自動車業界を One Team に。Slack で担うウーブン・プラネットの DX

「『デジタルカルチャー』の醸成を目指す取り組みにおいて、Slack は非常に重要な役割を果たしています」

Woven PlanetVice President Head of ITジャック・ヤン氏

トヨタ自動車を中核とするトヨタグループの一員として、DX をリードしているウーブン・プラネット・ホールディングス株式会社。同社は 2021 年の設立以来、全社で Slack を利用しています。

一番の目的は、企業や組織の壁によってサイロ化していたデータを統合することです。様々なグループ会社やパートナーを Slack によって One Team としてつなぎ、コミュニケーションや情報を統合。多様なデータを価値に変える上で最適な環境作りを進めています。

また、Slack に日々の業務で利用する様々なアプリや IT サービスデスクのような社内サービスを統合することで、業務のムダをなくし、生産性の向上にもつなげています。

ウーブン・プラネットの Vice President として Head of IT の役割を担うジャック・ヤンさんに、同社の DX における Slack の重要性と有効活用するための秘訣をお話しいただきました。

デジタルの力で「モビリティ・カンパニー」への進化をサポート

「Mobility to Love, Safety to Live」というビジョンを掲げるウーブン・プラネットの役割は、トヨタの「モビリティ・カンパニー」への進化をサポートし、トヨタと共に社会に新しい体験を提供することです。自動運転技術やコネクティッドカーの開発を進めており、クルマの新しいモデルを提案しています。ウーブン・プラネットは、デジタル、ソフトウェアプラットフォーム、ツール、テクノロジーを活用した、より楽しく、安全・安心なモビリティによって、人々の移動だけでなく、モノや情報、サービスの最適な移動を実現していきます。また単なる移動だけではなく、それらの移動が地球(プラネット)にどのような影響を与えるかまでも視野に入れ、新しい可能性を追求しています。

ウーブン・プラネットは、グローバルかつ非常にユニークなカルチャーを持っています。具体的には、AI をはじめとするシリコンバレーのイノベーションと、丁寧、精緻を誇る、日本の伝統的なクラフトマンシップを融合させたカルチャーです。

「2 つの側面はお互い補完し合う関係にあります。それこそが私たちの特長であり強みだと考えています。この強みを活かしながら、安全の追求、クリーンエネルギーの推進、ウェルビーイングの向上、そして人々の生活、仕事、遊びをより豊かなものにできるよう、社会の DX に取り組んでいます」(ジャックさん)

Slack で One Team を形成し、自動車業界の活性化を目指す

モビリティのを変革を実践している同社は、データにまつわるギャップを解消し、誰もが必要な情報に迅速にアクセスできるようにするなど、データの価値を引き出す取り組みによって、デジタル環境を最適化し、社会に新しい体験を提供したいと思っています。その取り組みを可能にしているのが、Slack であるとジャックさんは言います。

Slack を導入したことにより、グループ会社やパートナー企業とも Slack を基盤に情報共有を行えるようになり、知見を集約することができています。また、ビデオ会議などの日々の業務で利用する様々なアプリケーションを Slack に統合することで業務の効率化にも取り組んでおり、Slack はデジタル空間のオフィスとして機能しているそうです。

「私たちは常にデジタルファーストな取り組みを重視しています。このような『デジタルカルチャー』の醸成を目指す取り組みにおいて、Slack は非常に重要な役割を果たしています」(ジャックさん)

従来のデジタル環境は、企業や組織ごとに構築されており、そのことがコミュニケーション、課題解決、意思決定の障壁になることもあったと言います。Slack Enterprise Grid を利用してからは、チャンネルを通じて外部の組織とも迅速にコミュニケーションを行うことができるようになり、情報共有の透明性と安全性も確保できているそうです。

しかも、その範囲は海外拠点やグループ会社、そして社外のパートナーにも及ぶため、グループやサプライチェーンの全体で「One Team」としてモビリティの進化を目指していくことができるようになります。

