社員オンボーディングは、単に人事で消化すべきステップではありません。最初から関心を引く方法で、新しい人材素早く効果的に力を発揮できるようにする機会です。
ただしそれは「適切に行えば」の話です。
かつて新メンバーは入社時に歓迎動画(幹部チームのぎこちない演技がつきものです)を見せられたり、大量の印刷物を渡されたりしていました。ひどい時は、実際のオンボーディングプロセスが一切ないこともありました。
こんなやり方は、今どきうまくいきません。お粗末なプロセスは従業員にとって悲劇です。全社規模で考えれば、会社にとって悲惨な事態になりかねません。効果的オンボーディングは、従業員体験の最大化だけでなく、生産性、パフォーマンス、最終的には利益といったビジネス上の成果の最適化にもつながります。
Gallup の「State of the American Workforce」レポートによると、意欲の低い従業員が新しい仕事を探す確率は、熱心な従業員のほぼ 2 倍です。対照的に、非常に熱心な従業員のいる企業は、同業他社に比べて 1 株あたりの利益が 147% 高いこともわかりました。
より効果的なオンボーディング方法
従業員のため、そして組織全体のために、オンボーディングを適切に行いましょう。ここからは、Slack を活用した方法を紹介します。
1.初日に温かい歓迎のメッセージを送る
新入社員への案内を通して、リラックスしてもらいましょう。オンボーディングアシスタントの GreetBot などのインテグレーションを使うと、歓迎のメッセージやリマインダーを自動化したり、役立つリンクやドキュメントを共有したりできます。
理想的な歓迎とは、単に「あるとよいもの」ではありません。これはオンボーディングプロセスの重要な初期ステップで、育成時間の短縮につながります。その結果、新入社員の生産性が素早く最大化するでしょう。
2. #新規-採用チャンネルを作成する
新メンバーが入社したら、よくある質問の答えを見つけたり、重要なドキュメントにアクセスしたり、ほかの新入社員と交流したりできる場所を用意しましょう。大規模な採用を行っている場合は、複数のチャンネルを作成して入社時期ごとに分けるのがおすすめです。
こうすれば、生産性だけでなく従業員エンゲージメントも高まります。新入社員はチャンネルで同僚と交流し、必要なこと、例えば会社の決まりだけでなくおすすめのランチ場所などもすぐに把握できるでしょう。
3. チームと仕事にいち早くなじめるようにする
プロジェクトにすぐについてきてもらいたい時は、メールスレッドを片っ端から転送し、理解を期待するのも 1 つです。
もっとよい方法は、新入社員をプロジェクトのチャンネルに招待することです。チャンネルなら、ピン留めされた投稿やファイル、チームメンバー、会話など、必要なものがすべてスクロールまたは検索で簡単に見つかります。
4. 自分で問題解決できるようサポートする
新しい仕事を始める時、誰かの重荷になっているように感じるのは嫌ですよね。そこで新入社員が自分で答えを見つけられるよう、セルフサービスを始めましょう。これには、HR チームが山のようなリクエストに対応する必要がなくなるというメリットもあります。
Slack は、生産性を保ち、人事タスクの最新状態を常に把握するうえで特によく使われるアプリと連携できます。例えば Dropbox、Salesforce、G Suite、Workday、 Okta、UltiPro などです。
5. 重要な情報をリマインドする
Slack では重要なタイミングで自動メッセージが届くよう送信日時を設定できるため、新入社員にオンボーディングチェックリストで次に行うべき項目を完了するよう促すこともできます。こうすれば締め切りが守られやすくなり、催促に時間を使うこともありません。新入社員ができるだけ早く生産性を最大化し、十分な自信を持てるようにしましょう。
自社で使ってみましょう!
オンボーディングを、人事で消化すべきステップのように扱うのはやめましょう。生産性最大化に向けてスタートダッシュを切る機会、そして最初の数日と数週間を幸先のよいものにする機会として見てください。
Gallup のレポートには、「業界、企業規模、国籍、景気の良し悪しにかかわらず、熱心な従業員はほかの従業員よりも優れたビジネス成果を生み出す」と書かれています。
新入社員だけでなく組織全体に対して、成功に向けた絶好の機会を初日から提供しましょう。
Slack で使えるオンボーディング用のアプリはすべて Slack App ディレクトリにあります。