Slack の Workforce Lab による AI 利用に関する調査
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「仕事のための仕事」からの脱却――Slack の最新調査で AI 利用の加速が明らかに

Slack チーム一同作成2024年2月27日

まとめ : Salesforce グループの Slack の Workforce Lab が行った最新の調査により、職場での AI ツールの利用が前四半期比で 24% 増加したことが判明。また、デスクワーカーが価値の低いタスクに平均でどのくらいの時間を費やしているのかも明らかになりました。

調査でわかったこと :

  • 職場での AI の利用が前四半期比で 24% 増加。仕事で AI ツールを試したことがあると回答したデスクワーカーは、2023 年 9 月時点で 5 人に 1 人だったのに対し、2024 年 1 月時点では 4 人に 1 人になりました。
  • AI 利用者の約 80% は、このテクノロジーによってすでに生産性が向上していると回答。ただ、42% が AI や自動化が自分の現在のタスクを肩代わりしてくれることを期待している一方、31% はどちらともいえない、27% は不安だと回答しているように、デスクワーカーの受け止め方はまだ複雑なようです。
  • ほぼすべての経営幹部が、自社に AI ツールを導入しなければというプレッシャーを感じており、経営幹部の半数が AI ツールの導入を「緊急性が高いと感じる」と回答しています。
  • AI の使用に関するガイドラインが示されている会社では、AI ツールの使用経験があるデスクワーカーの比率が高くなっており、ガイドラインのない会社に比べて 6 倍近い値に。
  • デスクワーカーの仕事時間の 41% が「価値が低く反復的、または中核的な業務への貢献度が低い」タスクに費やされているここから、AI や自動化ツールの導入により、デスクワーカーが「仕事のための仕事」から解放され、より価値の高い活動に注力できる可能性の高さが示唆されます。

新たな AI 時代が幕を開けようとしている今、デスクワーカーたちは AI がもたらす働き方の変化をどのように感じているのでしょうか? また、実際に AI や自動化ツールを利用しているのはどのような人で、それらのツールは職場の生産性にどのような影響を与えているのでしょうか?

そうした疑問に答えるために、Salesforce グループの Slack の Workforce Lab は世界各地の 1 万人以上のデスクワーカーを対象に調査を実施し、職場における AI の新しいトレンドについて最新のデータを得ました。まず明らかになったのは、職場への AI ツールの導入が前四半期比で 24% 増加していることです。仕事で AI ツールを試したことがあると回答したデスクワーカーは、2023 年 9 月時点で 5 人に 1 人だったのに対し、2024 年 1 月時点では 4 人に 1 人に。また 3 人に 1 人が、仕事で自動化ツールを利用した経験があると回答しています。

AI や自動化ツールを仕事で利用した経験がある人のうち、約 80% はこうしたテクノロジーによってすでに生産性が向上していると回答しています。AI によって高い価値が得られているタスクとしては、「文章作成の補助」「ワークフローの自動化」「内容の要約」が上位に挙がっています。2023 年 9 月の調査では上位だった「リサーチ」に代わって、最新のデータでは「要約」がランクインする結果となりました。

Workforce Lab による職場の AI 利用に関する調査の回答 - 生産性 - 2024 年 2 月

デスクワーカーの多くは AI が仕事の効果を高める可能性に大きな関心を寄せており、回答者の 42% が AI が自分の現在のタスクを肩代わりしてくれることを期待しています。一方で、27% がこうしたツールが業務を担うことを不安視し、31% が現時点ではどちらともいえないと回答としています。

AI の導入を進めるには、ガイドラインの作成がカギに

経営幹部のほとんど(81%)が、生成 AI を自社に導入することにある程度の切迫感をもっており、リーダーの 50% はとくに緊急性が高いと回答しています。

その一方で、半数近く(43%)のデスクワーカーが、仕事での AI の活用について、リーダーや組織からガイドラインが提供されていないと答えています。

方針がはっきりしていないために、従業員が AI の利用をためらっている可能性があります。AI の活用についてのガイドラインを定めている会社で働くデスクワーカーは、ガイドラインが提供されていない場合と比べて、AI ツールを試す可能性が 6 倍高くなっています。たとえそのガイドラインが AI ツールの利用を制限している場合でも、ガイドラインがないケースに比べて、AI ツールを使ってみる可能性が高くなっています。

