コロナ禍で、アメリカの多くの労働者は、リモートで仕事をする時にチームとのコミュニケーションやコラボレーションのためにビデオテクノロジーに依存するようになりました。現在、オフィスでの仕事も再開され始めていますが、リモートワークとビデオによるコミュニケーションがなくなることはないのは明らかです。
最適なリモートワークを従業員にガイドするために、企業はビデオコミュニケーションにおける新しいトレンドを知っておくべきでしょう。ここでは、非同期型コミュニケーションとは何か、その仕組み、そして今必要な理由についてわかりやすく説明します。
非同期型コミュニケーションとは?
非同期型コミュニケーションとは、リアルタイムで行われないコミュニケーションの 1 つの形態です。準備ができた時に情報を提供し、受信者は(必要であれば)あとで応答します。一方、同期型コミュニケーションには、電話での会話、対面でのおしゃべり、参加者全員が「同期」して会話するライブビデオ会議への参加などが含まれます。
ハイブリッドワークに非同期型コミュニケーションが不可欠な理由
2021 年の PNW レポート「It's time to reimagine where and how work will get done(仕事の場所や方法を再定義する時が来た)」によると、調査対象の労働者の半数以上が週に 3 日はリモートワークを希望していることがわかりました。一方、調査対象の経営幹部の 68% が、従業員は少なくとも週に 3 日はオフィスで働くべきだと考えています。
従業員の要望を汲み取って妥協点を見出し、リモートワークのビジネス上のメリットを享受し続けるために、多くの企業はオフィスワークとリモートワークを組み合わせたハイブリッドなワークモデルにシフトしています。例えば、従業員に週に 2 日のリモートワークを認め、残りの 3 日はオフィスに出勤してもらうのもその 1 つです。あるいは、全員が月に 1 日だけミーティングのために出社することを義務づけ、それ以外の時間は好きな場所での仕事を可能にしている企業もあります。
ハイブリッドなワークモデルは、企業と従業員の双方に多くのメリットをもたらしますが、克服しなければならない課題もいくつかあります。多くの従業員が、リモートワークでは「常に対応できる状態」であることが求められ、デバイスから離れられないと感じるストレスを報告しています。また、パンデミックの間、ビデオ通話に毎日何時間も費やすことが当たり前となり、「Zoom 疲れ」という言葉も耳にしたことがあるのではないでしょうか。ありがたいことに、非同期型コミュニケーションは、会議時間の短縮、生産性の向上、組織の強化によって、ハイブリッドワーカーを支援できます。では、その効果を詳しく見ていきましょう。
非同期型コミュニケーションのメリット
利便性の向上
同期型コミュニケーションには、しっかりとした準備とスケジュール管理が必要です。特に、さまざまなタイムゾーン、場所、デバイスで働くメンバーがいる場合、チームの全員が決まった時間の会議に参加できるように調整することは、簡単なことではありません。非同期型コミュニケーションなら、全員のスケジュールを合わせる必要はありません。自分の好きな時間に視聴できます。
生産性の向上
例えば、あなたが朝型の人間でないとして、コーヒーを飲む前に同僚がアイデアを出してきたとしましょう。そんな時、あなたの頭がまだスッキリしていなければ、有益なフィードバックは提供できないでしょう。代わりに、同僚に新しいコンセプトについての説明を画面共有の録画で送ってもらい、それをその日のうちに見る時間があれば、より深く検討してフィードバックや質問をまとめることができるでしょう。非同期型コミュニケーションであれば、あなたは最も生産的だと感じる時に特定のタスクを行うことができます。
記録の保存と整理の合理化
非同期型コミュニケーションでは、メモやプロジェクトを簡単に把握できます。また、動画を録って共有すれば、あとで簡単に参照できます。履歴の保存ができるチャットやファイル共有のプラットフォームを探してみてください。例えば、チームが Slack で連携して仕事をすると、検索可能なアーカイブが作成されます。キーワードで会話を検索したり、よく使うファイルをピン留めしたりすれば、必要なものをすぐに見つけることができます。
ハイブリッドチームで親密な関係を促進
オフィスで仕事をしていない日は、同僚のデスクに立ち寄ることができません。しかし、Slack メッセージや説明動画を送信するなど、非同期型のチャンネルを使えば、対面での会話ができないことを補えます。
Slack を使ったハイブリッドなワークモデルで非同期型コミュニケーションを活用
Slack には最近、音声や動画、画面を録音・録画するための新しい非同期型コラボレーション機能が追加され、チャンネル内で直接素早く簡単に共有できるようになりました。これらの新しいツールは、現代のワークスペースが急速に進化するなか、より効率的かつ効果的なコラボレーションを実現するのに役立ちます。