勝利を分かち合うチームメンバーたち
コラボレーション

自社の事業ストラテジーにテクノロジーツールを取り入れる 5 つのメリット

事業ストラテジーの中心にツールを据えて、自社を次の段階へレベルアップ

Slack チーム一同作成2023年2月24日

テクノロジーの進化に伴い、ビジネスも変わりつつあります。コロナ禍により、あらゆる業界や規模の企業が文字通り 1 日でリモートワークに移行することを余儀なくされました。現在も多くの従業員がリモートで勤務しており、大多数は現状の維持を望んでいます。

2021 年 5 月に行われた Gallup のアンケートによると、全労働者の 52% がリモートで勤務しており、その割合が 80% 以上の業界も多いことがわかりました。またリモートワークを長期的に続けたいと考える人は全体の 35% にも上り、いくつかの業界では 50% を超えています。

コロナ禍が始まった頃は、どの企業も直近の問題に対処するために、既存またはすぐに導入できるテクノロジーでベストを尽くさなければなりませんでした。このことは働き方を根本的に変えるきっかけとなり、企業は事業ストラテジーの見直しを迫られました。今やビジネスとテクノロジーは切っても切れない関係にあり、企業がテクノロジーツールを事業成長のためのストラテジーの中心に据えることは理にかなっています。

目覚まし時計の長針と短針に座るチームメンバーたち

事業ストラテジーとしてのツール導入とは

事業ストラテジーとしてのツール導入とは、事業計画のあらゆるレベルにテクノロジーツールを組み込むという概念を指します。最高技術責任者(CTO)や最高情報責任者(CIO)の指揮のもとツール導入を IT 部門だけに任せるのではなく、事業運営のあらゆる面の中心にテクノロジーを据えるのです。

企業の性質にもよりますが、事業ストラテジーとしてのツール導入の目的は、一般的に次の 3 つに分けることができます。

  1. 保護 : サイバー攻撃は、あらゆる規模の企業において共通の脅威です。事業ストラテジーの核にツールを据えれば、セキュリティのアップグレードやトレーニング、そして障害対策や復旧にリソースを投入しやすくなります。また、各部門のあらゆる職位の従業員に向けたセキュリティ戦略を策定できるようにもなるでしょう。
  2. 体験の向上 : コロナ禍で多くの人がリモートで勤務し、オンラインショッピングが当たり前になるなか、テクノロジーの重要性はかつてないほど高まっています。事業ストラテジーとしてテクノロジーツールを導入すれば、従業員と顧客の両方の体験を高める重要な施策を計画できるでしょう。
  3. イノベーション : サイバーセキュリティや業務強化のためにテクノロジーツールを導入している企業でも、残念ながら社内のイノベーションは進んでいません。毎週、毎月、四半期などの単位でイノベーションのための期間を設ければ、テクノロジー担当者は既存のツールを改良したり、新しいツールを検討したりして、事業に適した最も包括的なソリューションを提供できるでしょう。

テクノロジー企業におけるツールの活用例

ご想像のとおり、テクノロジー企業が、自社のビジネスモデルにおけるツールの活用に長けていることは想像に難くないでしょう。実際に Slack では、IT とビジネステクノロジーツールについて、常に試行錯誤を繰り返しています。

ユーザーの皆さまや従業員に最高の体験を提供しようと努めながら、規模を拡大し、皆さまとともに進化し、そして重点分野の事業を拡大する方法を考えているのです。その例として、新たなニーズに対応するために Slack on Slack という社内ツールを使って、プラットフォーム上で新しいボットやアプリなどのソリューションを素早く構築しています。

事業ストラテジーとしてのツール導入は、テクノロジー企業だけに限ったものではありません。製造業でも、カスタマーサービスでも、ツールはすでにビジネスの一部になっている可能性が高いのです。事業ストラテジーの核にツールを据えれば、既存の環境をベースにして、業務の効率化、柔軟性の向上、コロナ禍による停滞などの状況の変化への素早い対応が可能になるでしょう。

自社の事業ストラテジーにテクノロジーツールを取り入れる 5 つのメリット

事業ストラテジーにツールを組み込むと、企業は大きな効果を得られます。ここではその主なメリットを 5 つ見ていきましょう。

1. 最適なテクノロジーツールを導入できる

テクノロジーの急速な進化により、市場には数多くの製品やツールが溢れています。しかし IT 部門との連携が取れていない組織では、限られた情報に基づいてツールを選ばなければなりません。しかしそのツールは、1 つの問題にしか対応できない可能性があります。

