忙しい毎日を管理するのは大変ですが、さまざまなカレンダーアプリが豊富にあるおかげで、ミーティングや特別な行事など大きなイベントは忘れずにすみます。でもちょっとしたことはどうすればいいでしょうか?同僚が明日出社した時に USB フラッシュドライブを貸してと頼めるように覚えておきたいとか、数時間後にプロジェクト概要書を書くのに行き詰まったら応援を頼むとか、チームの全員にその日の仕事の予定について毎朝投稿するようリマインドするといったことです。
Slack でこのような問題をすべて解決するのが、リマインダー機能です。これはスラッシュコマンドという目立たない機能で作られています。知らなかったという人も大丈夫ですよ。
/remind の基本
/remind
と入力し、そのうしろにリマインドしてほしい内容と日時を入力します。次のフレーズのどれでも、ちゃんと意図した通りの日時に起動するリマインダーを設定できます。
- /remind me @karl に Xanadu プロジェクトの状況を聞く in 3 hours
- /remind me 経費申請する on the 1st of every month
- /remind #nyc-office 冷蔵庫の掃除をする every Friday at 3pm
- /remind me Asana のタスクを確認する at 9:15am every weekday
リマインダーは、「/remind me 青木さんにプロジェクト概要書について聞く in two hours」
といったように、自分がその日のうちに 1 回限りで思い出したいことにぴったりですが、同僚のユーザー名や、ユーザーグループ、チャンネルにもリマインドできます。every day(毎日)、every Monday(毎週月曜日)、every weekday(平日に毎日)、every two weeks(2 週間ごと)などのフレーズを入れると、繰り返しのリマインダーを設定できます。リマインダーが設定されると、Slackbot から内容を知らせるメッセージが届きます。リマインダーの確認や管理をしたい場合は、/remind list
と入力すると、すべてのリストが表示されます。
/remind コマンドはずいぶん先のイベントにもばっちり役立ちます。チームメンバーの誕生日や勤続の記念日の 2 日前にささやかなプレゼントを買うといったリマインダーを自分に設定してみましょう。今日から 1 か月後にクライアントに請求書を送るとか、3 か月後にオフィスの浄水フィルターを交換するといったリマインダーも設定できます。
チャンネルリマインダーでチームにやさしく通知
基本的にリマインダーは Slackbot から自分宛てにメッセージで届きますが、チームに定期的に何かをしてほしい時に、チームチャンネルにリマインダーを送信するのもおすすめです。リマインダーを使って、#ライターチャンネルに毎週月曜日に通知が届くようにしたり、"Throwback Thursday" のリマインダーでチームが達成した昔の仕事の投稿を送ってみたりすることができます。#セキュリティ戦略チャンネルに毎週金曜日の 16 時にタイムシートを完成するようにリマインドするとか、#パートナーマーケティングチャンネルに毎月 15 日に営業用資料を更新するようにリマインドするのもいいですね。
1 行のコードを書いて、Slack で毎日のスタンドアップ・ミーティングを設定する
チームチャンネルに送信する /remind と、チームのユーザーグループへの呼びかけを組み合わせると、1 行の関数で毎日のスタンドアップ・ミーティングを設定できます。ユーザーグループは特殊なユーザー名で、全メンバーに一度に通知できるショートカットの役目を果たします。Slack のすべての有料プランで利用できる機能です。例えば、Slack 社内のコンテンツチームは、#team-editorial というチャンネルで毎日のミーティングを行っています。そのユーザーグループは @editorial-team という名前なので、毎日のスタンドアップ・ミーティング用の /remind コマンドは次のようになります。
/remind #team-editorial @editorial-team 今日の仕事は何? every weekday at 9:45am
平日は毎朝、チーム全員に通知が届いて、チャンネルでスタンドアップ・ミーティングの質問に答えるように促しています。
小規模なチームの場合、リマインダーは透明性を保つのにもぴったりです。大規模なチームだとスレッドで答えていく方式の方がおすすめです。ほかのディスカッションのためにチャンネルを整理整頓でき、チームが取り組んでいるすべてのプロジェクトが見えます。
/remind 機能を使うと、簡単な方法でちょっとしたことをすべて管理できます。Slack にリマインダーを設定すれば、何かをする必要のあるぴったりのタイミングで通知してもらえます。さっそくいくつか設定してみてください。リマインダーが表示された時には、優しい過去の自分に感謝しましょう。