
シンガポール、シンガポール | シンガポール、シンガポール* |
韓国、ソウル | 韓国、ソウル* |
オーストラリア、シドニー | オーストラリア、メルボルン |
イギリス、ロンドン | イギリス、ロンドン* |
カナダ、モントリオール | カナダ、カルガリー |
*Slack は同一リージョン内にデータレジデンシーとデータバックアップを保管するために、データを複製します。
Slack のデータレジデンシー機能のしくみ
データリージョン内に保管されるデータ
次のカテゴリーに当てはまる顧客データは、データレジデンシーが有効になった時点で、お客さまが選択した地域内のデータセンターに保管されます。
- メッセージ、canvas、スニペット
- Slack サービスにアップロードされたファイル(画像、ドキュメントなど)
- 顧客データの検索インデックス
- アプリやボットで生成されたメッセージとファイル
- Slack のマネージドインフラストラクチャにデプロイされたアプリが収集するデータ、およびそのアプリのデータストア、開発者秘密、ログ
注 : フラグをつけられた、つまり報告された顧客データは、利用ポリシーを適用するために、米国に保管される場合があります。
データリージョン外に保管されたデータ
次のカテゴリーに当てはまるデータは、お客さまのデータリージョン外の地域で保管される場合があります。
- Slack メンバーのプロフィール
- ワークスペースとチャンネルのメンバーシップ情報
- ユーザー数、使用状況、収益の測定に使用されるデータ
- アナリティクスとサービス品質測定に使用されるデータ(サニタイズされたログなど)
- お客さまに代わり Slack が生成した ID
- 成約のお祝いデータ
データの移行
新たなワークスペースや Enterprise Grid OrG がデータレジデンシーリージョン内でセットアップされる場合、顧客データは、同ワークスペースや OrG の作成日から選択された地域で保管されるようになります。
既存のユーザーがデータレジデンシーの有効化を希望する場合、新しく生成されたすべてのユーザーデータは選択したリージョンで保管されます。既存のユーザーデータは引き続き米国で保管されますが、ユーザーは Slack の営業チームにお問い合わせのうえ、既存のデータを選択したデータリージョンに移行するようリクエストできます。
Slack コネクト
Slack コネクトで連携している外部のオーガナイゼーションが同じデータリージョンに存在する場合、それらのオーガナイゼーションの顧客データすべても同じリージョンに存在することになります。各オーガナイゼーションのデータリージョン先が異なる場合、次のことが起こります。
- 各オーガナイゼーションのメッセージ保管先は、それぞれのデータリージョンになります。
- Slack コネクトチャンネルの検索用インデックスはそれぞれのオーガナイゼーションのリージョンで保管されます。
- あるオーガナイゼーションがチャンネルから外される場合、そのオーガナイゼーションが投稿や招待などの権限を持っているのであれば、アーカイブされたコピーを保持できます。
Enterprise Key Management
新規および既存の Enterprise Key Management(EKM) ユーザーは、データレジデンシー機能により、特定のデータリージョンで独自の暗号化キーを作成して保管できます。
始める準備はできましたか? 営業担当者にお問い合わせください。
- ワークスペースや OrG のデータレジデンシーを有効にできるのはそのプライマリーオーナーのみです。
- ビジネスプラスプランと Enterprise Grid プラン