事業ストラテジーにテクノロジーツールを組み込めば、より広い視野でツールの採用を検討できます。求めるものをより正確に把握し、選択に必要なデータを活用することで、複数のニーズを一度に満たせるソリューションが見つかるでしょう。余裕があれば、Slack のようなプラットフォームの高度な機能を活用して独自のソリューションを構築してみましょう。そうすれば、個別の問題を解決するために別の製品を使う必要がなくなります。

2. 組織の生産性が向上する

ツールを使って売上高や ROI などの重要な情報を得られれば、生産性が高まることは想像しやすいでしょう。しかし、ツールが個人レベルの生産性向上にも役立つと知っていましたか?期限を迎えたタスクのリマインダーを自動送信するボットや、プロジェクトの進捗を見える化するアプリなど、組織のあらゆる部分にツールを取り入れることで、全員が最高のパフォーマンスを発揮できるようになります。

3. コラボレーションを強化できる

多くの人がリモートで仕事をする状況では、コラボレーションが特に重要です。Slack や Zoom などのプラットフォームを使えば、全員が同じ方向に向かって進めるだけでなく、重要なタスクの見落としも防げます。

事業ストラテジーとしてのツール導入は、顧客とのコラボレーションにも役立ちます。例えば、コロナ禍によってオンラインショッピングの機会が増えました。店頭でのショッピング体験を忠実に再現するツールを導入するには、今が絶好の機会です。商品紹介ビデオ、販売支援ボット、デザイナーと顧客のリアルタイムコラボレーションなど、テクノロジーを活用すればオンラインショッピングの利用者により優れた購入体験を提供できるようになります。

4. 長期的なゴールを設定できる

堅実なビジネスプランには、短期、中期、長期の目標と、それを達成するためのロードマップが含まれるものです。しかし今ある自社のテクノロジーツールは、問題が起こってから解決策を探すような、その場しのぎのものかもしれません。ツール導入を事業ストラテジーの一部にすれば、ビジネスの状況に合わせて必要なツールを拡張しやすくなります。その結果、ニーズを先取りした戦略実行が可能になるでしょう。

5. セキュリティが向上する

サイバー攻撃の手口はかつてないほど巧妙になっており、ファイアウォールとウイルス対策ソフトだけに頼った従来のセキュリティ体制ではもはや十分ではありません。事業ストラテジーとしてツールを導入すれば、組織全体にサイバーセキュリティツールやトレーニングを展開しやすくなります。現場の従業員や経営幹部が新たな脅威に関する情報を入手しやすくなるだけでなく、その脅威に対抗するためのツールを備え、トレーニングを継続的に受けられるようになるでしょう。

まとめ

コロナ禍で、食品のオンラインショッピングから遠隔医療まで、あらゆるものが想像もしなかった方法で急速に変化しました。オンラインショッピングが広まり、多くの人がリモートワークを続けようとしている今こそ、組織全体でテクノロジーを重視する絶好の機会ではないでしょうか。導入するツールを IT 部門だけに任せるのではなく、全社的な事業ストラテジーの核としてのツール導入をぜひ検討してみてください。

この記事はお役に立ちましたか?

0/600

助かります!

ご意見ありがとうございました!

了解です!

ご意見ありがとうございました!

うーん、システムがなにか不具合を起こしてるみたいです。後でもう一度お試しください。

読み進める

変革

ビジネスチャットとは?選ぶ際のポイントや導入事例を紹介

ビジネスチャットを利用する企業が増えています。ビジネスチャットが求められている背景や基本的な機能、活用するメリット、運用時の注意点などを解説します。

生産性

情報整理はどう行う?メリットや効率的に行うポイントを紹介

情報整理は、近年のビジネスシーンで重要な能力です。情報整理を行うメリットや効率的な進め方、情報整理をする際の注意点を解説するほか、情報整理に役立つツールを紹介します。

変革

成約率を上げる方法とは?向上させるメリットや営業テクニックを紹介

成約率は、営業活動の成果を測る重要な指標です。成約率を上げる方法や成約率を向上させるメリットについて解説するほか、成約率の向上に寄与する営業テクニックを紹介します。

生産性

営業が行うべきタスク管理とは?重要性や意識すべきことを解説

営業のタスク管理を適切にできていない方もいます。営業が行うべきタスク管理と意識すべきポイントを解説。合理的なタスク管理を実践するためのツールも紹介します。