「時間」はかけがえのない資産です。それなのに、私たちは情報を探し回ることに、あまりにも多くの時間を費やしています。事実、1 週間の平均労働時間のうちの 20% が情報の検索に使われています。そこで Slack のエンタープライズ検索は、あらゆる会話やアプリ、データを 1 つのインテリジェントな検索ハブに統合しました。情報を探すのにアプリを切り替える必要はもうありません。
そして、さらに効果的な検索方法を知れば、必要な情報が見つからないイライラを軽減して、より多くの時間を取り戻せます。そこでこの記事では、強力な新しい検索機能を余すところなく活用できるよう、実用的なヒントとテクニックを紹介します。検索プロセスの最適化にぜひお役立てください。
Slack でエンタープライズ検索を始める方法
Slack の検索では、これまでにチームで共有した会話やファイルを探せます。ただ、それ以外にも情報は至るところにあります。必要なものが見つからなければ、仕事が思うように進まないかもしれません。そこで Slack は検索機能を新たなレベルへと引き上げ、AI を活用した検索を仕事の流れの中で直接利用できるようにしました。それがエンタープライズ検索です。組織のあらゆるアプリやデータを検索対象にできるこの仕組みにより、働く人は必要な情報を必要なときに見つけて、重要な仕事にさらに集中できるようになります。
1. すべてを検索、何でも見つかる
アプリやデータを接続する。エンタープライズ検索では、頻繁に使うアプリやデータソース全体を対象に、1 つの検索バーから情報を探せます。Slack を離れる必要はありません(もちろん検索結果にはユーザーのアクセス権限が反映されます)。検索結果のビューで、データソース名の隣にあるプラスアイコンをクリックすると、Salesforce や Google ドライブ、Microsoft、GitHub、Confluence、Jira、Asana、Box などを検索対象に加えることができます(詳しくはこちらの手順をご覧ください)。お使いのワークスペースでまだこの機能を利用できない場合は、管理者にエンタープライズ検索の有効化を依頼しましょう。
同僚に話しかけるような言葉で質問する。エンタープライズ検索によって、ナレッジは「探す」ものから「届く」ものへと変わりました。探している対象が正確にわからなくても大丈夫。あなた自身の言葉で質問すれば OK です(末尾にクエスチョンマークをお忘れなく!)。質問時に詳しい情報を提供するほど、より良い結果を受け取れます。エンタープライズ検索は、質問を理解し、アプリやデータに接続して、その時点でのユーザーのアクセス権限をもとに安全性を確保したうえで、結果を提示します。
結果の評価をフィードバックする。エンタープライズ検索は、ユーザー企業の独自データをもとに検索拡張生成(RAG)を行うことで、個々の検索に対して、関連性が高く最適化された結果を提供できます。ユーザーは検索を実行するごとに、「いいね」ボタンなどを使ってフィードバックを送ることで、回答の品質改善につなげられます。
2. スマートに質問して、より的確な回答を取得
「誰が、いつ、どこで、何を、なぜ」という「5 W」をご存じでしょう。AI を活用した Slack の検索でも、この質問手法が役立ちます。普段、誰かに質問するときの会話を思い浮かべて、検索バーにそのとおりに入力すればいいのです。
たとえば、プレゼン資料やスプレッドシートなど、探しものがはっきりしている場合には、それを具体的に示すことで、求めている答えが 1 回の検索で得られるでしょう。
以下は、チーム別の質問の例です。
- 営業 : Hawksdale Group 案件の状況はどうなっている?
- エンジニアリング : ABC 社が報告しているシステム障害を解決するために、私たちがしたことは?
- マーケティング : Starsdale 製品のリリースが遅れた理由は?
- 人事 : 従業員の出張ガイド PDF に記載されている最新の宿泊ポリシーは?
3. 的確な回答にたどり着くためのテクニック
場合によっては、検索結果内で複数の会話が引用され、欲しい情報にたどり着くためにさらにそれらを掘り下げたいと思うこともあるでしょう。そんな時には、フィルターを使ってソースを絞り込んでみましょう。左側にあるロゴをクリックして参照先のソースを選ぶことで、必要なコンテンツだけに対象を絞れます。
💡さらなる Tip : 得られた回答が今ひとつ明快でない場合や、結果に示されるソースが多すぎる場合には、フォローアップの質問をして、結果をさらに絞り込みましょう。
Slack のエンタープライズ検索で新たなレベルへ
質問したらあとは AI にお任せのエンタープライズ検索は、手軽に利用を始められます。専門的なプロンプトを使う必要はありません。エンタープライズ検索は、現在 Enterprise+ プランをご利用のお客さまにお使いいただけます。新しいレベルの検索機能を今すぐ体験しましょう。必要に応じて、組織の Slack 管理者にご連絡いただき、アクセスをリクエストしてください。