Slack をお使いの皆さま、そして現在の状況でリモートワークを管理するために Slack を検討している皆さまにお伝えしたいことがあります。それは、Slack には今後も事業を継続していくための包括的な計画があるということです。
すでにオフィスが閉鎖されていたり、あるいはこれから閉鎖される可能性があったり、社員が自宅で働いていたり、あるいは自宅に帰ることができなかったりと、現在の状況はさまざまです。そんななか、多くの人が事業継続計画を展開していくために Slack に関心を寄せています。この状況を乗り切るソリューションとして Slack を検討している人もいます。これをお読みの皆さんのビジネスにも想定外の混乱が生じ、ビジネスを再び軌道に乗せていくのに Slack は安全かつ信頼できる方法なんだろうかと思われているかもしれません。Slack ユーザーの皆さまに、この状況下でも引き続き安心してお使いいただくために、ここでは Slack の事業継続戦略について詳しくお伝えしたいと思います。まだ Slack をお使いでない皆さまには、製品の無料プランに関する情報、セキュリティや信頼性に関する全般的な情報、さらに詳しく知るためのリソースについてお知らせしたいと思います。
これまでに寄せられた質問は大きく 2 つのテーマに分けられます。1 つはこの状況で Slack は事業を継続できるのかということ、もう 1 つは Slack のインフラストラクチャは負荷の増大に対応できるように拡張できるのかということです。この 2 点についてはあとで詳しく取り上げますが、簡単に言うと、私たちは事業継続計画とパンデミック計画の下で事業を継続しています。さらに、Slack 製品の技術的アーキテクチャと、容量や負荷の増大にも十分対応できる能力に自信を持っています。実際、Slack の社員はどこにいても、安全に通常通りの業務を続けることができています。
Slack の事業継続について
Slack は長年にわたって事業継続計画を立ててきました。また定期的にかつ必要に応じて見直しと改定を行い、重要な変化に対応できるよう準備してきました。パンデミックが発生した場合の Slack のビジネスの重要性も認識し、あらかじめパンデミックに特化した筋書きも用意していました。現在は、これら 2 つの計画を並行して実施しています。
事業継続計画を展開した背景には、3 月 5 日(木)に判明したサンフランシスコ本社における感染者発生の可能性(英語のみ)がありました。この計画には、本社に影響を与える出来事が発生した場合に取るべき手順の概要が含まれています。私たちは急遽オフィスを閉鎖して徹底的に消毒し、3 月 9 日(月)には再開する予定ですが、全社員がリモートワークに移行しても業務には支障はありません。
製品としての Slack と企業にとっての Slack、どちらにとっても今やリモートワークは欠かせないものです。創業時のチームには、完全リモートの社員が 2 人いて、チームの残りのメンバーは 2 つの国の別々のオフィスに分かれていました。これにより、Slack の社風に深く根ざしたワークスタイルが生まれました。私たちのチームでは、メンバー同士が離れて働くとしても特に影響はありません。
どんな種類の業務であっても、私たちは Slack を使います。質問をして答えをもらう、決定して実行する、ドキュメントを共有してそこで共同作業する、ステータスを追跡してアップデートする。これらすべての作業がチャンネルで行えるからです。オフィスにいなくても、実際のタスク進行にはほとんど影響がありません。ビデオ会議が多くなったくらいです。今日も、いつもとほとんど変わらずに仕事をしています。
製品の提供継続について
Slack の事業はグローバルです。ユーザーの 50% 以上は常に米国外にいます。Slack のシステムアーキテクチャは、1 日におけるトラフィックの急増に自動的に対応できるように設計されており、サーバー容量はシステム自体の需要のほか、その需要が発生している地域にも対応しています。
Slack のアーキテクチャも広い地域に分散しています。Slack は世界中のさまざまな AWS データセンターにデプロイされているため、ある地域が健全でなくなったり完全にオフラインになったりしても冗長性を確保できるのです。さらに、障害シナリオを定期的にシミュレーションし、ある地域全体をオフラインにし、トラフィックが最も近くにある隣の地域に流れるようにするテストを行ってきました。例えば、ロンドンで障害が発生した場合のシミュレーションでは、ダブリンとパリにシームレスに移行します。この一環として、予期しない過剰トラフィックが発生した地域で、新たな需要に合わせて自動的に拡張することを確認しています。
あらゆる不測の事態を完璧に予想できるシステムはありませんが、Slack のシステムは毎日リアルタイムでスケールアップしたりスケールダウンしたりしています。ほかにも災害シナリオのテストを年に数回実施しています。そのため、一般的な使用が増えることによるシステムへの追加の需要に対して、同じアーキテクチャを拡張することで対応できる自信があります。もう 1 つ言うと、たとえ社員が同じオフィスで一緒に働かなくとも、Slack のインフラストラクチャに対する需要は変わりません。社員がオフィス、携帯電話ネットワーク、自宅のいずれから接続するとしても、システムの負荷に違いは生じません。すでに、社員は 1 日平均 9 時間ログインしている状態です。つまり、Slack ではすでに大きな容量が処理されているのです。
まだ Slack を導入していない皆さまへ
Slack は付帯条件なしのフリープランを提供しています。クレジットカードも必要なく、支払い義務もありません。無料ではあっても、チームがこのパンデミックの間も仕事をしていくのに十分なサービス内容です。
また、有料プランでも無料プランでも、すべてのユーザーの皆さまに対して同じエンタープライズグレードのセキュリティを提供しています。Slack のセキュリティプログラムに関する詳しい情報については slack.com/security をご覧いただき、Slack の証明と認証が自社のビジネスニーズに対応していることをご確認ください。
Slack は数百万のユーザーの皆さまにとって重要なビジネスツールであり、しかるべき使いやすさと信頼性を提供することをお約束します。また私たちは、99.99% のサービス品質保証契約を掲げています。1 か月あたりのダウンタイムは 4.3 分未満、過去 6 か月間の累計稼働率は 99.998% です。
新しいツールを使い始めるのはなかなか難しいもの。困難な状況では特にそうです。私たちは皆さまが今すぐ Slack を利用してこの危機を乗り越えていけるよう、さまざまなリソースを揃えています。Slack を始めるための 20 分のサポート通話 (英語のみ)や、リモートワークに関する一連のオンラインセッションも用意しています。皆さまの質問に喜んでお答えしたいと思いますので、ぜひこちら(現在英語のみ。日本語版セッションも計画中)からセッションにお申し込みください。最後になりましたが、Slack のリソースライブラリにはリモートワーク専用のセクションがあり、すぐに使えるヒントや長期戦略について考える際に役立つ情報を載せています。
拡張性やインフラストラクチャについてさらに詳しく知りたい場合は、SEC ファイリング(英語のみ)をご覧ください。