「One Team といっても、すべてのチームが均一になってしまうということではありません。それぞれが持つブランドや大切な文化などの独立性も確保されます。Slack でグループ間や外部企業同士がつながれば、各組織が個々の個性や特性を活かしながら、さらには自動車業界が『One Team』として一体となれるように動いていくことが可能になります」とジャックさんは強調します。

「Slack でグループ間や外部企業同士がつながれば、各組織が個々の個性や特性を活かしながら、さらには自動車業界が『One Team』として一体となれるように動いていくことが可能になります」

ウーブン・プラネット・ホールディングス株式会社Vice President Head of ITジャック・ヤン氏

コミュニケーションも業務も Slack 中心。生産性を大きく向上

「ウーブン・プラネット・グループは Slack をかなり使っている企業だと思います。実際、メールはほぼ使用せず、日常の業務は Slack が中心です。その中でも、私はウーブン・プラネット・グループの中で 3 番目の Slack ヘビーユーザーです」と話すジャックさんは、Slack を利用して特に効果を感じる部分を次のように挙げています。

ひとつは、時間の短縮です。Slack を利用したコミュニケーションでは情報を容易に共有することができ、事前に共有を済ませておくことで会議でもすぐに本題の議論を始めることができます。これによって、会議時間を短縮し、時間の有効活用ができているそうです。

また、Google Workspace のような業務で利用する様々なアプリケーションと Slack を連携させ、作業ごとに画面やアプリを切り替えることなく、シームレスに業務を連続して行うことでも生産性を大幅に向上しています。

さらに IT サービスデスク、教育コンテンツへの申し込みなどの人材教育なども Slack に統合し、社内の業務プロセスを Slack に集中させ合理化することで、ムダな時間や工数を削減しているといいます。

グローバルに拠点やパートナーがいる同グループのような多言語・多文化の職場においては、Slack を翻訳ツールと連携させたり、絵文字で気軽なコミュニケーションを行うことも、情報を素早く把握するために重要な役割を持っているとジャックさんは説明します。

「私たちがコミュニケーション活性化のために設けている取り組みの代表的な例として、グローバル横断のアナウンスメントチャンネルである『#happy-moments』があります。CEO のジェームスが導入したチャンネルで、ここではメンバーが業務外のプライベートな投稿を行うことができます。ジェームスも自ら家族写真を投稿し、垣根のない交流を楽しんでいます。Slack は生産性を向上させるだけでなく、デジタルな取り組みにあたたかみのある機会をもたらし、職場を愛すべき場所にするためのソリューションなのです」(ジャックさん)

「Slack は生産性を向上させるだけでなく、デジタルな取り組みにあたたかみのある機会をもたらし、職場を愛すべき場所にするためのソリューションなのです」

ウーブン・プラネット・ホールディングス株式会社Vice President Head of ITジャック・ヤン氏

「カイゼン」を積み重ねて、社会がつながる DX を促進

今後、同社は Slack 上のユーザー行動などのデータを分析して、オープンコミュニケーション、コラボレーションの指標を見ながら、快適な使用環境のための「カイゼン」を図り、さらなる Slack の活用を促進していく考えだといいます。そして、グループ企業のオンボーディングを含めた Slack の利用の拡大と共に、特定のテクノロジーに捉われず、幅広いコラボレーションで従業員体験を向上し、その先にいるお客さまや社会全体の幸福度を上げていくことを目指しています。

「まだ Slack に参加できていないトヨタグループの子会社や事業部門、そして、パートナーなどの参加を促し、単なる生産性だけではなく、会社のビジョンである『Mobility to Love, Safety to Live』を実現していきます。そのためにも、Slack とのパートナーシップを発展させてきたいと思います」とジャックさんは最後に意気込みを語りました 。

人とデジタルのつながりを大切にしながら、ウーブン・プラネットが目指す壮大な DX 計画。自動車業界全体に大きな影響を及ぼしていきそうです。