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Slack と AWS が提携!アジャイルな開発をますます加速

AWS のリソース管理を Slack 上で簡単に。2 社による戦略の中身をご紹介

Slack チーム一同作成2020年6月4日

エンタープライズソフトウェア開発では、メンバー同士が息を合わせて一緒に進めるという技が求められます。それは言わば一流のオーケストラと同じです。ビジョンを実現するためにはお互いが協調し、細かく調整しながら進めていかなければならないからです。しかし本当に成功するには、それぞれが目指す方向を揃えるだけでは足りません。ツール同士もまた、協力して機能する必要があるのです。

そこで Slack は、Amazon Web Servicesと戦略的パートナー提携を結びました。これで、Amazon Web Services と Slack がしっかり連携することになります。サイロ化したツールは有効に活用できません。これはサイロ化した組織で人が効果的に仕事を進められないのと同じです。AWS との共同の製品戦略により、さまざまな場所で働く大規模なチームが毎日使うアプリや情報に Slack から簡単にアクセスできるようになり、誰もがより効率的に仕事を進められるようになります。

Slack と AWS はともに、チームのコラボレーションを推進することを目指しています。Slack では AWS を主要クラウドプロバイダーとして引き続き利用し、AWS では組織全体で Slack を採用してチームのコミュニケーションを効率化していきます。この最新のアップデートでサービス間のギャップを埋め、さらにシームレスなエンドユーザーエクスペリエンスを実現する予定です。

「エンタープライズソフトウェアの未来は、クラウドサービスとワークストリームコラボレーションツールの組み合わせに懸かっています」と Slack 共同創業者兼 CEO の Stewart Butterfield は語ります。「AWS との戦略的パートナー提携によって、両社ともユーザー企業の皆さまの需要に応じて規模を拡大し、エンタープライズグレードのサービスを提供できるようになります。AWS のサービスと Slack というチャンネルベースのメッセージプラットフォームのインテグレーションにより、チームはクラウドインフラストラクチャプロジェクトの管理やクラウドベースのサービスの立ち上げを Slack から離れず簡単かつシームレスに行えるようになるのです」。

AWS Chatbot なら毎日の運用状況を Slack で

最近リリースされたインテグレーション、AWS Chatbot を使うと、使用中の Slack チャンネル内で AWS リソースをモニタリングし、利用できるようになります。DevOps チームは AWS のモニタリング、システム管理、デプロイメントワークフローなどの運用作業をすべて Slack 上で実行できるようになるのです。

A screenshot illustrating how AWS Chatbot can be used to monitor AWS activity in Slack channels.

例えば、セキュリティまたは運用のインシデントが発生したとします。その場合、AWS Chatbot がリアルタイムでチャンネル内に通知を投稿するため、チームはアプリを切り替えることなくほぼ瞬時に対応することが可能です。また、チャンネル内で診断情報を取得したり AWS の CLI コマンドを実行したりすることもできるため、コンテキストを切り替える手間が減り、解決プロセスがスピードアップします。

A screenshot illustrating how AWS Chatbot can be used to run AWS commands in Slack channels.

今や、世界中で何千ものチームが AWS Chatbot を活用してアプリ開発プロセスを改善しています。将来的にはこのツールを AWS の 175 を超えるサービスに対応させ、開発者がすべてのクラウドベースのサービスを Slack で管理できるようになる予定です。

Amazon AppFlow インテグレーションでシステム間のデータ共有を簡単に

新しい Slack 向け Amazon AppFlow インテグレーションを活用すると、Slack と AWS のサービスとの間で安全にデータ転送ができます。それもわずか数クリックで完了し、コーディング要らずです。

1 つのシステムからデータをダウンロードして別のシステムにアップロードすると時間がかかり、ミスも起こりがちでした。でももうそんな作業も心配も必要ありません。顧客エンゲージメントのトレンド分析であれ社内のヘルプデスクへの依頼見積もりであれ、Slack と AWS のシステム間で情報をすばやく安全に転送することができるのです。

定期的にデータを送信したい場合は、あらかじめスケジュールを設定しておくか、特定のビジネスイベントのたびに送られるように設定しておきましょう。どちらもこのインテグレーションで対応しています。今後数か月内に登場する新しい機能では、1 つのフローで、複数の Slack チャンネルと複数の AWS のサービス間でデータを双方向に転送できるようになる予定です。

Amazon Chime を利用した Slack コール

グループ通話が必要になるような込み入った問題について話す時は、音声とビデオによるコミュニケーションツールがよく使われています。そんな場合にクラス最高のエクスペリエンスを提供するために、Slack コールを Amazon Chime の音声・ビデオ通話インフラストラクチャに移行することになりました。まもなく、AWS によってネイティブの Slack コールの音声、ビデオ、ミーティング、画面共有の機能がパワーアップする予定です。

エンドユーザーエクスペリエンスのビジュアル面が変わることは当面ありませんが、長期的にはモバイルビデオなどの新しい機能が使えるようになります。これからも Slack を安全なエンタープライズコミュニケーションのツールとして安心してお使いください。

Slack + AWS で安全なコラボレーションを

企業は Slack で共有された機密データを管理できることを求めています。それはもっともなことだと私たちも考え、2019 年に AWS とパートナー提携し、Enterprise Key Management (EKM) の提供を始めました。この機能により、ユーザー企業の皆さまは Amazon の Key Management Service に保存されている独自のキーを使ってメッセージとファイルを暗号化できるようになりました。現在 90 社を超える企業がこのサービスを利用しています。

EKM の提供を始めて以来、私たちは Slack 上の情報を可視化して監視できる新機能を次々と追加してきました。その 1 つに、ワークフロービルダー向けの EKM があります。ワークフロービルダーとは、ユーザーが Slack上 でカスタムワークフローを作成できるビジュアルツールです。ワークフロービルダーをご利用中の EKM ユーザーの皆さまは、ステップ、メッセージ、フォーム、アクティブなチャンネル、送信・収集されたデータなどを含めたワークフローを完全に暗号化することができます。この新しい EKM サービスを使えば、引き続き定型プロセスを自動化しながら、セキュリティ要件をきちんと満たすことが可能です。

ともにエンタープライズイノベーションに向かって

今回のような戦略的提携によって、Slack はチームが普段使うツールとシームレスに連携するというエクスペリエンスを提供することができます。そのエクスペリエンスとは、ユーザー・製品の両方におけるものです。AWS の CEO、Andy Jassy 氏は次のように話します。「AWS と Slack を組み合わせることで、開発チームがフロントエンドで協力して新しいものを生み出すスピードを高められると同時に、バックエンドのクラウドインフラストラクチャも効率よく管理できるようになるのです」。

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    うーん、システムがなにか不具合を起こしてるみたいです。後でもう一度お試しください。