Slack で柔軟な働き方を実現するクラスメソッド

「同じ時間に働くことが難しいメンバーがいても、Slack そのものが働く場所になっていて、気軽なコラボレーションが発生しています」

ClassmethodCX 事業本部 内製化支援グループ高柳 謙 氏

クラスメソッド株式会社は、クラウド、モバイル、データ分析、機械学習を得意とするテック企業です。各種技術を組み合わせたコンサルティングや開発支援によって、3,000 社以上の顧客をサポートしてきました。

多様な価値観を大切にする企業文化を持つクラスメソッドでは、国内外に複数の拠点を構えていることもあり、時間と場所を超えてコラボレーションできる柔軟な働き方を推進しています。高い技術力を持つプロフェッショナルなサービスで人々に貢献するために、日々の業務で Slack を役立てています。

自由に働けるプラットフォームとして Slack がどのように根付き、活用されているのか、その具体的な利用シーンや役割について、同社のメンバー 3 名に伺いました。

自由に働き、力を発揮できる環境を Slack がサポート

Amazon Web Services(AWS)などのクラウドやデータ分析をはじめとする IT 技術コンサルティングやシステム設計・開発を提供するクラスメソッド。「オープンな発想と高い技術力により、すべての人々の創造活動に貢献し続ける」という企業理念のもと、専門知識を持つプロフェッショナルとして顧客に最適なサービスを提供することを心がけています。

多様な価値観を尊重する同社には、顧客やチームからのフィードバックを大切にし、お互いの考えや知識をオープンにアウトプットすることで人々に貢献するという企業文化があります。最新技術の情報を惜しみなく発信する自社の Web メディア「Developers IO」では、その専門性もさることながら「まずはやってみて、楽しむ」といった価値観も体現されています。

国内 7 ヶ所、海外 5 ヶ所に拠点を構える同社では、フレックス制度やリモートワークに加え、勤務するオフィスも選べるなど、自由なワークスタイルを取り入れています。多様な働き方を実現するのは、働く場所や時間にとらわれず、スムーズなコラボレーションを実現する Slack です。いつどこでどのように働く社員でも最大限の成果を出せるように業務を支えています。

クラスメソッドで Slack が導入されたのは、2018 年ごろ。以前は別のツールを使っていましたが、非同期でもコラボレーションしやすく、豊富な外部システムとの連携に利便性を感じ、全社的な移行が進んでいきました。CX 事業本部 MAD 事業部の西田 将幸さんは「以前のツールと比較して、Slack の良い点は絵文字をはじめとしたリアクションのしやすさです。使いやすく優れた UI のおかげで、コミュニケーションが断然取りやすくなりました」と語ります。

同社にとって業務上の必要性だけにとどまらず、推進するワークスタイルや企業文化にフィットするプラットフォームとして Slack はなくてはならない存在となっています。

「Slack の良い点は絵文字をはじめとしたリアクションのしやすさです。使いやすく優れた UI のおかげで、コミュニケーションが断然取りやすくなりました」

クラスメソッド株式会社CX 事業本部 MAD 事業部西田 将幸 氏

密な連携を強化する非同期コミュニケーション

国内外に多拠点を展開し、コロナ禍以降はリモートワークで勤務する人も増えたクラスメソッドでは、Slack が業務の中心にあるプラットフォームとして、まるでオフィスのように機能しています。

CX 事業本部 内製化支援グループの高柳 謙さんは「Slack の利用は、誰かが推し進めたというより、みんなが使っていくうちに自然と定着しました。現在では、リアルなオフィスで行われていた会議室でのミーティングや社内の各種手続きといった業務も、周りの人との雑談や廊下での立ち話のようなやりとりもすべてが Slack 内で展開されています」と語ります。

