Slack と Office 365 を組み合わせた仕事を表現した、船とその周辺で働く人たちのイラスト

Slack と Office 365 を組み合わせて活用する

Slack のプラットフォームを使って、Office 365 の価値を引き出す方法とは

Microsoft Teams と Slack はどう違うの?という声はよく聞かれますが、実は同時に活用することでメリットが得られることをご存じでしょうか。そう言うと驚く人も多いかもしれません。でも、多くの組織が見逃しているこの連携こそが、真のコラボレーション戦略なのです。実際、Slack のユーザー企業の 76% で Office 365 が使用されています。効果的な連携を実現するには、どのツールを採用するかだけでなく、それを使う従業員をどのようにサポートするかも重要になってきます。

この記事では Slack のプラットフォームを活用して Office 365 スイートの価値を引き出す方法について解説します。また、独自の戦略で成功しているユーザー企業の事例をもとに、自社に適した戦略をどのように策定すればよいかについても見ていきます。

エンタープライズエコシステムのサテライトビュー

システム、アプリケーション、コミュニティが連携する場所

システムや会話をまとめるために、さまざまなツールやアプリケーションが使われている――現在、デジタルの職場環境を構築している多くの組織がこのような状況にあるのではないでしょうか。

私たちは新しいツールを現在の働き方に無理やり合わせようとしがちです。しかし、長い目で見ると、働き方自体も新しいツールによって変化していきます。

サテライトビュー

Office 365 スイートは、システムや会話を即座に連携できるという想定のもとに、長年にわたって、組織の生産性向上や成長のために使われてきました。

ところが、大規模な組織のネットワーク内では、Office 365 スイートはエコシステムをサイロ化させてしまい、従業員はその仕組みを管理することの方に時間を取られるようになっています。

エコシステム + Office 365

Office 365 による生産性の停滞

Gartner によると、実際 Office 365 によって必ずしも仕事の生産性が高まるわけではないようです。これには 3 つの理由があります。

生産性の停滞の第 1 フェーズを示すグラフ。移行フェーズを示す

生産性の停滞を示すグラフ。チームが新しいツールを使いこなせていない移行フェーズが強調されている

生産性の停滞を示すグラフ。適切でない使用習慣が広がる移行フェーズが強調されている

 

 

Slack と Office 365 をどのように組み合わせて使う?

Office 365 と Slack の共存モデル

Office 365 と Slack を併用してビジネスを向上させる戦略は、以下の 3 つのモデルに分類できます。

Slack と Office 365 の共存モデルである「自発的」「目的別」「変革的」を示す図

 

1. 自発的モデル

世界の 3 億人以上のユーザーにオンライン決済システムを提供しているある企業では、まずエンジニアリングチームとプロダクトチームが Slack の利用を始めました。そして、その定着率の高さに驚いた同社の経営幹部が、買収する企業との間でのコラボレーションの中心となるツールとして Slack を利用することを決めました。実際、買収した企業の 99% で Slack が利用されていたのです。買収した企業がスムーズにそのグローバル企業になじみ、グループの一員であると感じられるようにすることに、Slack は役立ちました。現在は、チームごとに Slack と Teams のどちらを業務に使うかを選べるようになっています。

Slack で構築

主に Slack を使って従業員のコミュニティを築くことで、主要なトピックごとに適切なメンバーを集めたり、インシデント管理のために専門分野に詳しいメンバーをすばやく発見したりといったことが可能になります。つまり Slack をコミュニティハブとして活用します。

Office 365 で管理

アクセス権の管理やファイルの共有には、Teams を使うことが奨励されています。

2. 目的別モデル

ある世界的な自動車メーカーは、営業部門の形態を変更し、外勤営業の機能をある地方都市に移すことを決めました。同社は、その営業チームが本社から切り離されたように感じることを懸念していました。Teams ではオープンなコミュニケーションを実現できているとは言えませんでした。

Slack で構築

Slack により、オープンなコミュニケーションを確立できたことで、外勤営業チームでは、メンバー同士、そして本社やパートナーと緊密に連携できるようになりました。

Office 365 で管理

  • 本社の幹部が Teams と Slack の両方を試したうえで、どのような時にどちらのツールを使うべきかを従業員に案内しています。
  • メールでのコミュニケーションには Outlook が使用されています。
  • ファイル管理には Sharepoint が使用されています。

3. 変革的モデル

あるテクノロジー分野の多国籍企業では、ソフトウェアリリースのプロセスを効率化すること、および複数の開発ツールの切り替えを最小限に抑えることが求められていました。また、パンデミック中に就任した CEO は、30 万人以上の従業員をすばやくまとめ、安心感を高めて、お互いのつながりを強め、組織の一員だと感じてもらえるようにしたいと考えていました。

Slack で構築

この会社では 36 万人の従業員全員に対して Slack を導入。幹部の発案で「なんでも聞いて(AMA)」チャンネルや、新型コロナ関連のサポート用チャンネルを設けて、連帯感の向上に優先的に取り組んでいます。
Slack により、エンジニアリングチームは継続的なデリバリーが可能に。NewRelic、Splunk、PagerDuty とのアプリ連携により、新製品の開発をエンドツーエンドで進め、円滑なモニタリングやインシデント対応を実現しています。

Office 365 で管理

PowerPoint と Excel を使用している同社では、シームレスなオールインワンのコラボレーションプラットフォームとして Slack を活用しています。

Slack の機能をアイコンで示した図。「ワークフロー、チャンネル、ボット、アプリ、Office 365、自動化、プライバシー」の機能が示されており、「仕事のための新しいオペレーティングシステム」というテキストが添えられている

Slack の機能をアイコンで示した図。「ワークフロー、チャンネル、ボット、アプリ、Office 365、自動化、プライバシー」の機能が示されており、その隣に、対応する部門として「カスタマーサクセス、テクノロジー・開発、マーケティング、営業、サービス、IT」が配置されている

自社での Office 365 + Slack の共存戦略を練る

組織で Slack と Office 365 を併用するためのガイド

1. Office 365 ツールの使用状況を精査する

まず、組織での Office 365 ツールの使用状況を洗い出して、実際にどのツールがどのように使われているのかを把握しましょう。集中力を妨げる原因になっているものはないか?ドキュメントを送る方法が 3 種類も必要なのか?リモートワークの従業員にも情報がきちんと届いているのか?などについて精査します。

ワークシートをダウンロードする

Office 365 アプリのロゴウォール

2. 共存モデルを見極める

自分の組織には「自発的」「目的別」「変革的」のどのモデルが向いているか?会社全体でみるとどうか?を考えます。

Slack と Office 365 の共存モデルである「自発的」「目的別」「変革的」を示す図

 

3. 対象となる業務のタイプを特定する

組織が達成したい目標に照らして、どのようなシステム、ワークフロー、コミュニティを Slack で構築し、連携させるべきかを考えましょう。そして、そこでどのような管理タスクが必要になるかを把握します。

 

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うーん、システムがなにか不具合を起こしてるみたいです。後でもう一度お試しください。