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株式会社メルカリ

組織が拡大しても、社内の「情報格差」を生まない!メルカリの、組織カルチャーを支える Slack 活用

産業統計

業種

IT サービス

社員数

650 人

グローバル連結社員数

1,000人以上

「すべての情報がオープンであることを重視しています。組織が拡大しても、その文化を実現できているのは、Slack があるからこそですね」

唐澤 俊輔 氏
株式会社メルカリ 執行役員 VP of People & Culture 兼 社長室長

リリース約4年半で、世界累計1億ダウンロードを突破した、フリマアプリ「メルカリ」。

そのサービスを運営する株式会社メルカリでは、社内コミュニケーションの大半を、Slack 上で行っていると言います。

同社の社員数は、2018年3月末時点で、グローバル連結ベースで1,000人を超えています。その組織拡大の中でも、Slack を活用して組織のバリューを浸透し、「社内の情報格差を生まない」仕組みを実現しています。

さらに、Slack と外部サービスとを連携することで、「シャッフルランチ」やピアボーナス制度「メルチップ」などの社内コミュニケーション施策を活性化しているそうです。

また、「Slack 上で完結する会議」や、情報過多の状態に陥らないため、不要なチャンネルからの退出を推奨する「Leave Day」を設けるなど、生産性の高い働き方に取り組んでいます。

組織カルチャーを保つために、社内の「情報格差」を生まない

「すべての情報がオープンであることを重視しています。組織が拡大しても、その文化を実現できているのは、Slack があるからこそですね」 と語るのは、同社で VP of People & Culture を務める、唐澤 俊輔さん。

組織が拡大すると、「全員の顔と名前が一致しない」「全員に必要な情報が行き届かない」といったことが、ひとつの壁として生まれてきます。

メルカリでも、グローバル連結ベースでの社員数が1,000人を超える中で、次第にそういった課題を感じるようになってきたそう。

「人数が多くなればなるほど、『性善説』を基本とする組織カルチャーが薄まっていくんじゃないかという懸念の声が、社内にありました」

同社では、そんな課題をSlackを活用することで解消しています。

例えば「Go Bold (大胆にやろう)」「All for One (全ては成功のために)」「Be Professional (プロフェッショナルであれ)」というメルカリのバリューを材料とした絵文字を作り、日々のコミュニケーションで活発に使用しているそうです。

「基本、オリジナル絵文字の作成にルールはないので、誰もが好き勝手に作るんです。知らないうちに、ユーモアのある絵文字も作られていますね」と唐澤さん。

誰かが「大胆な行動や意思決定」をしているときには通常、「Go Bold」の絵文字が押されるのですが、それが行き過ぎているというユーモアを込めた「Too Bold」の絵文字もあるとか。

また、社員数が増えると、経営層と現場のメンバーに距離が生じやすくなりがちです。

その距離を生まないために、経営陣は、社員の活動を「見ているよ」というメッセージを意図的に伝えるためにも、絵文字を使っています。

さらに、人事に関連するものなど、個人情報に関わるもの以外は、基本的にオープンにしているという同社。プライベートチャンネルやダイレクトメッセージも、極力使わないようにしているそうです。

従って、社内の動きを誰でも必要であれば「見に行ける」状態ができています。情報がオープンであるからこそ、意思決定を現場に任せる文化が維持できているのです。

入るのも、出るのも「自由」。必要な情報は、選んで取りに行く

このように、すべての情報が Slack 上でオープンになっている同社。

全員必須のチャンネル以外は、「どのチャンネルに入るかどうか、すべて個人に任せている」そうです。

「情報は与えられるものではなく、取りに行くもの」というスタンスを、入社時のガイダンスでも徹底して伝えていると言います。

とはいえ、同社のチャンネル数は3,330以上 (※2018年6月時点) にのぼります。そこで、一部のチャンネルでは、カテゴリーごとに「共通の頭文字」をつけて目的を明確にし、検索しやすいよう管理しています。

例えば、それぞれの部活動には「z-」、何かしらのプロジェクトであれば「pj-」、Twitter のように個人が好きなことをつぶやく部屋には「zp-」といった形です。