また、コロナ禍の最中、2021 年 4 月に新卒で入社した CX 事業本部 MAD 事業部のジョン・ヒョンジェさんは、入社当初からこれまでリモートワークが常態となっています。ヒョンジェさんは「クラスメソッドでは、出勤や退勤などの報告に加え、個人の状態・意見を短いスパンで報告する『Times(分報)』としてのチャンネルを多くのメンバーが利用していて、自身の状況や考えを投稿しています。自分の Times チャンネルで雑談をすることで対面では会ったことのない先輩や従業員間の距離も縮まり、会社の環境にすぐに慣れることができました」とオフィスの役割としての Slack による「働きやすさ」について説明します。

その他にも同社では、「離席中の人の机に伝言の付箋メモを貼るような感覚で、スレッドに用件を残せる」「自分宛の DM をノート代わりに利用すれば、書き留めたアイデアをテーマごとに整理でき、後から見返すことが可能」といったように、実際のオフィスでの行動を Slack の中で日々行っているといいます。

自由なワークスタイルを推進するクラスメソッドは、働き方の違いによって社員が分散していても、誰もが同じように働ける環境を実現しています。高柳さんは「同じ時間に働くことが難しいメンバーであっても、Slack そのものが働く場所になっていて、気軽なコラボレーションが発生しています」と語ります。

リアルタイムのコラボレーションで開発スピードも加速

離れていても、オフィスにいるように気軽に声をかけられるのも Slack の良いところです。クラスメソッドでは、非同期のコミュニケーションだけでなく、同期コミュニケーションにも、ボタンひとつで手軽に音声での対話ができる Slack ハドルミーティングを使っています。

西田さんのチームでは、朝会のために別の会議ツールを使っていましたが、会議用の URL を発行して参加者へ周知したり、Slack から外部アプリへ切り替えたりしなければならないことを面倒に感じていました。ハドルミーティングであれば、Slack 上でボタンを押すだけですぐに利用できるため、朝会は Slack で実施するようになりました。

さっと話して問題を解決したいときや、込み入った内容を詰めて話し合いたい時はもちろん、サービスのリリース前にチームで連携して行う最終調整のときにも、つなぎっぱなしで通話しながら作業できるハドルミーティングは役立っています。ヒョンジェさんは「文章でうまく説明できないときや、手を動かして開発作業をしながらでもすぐに話しができますし、さらに途中で他の人からアドバイスが欲しいときには『○○の件についてハドルでお話できますか?』とメンションして、その場で会話に加わってもらうこともあります。ハドルミーティングなら、会議設定や他のツールへの切り替えも不要で、話が早く進むようになりました」と使い方を共有してくれました。

ハドルミーティングの活用によって、リアルタイムに細かなコミュニケーションができるため、判断に迷ったときや問題が発生した際に、すぐに周りの人に相談や確認をすることができます。ベースとなる非同期のやりとりにこうした同期的要素を組み合わせることで、よりスムーズなコラボレーションが生まれ、業務効率をさらに高めることができるのです。

「ハドルミーティングなら、会議設定や他のツールへの切り替えも不要で、話が早く進むようになりました」

クラスメソッド株式会社CX 事業本部 MAD 事業部ジョン・ヒョンジェ氏

非同期・同期コラボレーションの両輪が、柔軟で強い組織へと導く

国内外でビジネスを展開し、多様な価値観と高い専門性によって、顧客に貢献しているクラスメソッド。その企業文化とワークスタイルにフィットした Slack は、あらゆる社員が高い成果を出せるプラットフォームとして機能しています。

これからの時代、デジタル技術を活用し、リモートワークの促進や多拠点展開、社内外とのコラボレーションを柔軟に実現できる環境が求められています。クラスメソッドのように、Slack によるデジタルなオフィス空間を構築することで、場所や時間を超えた非同期での意思の疎通と、リアルタイムで理解を深める対話を両軸で実現し、組織の力をより強くすることが可能になります。

働く時間や場所を自分で選択し、顧客や企業に最大限の価値を提供できる職場環境でこそ、優秀な人材が真価を発揮することができます。従業員のためにこうしたフレキシブルな環境を整備することもこれからの成長企業には必要となるでしょう。

クラスメソッドが先駆けて実践している新しい働き方が、スタンダードになる日はそう遠くないはずです。