slack-logo-black
コラボレーション

チームワークとは?多様な人と働く状況で押さえたい 4 つのポイント

目指す方向を揃え、空気を読まないコミュニケーションを

執筆者 : Slack チーム一同2020年1月18日

今、企業における多様性はどんどん広がっています。ジェンダーや国籍、さらには学歴や出身学校まで同じようなメンバーで構成された組織はもはや過去のもの。働く女性や外国人の増加、またジェンダーやライフスタイル、価値観の多様化が進んだこともあり、今後企業における人材の多様化も進む一方です。さらには、テレワークや国外拠点とのコラボレーションなど、働く場所の多様化も進むでしょう。

多くの企業が「多様性(ダイバーシティやインクルージョン)」に注目している理由の 1 つは、それがビジネスにもたらすメリットが大きいからです。『ハーバード・ビジネス・レビュー』でも紹介されている通り、多様性が売上や顧客数、利益、商品の革新性などと相関があるということがさまざま研究で明らかになっています。

一方で、自分と似たような人が少ない環境では居心地の悪さを感じやすいのも事実。特にこれまで同じような背景の人とだけ仕事をしてきた人にとったらその「居心地の悪さ」がチームワークの弊害になると思うかもしれません。しかし、先ほどの記事によると、実はその居心地の悪さこそがチームの成果につながるというのです。

ではそんななかで、うまくチームワークを進めていくにはどうすればよいのでしょうか?今回は、多様性のある職場でチームワークをうまく進めるための 4 つのポイントをご紹介します。

1. 全員が同じビジョンやミッションを目指す

ジェンダーや学歴、文化的背景などが似ていると、コミュニケーションやチームワークが楽だと思うことがあるかもしれません。でもそれは、属性などに限ることではありません。その企業が実現したいことや価値観を新しい共通項にすれば、コミュニケーションはスムーズになり、チームワークもうまく進むでしょう。

そのためにまず行いたいのは、組織のビジョンやミッションを浸透させること。一番おすすめの方法は、トップからの発信を増やすことです。目指す方向がクリアになると、メンバーも「その実現のためにどうすればよいか」という観点で行動できるようになります。その際、多様性のある職場ではアイデアの幅が広がるため、よりよい成果を生むのもしれません。

また、企業文化の醸成も大切です。その企業のバリューや行動指針を共有することで、たとえ個人の属性や拠点が異なっても「仲間」としての意識を醸成することができます。そうすることで、メンバー同士で信頼が芽生え、いいチームワークにつながるでしょう。

2. チームで共通の目標に落とし込み、役割を明確にする

大きいビジョンや方針を浸透させるのと同時に大切なのは、チームのレベルで目標をきちんと共有すること。それにより、同じ価値観に基づいて大きなものを目指す仲間が、より具体的・短期的なものを一緒に目指すチームとしてまとまり、いいチームワークを発揮できるからです。

チームで共通の目標を持ったら、各メンバーの役割を明確にしましょう。そのために大切なのは、全体の流れがいつでも見えること。そうすることで、個人が判断し、自発的に動けるようになります。またその際、誰がどういう役割なのかを「見える化」しておくことも大事です。そうすることで、ボールが誰かと誰かの間に落ちる「お見合い」の発生が減り、また曖昧な役割の人を生まず、より効率的で機動力の高いチームワークが生まれます。

3. チームワークの妨げとなる情報格差を生まない

多様性のあるチームのコミュニケーションで気をつけたいのは、メールに代表されるような「閉じた会話」をやめること。背景や拠点、立場がさまざまな人が一緒に働くという前提を忘れず、いつでも誰でも同じ情報にアクセスできるようにすることが大切です。こうすることで、全員が平等に情報を持つようになり、チームワークがスムーズに進みます。

特に、情報格差があると要らぬ誤解を生むことがあります。「大事な情報が日本人だけで共有されている」「男性だけで決めている」など、たとえ意図していなくても差別的な行為と捉えらかねないことをしていては、メンバー同士の不信感を生み、チームワーク以前の話になってしまいます。こんな事態を招かないよう、オープンな場所で、文字ベースの会話を行い、誰でもその内容を閲覧・検索できるようにしておくことが一番です。

4. 空気を読んでもらおうとしない

当たり前ですが、属性や背景が異なると物事の解釈の仕方も異なります。「こういう場合は普通こうするだろう」が通じず、相手が自分の期待したように動いてくれる可能性は低いと思っておいたほうが良いでしょう。このことは世代間でも見られる差のため、経験したことのある人は多いかもしれません。

多様性のあるチームで控えたいのはそうした「行間や空気を読んでほしい」という淡い期待です。相手にしてほしいことはきちんと言葉で伝えるようにしましょう。ここでも文字ベースにしておくと、例えば母国語の違う相手と会話するときでも認識を揃えやすくなったり、働く時間帯の異なる相手とも時間を無駄にせずコミュニケーションすることができます。

「文字でのコミュニケーションは冷たくなる」「雰囲気が伝わらず、必要以上にきつく聞こえる」などと心配な場合は、絵文字や GIF などを活用すると、やり取りに人間らしい温かみを加えることができます。

チームワークとは、突き詰めれば「同じ方向に向かうメンバーがそれぞれのアイデアを最大限に活用し、効率的に物事を進めること」。そのためのベースとして、今回紹介したポイントをぜひ取り入れてみてください。

この記事はお役に立ちましたか?

0/600

助かります!

ご意見ありがとうございました!

了解です!

ご意見ありがとうございました!

うーん、システムがなにか不具合を起こしてるみたいです。後でもう一度お試しください。

読み進める

コラボレーション

プロジェクト管理で知っておくべき手法と指標

各種ツールを活用して起こりうる問題を想定し、重要プロジェクトを予定どおり進行

コラボレーション

ビジネスの生産性を高めるためのトップ戦略

オフィスそして自宅の従業員のやる気を引き出すプランをカスタマイズしましょう。

コラボレーション

プロセスの文書化が必要な理由と、その具体的方法

ビジネスプロセスを文書化する手順を最新化して、全社的な説明責任と業績を向上

変革

ビジネスチャットとは?選ぶ際のポイントや導入事例を紹介

ビジネスチャットを利用する企業が増えています。ビジネスチャットが求められている背景や基本的な機能、活用するメリット、運用時の注意点などを解説します。