始業時間ぎりぎりにログインし、あとはログオフする時間を待つだけという人がいます。一方で、同僚とつながり、アイデアを積極的に共有し、すばらしいプロジェクトを進めている人もいます。2020 年 7 月の Gallup によるレポートでは、あとのグループの人たちはわずか 36% しかいないことがわかりました。
私たちは、従業員のエンゲージメントを最大限に高めるコミュニケーションツールとはどんなものなのか、そのツールやプラットフォームをどう使えば仕事への満足度や意義を見いだせるのかもっと知りたいと思いました。そうすれば、企業は離職率を下げつつ顧客満足度を高め、全体的なパフォーマンスを高めることができるからです。
その答えを知るために作ったのが、エンゲージメント比較レポートです。Quadrant Strategies によって行われたこの調査では、1,800 人以上のナレッジワーカー(知識労働者)を対象にしました。内訳は、600 人の Slack ユーザー、600 人の Microsoft Teams ユーザー、600 人のメールユーザーです。結果からわかったことは、Slack ユーザーは Slack 製品に対するエンゲージメントが高く、幅広い仕事に Slack 製品を活用し、全体として Teams やメールのユーザーよりも大きな満足感を得ているということでした。
Slack ユーザーはすぐに自信を持って使えるようになる
当たり前ですが、従業員が日頃の業務にツールが役に立つことをすぐに実感できなければ、そのツールは使われなくなります。エンジニアからデザイナー、CEO まで誰でもシンプルに使える Slack の直感的なインターフェイスなら。新しいユーザーもすぐに活用できるようになります。実際、ユーザーの 45% は、Slack はものすごく使いやすいと答えました。
Slack ユーザーはプラットフォームにすぐ慣れるだけでなく、「使いこなしている」と感じる割合が Teams やメールのユーザーに比べて 17% 高くなっています。一方、Teams ユーザーは 6 か月使ったあとでさえ、自信を持って使えていると感じられないことがわかりました。
ツールに詳しくなればなるほど、そのツールをもっと使うようになります。一般的な勤務日に 3 時間以上 Slack を利用するユーザーは 62% にも上り、7 時間以上使う人も 18% いました。さらに、デスクにいない同僚と一緒に仕事を進める場面で、モバイルデバイスを積極的に活用する Slack ユーザーは Teams ユーザーのほぼ 2 倍に上りました。
45%
の Slack ユーザーが「ものすごく使いやすい」と評価
62%
のユーザーが平日に Slack を 3 時間以上利用
18%
のユーザーが平日に Slack を 7 時間以上利用
約 2 倍
のユーザーがモバイルで Slack を活用(Microsoft Teams ユーザーと比較)
調査では、ユーザーの満足度につながる要因をきちんと評価するため、Slack、Microsoft Teams、メールについて、7 つの項目においてそれぞれどのくらい満足または不満を感じているかを尋ねました。
- パフォーマンス : ユーザーがその製品を使おうとした時から、製品が応答するまでの時間。
- 完全性 : 製品の機能はユーザーのニーズ全体をどの程度カバーしているか。
- 教育 : 製品の使い方を理解するためのリソースは充実しているか。
- チームへの適性 : 製品の機能はチームのニーズにどのくらい合っているか。
- 信頼性 : ユーザーがオンラインの時に、製品につながった状態をどのくらい保てるか。
- 品質 : 製品構築の段階で、ユーザー体験がどのくらい重視し考慮されているか。
- サポート : 使用中に問題が発生した際、トラブルシューティング関連の情報はどのくらい充実しているか。
これらの項目は、Slack のベテランユーザーに対するアンケート(TUS)で使っているものに合わせています。ただし、今回は TUS にはない「使いやすさ」の項目を加えました。これは、「製品をどのくらい直感的に使えるか」をはかるものです。
結果を見ると、Slack のユーザーはすべての項目に対して「満足」と答えています。そのなかでも特に信頼性、パフォーマンス、サポートや教育リソースの充実度に満足していることがわかりました。さらに、多くの Slack ユーザーが Slack を「替えが効かない」ツールだと考えている一方で、Microsoft Teams のユーザーは、ツールにそれほどこだわらない人が多いということも明らかになりました。
Slack ユーザーはすばやくつながり、情報を集め、ワークフローを効率化する
誰しも、成果を生む時間を削ってしまうような「仕事」に心当たりがあるでしょう。情報の整理、会議の設定、メールの整理と返信、正しい情報の収集などは、時間がかかるうえ注意力を要する仕事です。このようなうんざりするタスクに勤務時間の半分近くを取られてしまうこともあります。
