どの Slack ワークスペースも最初は 「#general」
と 「#random」
という 2 つのチャンネルから始まり、そこから成長していきます。前回はチャンネルの命名ルールの大切さについてお話ししました。命名ルールは、チームの編成、見つけやすさ、風通しのよさを向上させるうえで大いに役立ちます。
特定のプロジェクト用や部署用にチャンネルを作成できるのはもちろん、コミュニケーションの壁を組織全体で取り払えることもチャンネルの利点の一つです。ここでは、ほとんどの職場で仕事をよりシンプルに、快適に、効率的にできる 5 つのチャンネルを紹介します。
全員参加!
人数の多いオフィスでは、「#general」
を 「#社内通知」
という名前に変更し、全員に知らせたい情報を伝えるために使うといいでしょう。例えば、オフィスの水道が明日の午前 10 時から 1 時間断水すること、今週の金曜日までに来年の医療プランの選ぶこと、会社の飲み会の出欠を知らせる期限が迫っていることなどを、「#社内通知」
に投稿して全員にすぐ知らせることができます。
このチャンネルには使い方の規則を決めておくといいでしょう。全員がこのチャンネルにスターを付けるようにすれば、常に目につくようにアプリの一番上に表示されます。このチャンネルへの投稿権限を Slack 管理者アカウントだけに限定したり、全社にかかわる発表以外は投稿しないようメンバーに周知しておいてもいいでしょう。雑談は 「#random」
やおしゃべり用の他のソーシャル系チャンネルに移してもらうようにお願いしましょう。
何でも聞いてみよう
数年前に私たちは「CEO に何でも聞いてみよう」というチャンネルを作った会社の噂を耳にして、Slack でも取り入れることにしました。これは 「#exec-ama」
というチャンネルに進化しました。ここでは誰でも質問ができ、エグゼクティブチームの中で一番適切な人が質問に答えています。
会社の経営陣に何でも質問できるこのチャンネルは、エグゼクティブが質問に率直に答えることで風通しのよい職場文化を育むのに役立っています。私たちは昨年、他社でも同じことをやっていないかTwitter で質問したところ、有名なメディア企業から中小企業数十社まで、様々な業界のチームが手を上げてくれました。
フィードバックを瞬時に
Slack では、社内のフィードバックを 2 つの方法で収集しています。1 つは 「#features」
(機能) チャンネルです。これは役職に関係なく誰でも製品の新しい機能を提案できるチャンネルです。その機能がどんな問題を解決するのか、なぜ追加してほしいのかを説明できます。製品のマネージャーはこのチャンネルを読んでフォローアップの質問をしたり、機能の組み込みにかかる時間を見積もったりすることができます。
同じような目的で 「#企業文化」
や 「#ご意見箱」
などのチャンネルがあってもいいでしょう。業務や職場の問題についてのフィードバックを共有したり、将来的に何かを改善するためにアイデアを出し合ったりするためのスペースになります。
趣味やソーシャルのグループ
Slack は職場の同僚と知り合いになれる絶好の手段です。Slack に専用エリアを作れば、部署を超えて人とのつながりを広げるのに役立ちます。趣味や関心事の専用チャンネルがあることも少なくありません。例えば 「#ランニング」
「#映画」
「#音楽」
可愛い赤ちゃんや動物の写真がたくさん見られる 「#幸せ空間」
などです。こうしたチャンネルに、 「#social-ランニング」
や 「#soc-ランニング」
などとプレフィックスを付けているチームもいます。こうしておけば、これらのチャンネルをサイドバーに表示する時にアルファベットや五十音順でまとめておけるからです。
これらのトピックは仕事に直結するわけではありませんが、その種のおしゃべりはどのみち社内でざっくばらんに交わされているものです。そうした会話を Slack で行うことで相互理解が少しでも深まれば、社内コミュニティを作ったり、結束を強めるのに役立ちます。
連鎖反応
今年初め、Slack はリアク字チャンネラー 機能を導入しました。名前は言いづらいですが、機能は優れものです。これは、特定の絵文字リアクションを含むすべてのメッセージを特定のチャンネルに再投稿する機能です。つまりチャンネルを作成してリアク字チャンネラー付きのメッセージを書き込むと、特定の情報を一か所で確認できる強力なワークフローとなります。
Slack ではこの機能を 「#beeftweets」
チ ャンネルで使って、Twitter 上のフィードバックを製品の改善に役立てています。社内の誰かが @SlackHQ の Twitter メンションチャンネル上で不満の書き込みを見つけた時は、そのツイートをカスタムのリアク字ですぐにこのチャンネルにコピーし、優先的に対応するようにしています。
私たちが知る限り、リアク字チャンネラーは他にもいくつかの使用例があります。ある会社では、重要なマイルストーンを保存しておき、会社の沿革を記録するのにこの機能を使っています。社内コミュニケーションのチームは、新入社員のための重要なメッセージにタグを付けることで、従業員ハンドブックのチャンネルに重要な情報を追加しています。各部署が独自のカスタム絵文字を採用できるので、例えば経理部の誰かが製品の不具合について投稿した時に、自分のチームの絵文字をリアクションとしてタグ付けすれば、 「#エンジニア」
チームがそれを参照できます。
会話がトピックから逸れないようにし、あとで検索しやすくするには、Slack チャンネルの骨組みを決めておくことが重要です。ここで紹介したようなチャンネルをまだ使っていない場合は、社内コミュニケーションを向上させる出発点としてこれらのチャンネルを使うことをおすすめします。
Matt Haughey は、Slack のチームが使っているチャンネルが多すぎると感じたことはほとんどありません。むしろ問題なのは、足りないことだと思っています。
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