Workforce Lab による AI 利用に関するデータ(2024 年 2 月)

「AI や自動化を使っている人々の大半は、すでに生産性の向上を実感しています」と語るのは、Slack の Research and Analytics 部門のシニア VP で Workforce Lab の責任者を務める Christina Janzer です。「一方でデータからは、AI に関するガイドラインや指示がないと、従業員は AI を使ってみようと思わなくなる可能性が示されています。つまり、AI 革命に備えるには、まず仕事での AI の利用に関するガイドラインを提供することから始めるのがよいのではないでしょうか」

経営幹部に共通する期待と不安

経営幹部は、業務に AI を導入することで得られるメリットとして、特に以下のことを期待しています。

  • 従業員の効率性と生産性の向上(回答者の 38 %)
  • データに基づく意思決定の実現(35 %)
  • 製品やサービスのイノベーション(34 %)
  • コスト削減(33 %)
  • 反復的なタスクよりも戦略に専念できるようになる(27 %)
  • カスタマーエクスペリエンスの向上(18 %)

では反対に、経営幹部が AI の全面的な受け入れをためらう理由は何でしょうか。おもに 2 つあります。1 つは「データセキュリティとプライバシー」で、経営幹部の 5 人に 2 人以上がこれを重要な懸念事項として挙げています。もう 1 つは「AI による出力の正確性と信頼性に対する不信感」です。

AI を業務に導入することに対する、経営幹部の主な懸念事項

  • データセキュリティとプライバシー(回答者の 44 %)
  • AI の信頼性と正確性(36 %)
  • 従業員の専門知識やスキルの不足(25 %)
  • 倫理的およびコンプライアンスの問題(17 %)
  • 顧客からの信頼と支持(17 %)
  • 実装とメンテナンスにかかるコスト(16 %)

AI や自動化の導入は「仕事のための仕事」を減らす好機

調査によれば、平均してデスクワーカーの仕事時間の 41% を「価値が低く反復的、または中核的な業務への貢献度が低い」タスクに費やされています。そして、価値の低い仕事に費やす時間が長いデスクワーカーほど、AI や自動化が自分の現在のタスクを肩代わりしてくれることに大きな期待を寄せています。

Workforce Lab による職場の AI 利用に関する調査の回答 - 価値の低いタスク - 2024 年 2 月

「誰にも、自分の本来の仕事ではないけれど、業務を円滑に進めるためにしなければならないタスクがあるのではないでしょうか。それが『仕事のための仕事』です」と Janzer は説明します。「ただ、平均的なデスクワーカーが週に丸 2 日分の時間をこの『仕事のための仕事』に使っているとしたら見過ごせませんよね。これは改善の絶好のチャンスでもあります。信頼性が高く、直感的に操作できる AI や自動化ツールを業務の流れの中に組み込めれば、仕事のエネルギーを変革への力にするための重要な一歩になるでしょう」

補足データ

Workforce Lab による AI に関するデータ(2024 年 2 月)
Slack Workforce Lab による AI に関する補足データ(2024 年 2 月)

 

詳細情報

企業にさらなる力を与える Salesforce の CRM 向け対話型 AI アシスタント、Einstein Copilot の活用方法について詳細をご覧ください。

調査方法について

Slack によるこの調査では、2024 年 1 月 10 日~ 1 月 29 日に、米国、オーストラリア、フランス、ドイツ、日本、英国の 1 万 281 人の労働者を対象にアンケート調査を実施しました。調査の運営は Qualtrics 社が行い、Slack および Salesforce の従業員と顧客は対象に含まれていません。回答者はすべてデスクワーカーです。ここでのデスクワーカーとは、フルタイム(週 30 時間以上)の勤務を行い、「データを扱う仕事、情報を分析する仕事、創造的思考を伴う仕事」のいずれかに従事していると申告した人、または次のいずれかの役職についている人です : 経営幹部(社長 / パートナー、CEO、CFO など)、上級管理職(エグゼクティブ VP、シニア VP など)、中級管理職(部長 / グループマネージャー、VP など)、下級管理職(マネージャー、チームリーダーなど)、上級スタッフ(非管理職)、専門職(アナリスト、グラフィックデザイナーなど)。表現を簡潔にするために、上記の調査対象者を「デスクワーカー」と総称しています。

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うーん、システムがなにか不具合を起こしてるみたいです。後でもう一度お試しください。

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