でも Slack を使えばこれらのタスクは効率化できます。アンケートでは、「成果を生む仕事」を進めるためにやらなければいけないタスクが 28 種類も挙がりました。これに対して Slack のユーザーは、Slack のおかげでほぼすべてのタスクが楽になったと感じているようです。特に目立っていたのは次の点です。
- トピックについてすばやく話し合うこと
- ほかの人の仕事に常に気を配り、通知や情報を確認すること
- ほかの人の質問に答えたり、自分の質問に答えてもらったりすること
- プロジェクトの進行状況について最新情報を受け取ること
- グループの考えや意見を集めること
全体的に、Slack ユーザーがプラットフォームを活用して進める「仕事」は、Microsoft Teams ユーザーに比べて 10% 多く、そのパフォーマンスに対する満足度も高いことがわかりました。また、現代の職場で効果的かつ影響力の大きい仕事を進めるためにはスピードやコラボレーションが欠かせません。しかしそんな場面ではメールの用途がとても限られてしまうことがデータから明らかになりました。だらだらと続くメールの代わりに Slack を使えば、ユーザーはタスクを割り当てたり、チームの目指す方向性を揃えたり、求める情報を検索したりできるようになります。
Slack ユーザーは Microsoft Teams やメールのユーザーに比べ、仕事で Slack を使うことに対する満足度が平均で 8% 高くなりました。さらに、Teams やメールのユーザーと比べて次のような点も見えてきました。
20%
多くのユーザーが Slack での情報確認に満足している
18%
多くのユーザーが Slack でのプロジェクト計画と進行に満足している
18%
多くのユーザーが Slack を使ったメンバーとのちょっとしたやり取りに満足している
Slack ユーザーは仕事に対する満足度が高い
仕事に対する満足度と人材の定着率は、従業員の成長の機会や、働く意義、会社からのサポートの実感と大きく関係していまます。調査では、自分の役割に不満を感じているメールユーザーの割合は Slack ユーザーより 3 倍高く、Slack ユーザーの仕事に対する満足度は Microsoft Teams またはメールのユーザーより最大 15% 高いことがわかりました。
さらに、仕事の意義などの本質的な動機に加えて、会社がそれをどのようにサポートしているかということも、仕事に対する満足度と関連していることも見えてきました。一方人材定着率については、組織の構造、経営層への信頼、大事にされ意見を聞いてもらえること、ほかの人から認められることに関連しています。
- Slack ユーザーの 65% は戦略的な決定権を与えられている一方で、Microsoft Teams ユーザーではその割合が 46%、メールユーザーでは 48% にとどまる
- Slack ユーザーの 74% は仕事をうまく進められるツールがあると感じている一方で、メールユーザーではその割合が 58% にとどまる
- Slack ユーザーの 67% はよいリーダーシップを感じている一方で、Microsoft Teams ユーザーではその割合が 55%、メールユーザーでは 54% にとどまる
大半の Slack ユーザーは、Slack を利用しているからこそ、会社からサポートされているという感覚、自主性が満たされている感覚、成果を認められているという感覚を持てると考えています。一方メールユーザーに目を向けると、自分の役割に不満を感じている可能性が Slack ユーザーと比較して 3 倍にも上ります。また Slack ユーザーは Microsoft Teams ユーザーと比べて、Slack がワークライフバランスの達成に直接役立っていて、働く意義や仲間からの評価の実感においてポジティブに影響していると感じる割合が高いこともわかりました。
今後の展望
仕事へのエンゲージメント度合いは会社が用意するツールによって変わるようになりました。つまり、チームが仕事でもっと成功しつつ満足感を得るために、経営層にはできることがあるということです。
Slack なら、ユーザーはすぐ効果的に使えるようになるため、Microsoft Teams やメールに比べて多くの機能を積極的に活用して幅広い仕事を進められます。それによって、従業員は自分に合った働き方で日々の課題にうまく対処し、戦略的な決定をすばやく行えるようになるのです。つまり、Slack を使うことで仕事に対する満足度や仕事生活の質を高められるということです。従業員のエンゲージメントが高まれば、満足度も高まり、結果的によい成果につながります。
調査方法
Quadrant Strategies が実施したエンゲージメント比較レポートは、米国内の 18 歳から 64 歳までのナレッジワーカー 1,800 人を対象としています。その内訳は、オーバーサンプリングによる Slack ユーザー 600 人、Microsoft Teams ユーザー 600 人、メールユーザー 600 人です。サンプルの結果はすべて標本分散となり、今回の調査では +/- 3% です。この調査の詳細については、pr@slack.com にお問い合わせください。