生産性

canvas のカスタムテンプレートで、リアルタイムの顧客データを活用

Slack canvas と自動化を組み合わせて、拡張性の高い業務プロセスを構築

執筆者 : Rebecca Walker2024年2月8日

規模が大きく、分散された組織では、チームや部署をまたいで仕事をしようとすると、異なるツールやプロセスに対応する必要が生じます。それを避けているうちに、必然的にサイロ化に陥ってしまいます。つまり、企業が業務の効率性と高いパフォーマンスを両立させるには、標準化され、拡張性の高いプロセスを整備することが求められます。

「インテリジェントプロダクティビティプラットフォーム」である Slack は、単にコラボレーションが行われる場所ではなく、知識を集めて整理する場所でもあります。とくに Slack canvas を使えば、構造化した情報にもとづいて共同作業を行ったり、詳細な情報を組織で共有したりしやすくなります。

本日、Slack は、Enterprise Grid プランをご利用の皆さまに使用いただける、Slack canvas のカスタムテンプレート機能を発表します。すでに空白の canvas を使ってゼロから、またはあらかじめ用意されたテンプレートを使ってすばやくコンテンツを構成することは可能でした。今回、エンドユーザーおよび canvas の管理者が自らのビジネスニーズに合わせた独自のテンプレートを作成・公開できるようになることで、業務プロセスのさらに大規模な効率化が可能になります。

自社のビジネスに合わせて独自のテンプレートを作成

このカスタムテンプレートは、独自のニーズやプロセスに合わせて canvas を設計できる柔軟性と、ナレッジ管理の標準化・拡張性を両立できる機能です。ボタンをクリックするだけで、管理者やプロジェクトマネージャー、リーダー、エキスパートは、自動化や Salesforce CRM のデータを組み込んだテンプレートを簡単に設定でき、組織の誰もがすぐにそれを利用できます。

新しい canvas の変数では、チャンネル、ユーザー、日付、テキストフィールドを canvas テンプレートのプレースホルダーとして指定できます。たとえば、手作業だと時間のかかるデータを収集・共有する作業を、自動化によって効率化し、今仕事をしている場所に結果を出力できます。 複雑で一貫性のないドキュメントの代わりに、標準化され、すぐにプレゼンテーションに活用できる形で情報を提示することも可能。また、Salesforce との連携やサードパーティソースの Webhook により、顧客データのスナップショットを取得し、それを Slack に直接取り込んで、チームでの共同作業に活用することもできるでしょう。

canvas のカスタマイズが生み出す無限の可能性

多くの組織では、業務データは Salesforce で処理し、コラボレーションは Slack で行う、といった運用をしているのではないでしょうか。canvas のカスタマイズにより、その豊富なデータを自動的に Slack に取り込んで、プロセスを効率化したり、都合の良い形式でデータを利用したりできるようになります。

具体的なカスタムテンプレートの使い方のアイデアを、以下にご紹介します!

関連情報とチームの力を結集し、顧客の問題を解決

canvas を使って、カスタマーサポートチームに適切な背景情報をすばやく提供し、問題のトリアージや解決を支援できます。まず、チームで問題解決にあたる「スウォーミング」を開始するための、カスタマイズされたインシデント対応用テンプレートを作成します。これによりワークフローが起動し、スウォーミング用のチャンネルが作成されて、インシデントレポートからの情報が入力された canvas のカスタムテンプレートが生成されます。作成された canvas はチャンネル内で共有され、見つけやすいようブックマークにも追加されます。これで誰もがチャンネルに参加する際に、適切な背景情報を把握できるようになります。

有用な情報を提供することで、経営幹部の協力を得て、商談成立を促進

忙しい経営幹部と話ができる時間は限られているでしょう。そのため、必要とされる情報はすぐに提供したいものです。そこでワークフローを利用してリクエストを作成し、顧客のレコードや動向、打ち合わせの記録、次のステップなど、幹部が知りたい情報を CRM から取り込みます。重要な情報や背景がすぐに得られることで、幹部も最新状況をすばやく把握し、商談を前に進めるための力になってくれるでしょう。

プリセールスからポストセールスまで、引き継ぎを円滑に

顧客に与える印象は大切です。そこで、適切なタイミングで適切な情報を引き継げるよう、CRM データと Slack Sales Elevate のアラートを活用した、カスタムの引き継ぎテンプレートを作成しましょう。canvas を使えば、引き継ぎ時のチャンネル内での会話をさらに有意義にできます。新しいメンバーもすぐに最新情報に追いつき、円滑なサービスを顧客に提供できるようになるでしょう。

カスタムテンプレートの利用を始めましょう

本日より、Enterprise Grid プランをご利用の皆さまは、カスタムテンプレートを使用できるようになります。皆さま独自のニーズに合わせて、どのようなテンプレートが作成されるでしょうか。ぜひ Slack のソーシャルメディアで、事例を共有していただければうれしいです!

    この記事はお役に立ちましたか?

    0/600

    助かります!

    ご意見ありがとうございました!

    了解です!

    ご意見ありがとうございました!

    うーん、システムがなにか不具合を起こしてるみたいです。後でもう一度お試しください。