一方で、すべての情報に誰でもアクセスできるからこそ「情報の取捨選択」が重要になります。

同社には、「Slack を見ていたら1日が終わってしまった」といったことを起こさないための、特徴的な取り組みがあります。

それは、Slack のチャンネルを積極的に去ることを推進する「Leave Day」の設定です。情報を自ら取りに行く一方で、場合によっては「情報を捨てる」という勇気が必要です。

そこで「今日は、Leave Day です。皆さん、どんどんチャンネルから Leave しましょう」といった声がけをして、「不要な情報を手放す」ことを実行しやすい環境作りをしています。

「チャンネルからの退出は周囲から見えることもあって、結構勇気がいるところがあります。ですが、この Leave Day のおかげで、気兼ねなく退出でき、より重要な情報に意識を向けられるんです」

Slack と外部サービスの連携で、社内コミュニケーションをより活発に

また、Slack と外部サービスとの連携も活発に行われています。

その中でも、最も活用されているのが「Zapier」を使った API 連携だそう。この仕組みを使って、社内コミュニケーション施策の運用も効率化していると言います。

そのひとつが、全社員の中から4〜5人をランダムに抽出し、他部署交流の場としてランチ代を補助する「シャッフルランチ」。

以前は、この組分けを Google スプレッドシートで管理し、それを Slack 上で連絡していました。

そのGoogle スプレッドシートと、Google カレンダー、Slack とを連携させることで、メンバーへの組分けの連絡や、候補日の提案までが自動で完結するようになり、運営コストがかなり減ったそうです。

また、2017年10月から新たに導入したのが、社員同士でポイントを贈り合うピアボーナス制度「メルチップ」です。

これは、「Unipos」という外部サービスとの連携なのですが、そのポイントや感謝のコメントを贈り合うプラットフォームとして、Slack を活用しています。

Slack と連携することで、管理画面に移らなくても、普段の自然なコミュニケーションの中でメルチップを贈り合う仕組みを実現しました。

この取り組みをより活性化させるため、特定の絵文字を押すだけで、手軽にメルチップを贈れる仕組みも作っています。

こうした外部サービスとの連携によって Slack をフル活用し、社内のコミュニケーションをより活性化しています。

会議も Slack上 で。何気ない会話から、プロジェクトが発足

さらに、「Slack 上の何気ない会話から、いつの間にかプロジェクトが立ち上がっている」ということが、よく起こるそう。

「代表の山田がつぶやくチャンネルがあって、誰かの発言に対して『たしかにいいですね。じゃあ、お願いします』といった感じで、新しいプロジェクトができることもあります。」と唐澤さんは話します。

そこに特別な承認プロセスはなく、「やりたいと思った人が、適切な人を巻き込んで適宜やればいい」という考え方をしているのだそう。

そのコミュニケーションのライトさ、カジュアルさは、いわゆる「ビジネスっぽくない」会話に見えながらも、その中でビジネスが前にガンガン進んでいくと言います。

また、仕事をする上で、多くの時間が奪われがちな「会議」。同社では、一部の会議を Slack 上で完結させることにより、仕事の生産性を高めています。

例えば、とある障害対応プロジェクトでは、毎週金曜に Slack のチャンネル上で集まり、「今回、この案件があったけど、対応どうしますか」「今日の司会は、僕がやりますね」と投稿することから、議論が始まるそうです。

会議室という場所に縛られることなく、自分の関係することに発言するという会議スタイルは、合理的で生産的な働き方を実現しています。

社内外すべてのコミュニケーションで、Slack を活用していきたい

「基本的に、社内コミュニケーションの多くを Slack 上で行っているので、あらゆる情報が Slack にまとまれば、もっと色々なことが便利になると思っています」と唐澤さん。

最近は、社外の方々とのやり取りも一部、Slack 上で行っているそうです。

それも企業同士だけでなく、例えば採用などにおける候補者とのコミュニケーションなど、仕事に関わるあらゆるプロセスで Slack が活用されれば、もっと便利になっていきそうですね。

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