経済状況の変化の中で、あらゆる組織が、イノベーションの活用や規模拡大など、生産性を高めるための方策を探っています。アイデアを交換するためのツールはかつてなく豊富にある一方、チームによるナレッジやリソースの管理、検索、共有はますます難しくなってきているのが現状です。
Slack 内でもメッセージやアプリ、ワークフローで多くの情報が扱われており、会社で日々使われているその他のツールやアプリの中にもデータが存在しています。インターネット上のニュース記事、写真、動画といった形の資料もあるでしょう。
ビジネスを効果的に進めるには、仕事に欠かせないナレッジとそれを求める人とを、うまくつなぐ仕組みが必要です。
そこで Slack では、4 月に Slack canvas の提供を開始しました。この canvas を使えば、重要な情報の作成・整理・共有をすべて、インテリジェント プロダクティビティプラットフォームである Slack の中で行えるようになります。
あらゆるナレッジを収集して整理
Slack が「仕事を実際に行う場所」だとすれば、canvas は「ナレッジを集め、チーム内外で共有する場所」です。canvas は、あらゆる種類の情報をいつでも整理・共有できる場として、チャンネル内で行われるリアルタイムのコラボレーションを補強します。canvas を使った新しい働き方により、チームメンバーは情報を探し回る時間を減らし、ビジネスを前に進めていく仕事に集中できます。
canvas には、テキストやファイル、アプリやリッチメディアなど、あらゆるコンテンツを含められます。リンクの展開や、Salesforce Customer 360 のような記録システムのプレビューも可能です。canvas 内のコンテンツの種類にかかわらず、すべてを単一のビューに表示できます。また、Slack チャンネルと同じように、canvas のコンテンツも検索できるため、組織全体でのナレッジマネジメントに役立ちます。
最新版の Slack プラットフォームと組み合わせれば、コーディング不要で作成できるワークフロー*を canvas 内に埋め込むことも可能。ワークフローによる自動化を見つけてもらいやすくなるとともに、使用に関する詳しい説明なども提供できます。例えば、業務用の携帯電話の申請や IT リクエストの作成のためのボタンを、会社のポリシーをまとめた canvas に組み込む、といった使い方が考えられます。
チームで仕事のプロセスを整理して効率アップ
canvas が役立つのは、今現在の個人の仕事だけではありません。さまざまなチャンネルや会話と組み合わせて、チームでの情報の一元化とメンバー間の連携を促進できます。例えば、トピックに関連したコンテンツを canvas に保存しておくことで、チームメンバーはいつでも必要な情報を参照し、更新できるようになります。具体的には次のような目的にぴったりです。
✅ タスクの進捗把握
📓 議事録の作成・保存
🔗 関連するリンクやリソースの共有
❓ チャンネルの概要や、よくある質問のまとめの作成
🧑💻 会話に参加している主な関係者とその役割の一覧表示
チームの集合知を最大限に活用
Slack をインテリジェント プロダクティビティプラットフォームとして活用する際に中心となるのが、コラボレーションです。もちろん canvas もその例外ではありません。canvas に組み込まれているコラボレーション機能により、全員の知識と最新情報を反映させたナレッジベースを構築できます。
また、canvas をハドルミーティングに持ち込めば、メンバーが同じ画面を見ながら仕事についてライブで話し合い、リアルタイムで編集を加えることも。例えば、カスタマーエクスペリエンスチームは、毎週のハドルミーティングで canvas を参照して、インシデントレポートを確認したり、チームの優先事項を更新したりできるでしょう。canvas には、さまざまなデータソースからの情報をまとめておけるので便利です。
各自が好きなタイミングで共同作業したい場合にも、プロセスがシンプルになります。コメント、リアクション、変更履歴といった canvas に備わっている機能を使って、メンバーは地理的な制約やタイムゾーンに縛られず、シームレスに協働できます。
さらに、canvas を共有する際には、閲覧や編集の権限を付与するメンバーを選択でき、共有先のチャンネルやユーザーの指定も可能です。
エネルギー供給分野のソフトウェアを手がける Garner は、すでに canvas を利用して、情報の一元化、ビジネス戦略の策定、チームの方向性の統一に役立てています。
Slack canvas は、メンバーが情報を作成・集約し、それを必要な人に伝えてコラボレーションできるシンプルなツールです。全社向けに毎週実施する製品の新機能デモや、その週にやるべきことの整理に canvas が大いに役立っています。
canvas テンプレートを使ってコンテンツをすばやく作成する
canvas をまとめるサポートが必要ですか?そんな時こそテンプレートに頼りましょう。canvas ギャラリーは、そのまま使用することも、必要に応じてカスタマイズすることもできるテンプレートを集約した場所です。15 種類のテンプレートが用意されているので、製品紹介の構築からマーケティングプロジェクトの概要作成まで、構築済みの canvas を簡単に活用できます。現在利用できるものの中から、すぐにコンテンツのキュレーションを開始するためにチームで活用できるテンプレートをいくつかご紹介します。
- 従業員研修 : 研修プログラムを初めて作成する場合も、既存のプログラムを刷新する場合も、この canvas テンプレートは、組織に入社したての新規採用者向けの案内で役立てられます。このテンプレートで、チームの新しいメンバー向け研修プロセスを整理でき、また、新しいメンバーは新しい職務をこなすために必要な各種ツールの概要がわかります。
- マンスリーニュースレター : ニュースレターテンプレートを使って、チームや会社全体に向けたお知らせを作成しましょう。この canvas は、既存のレイアウト、プレースホルダー、コンテンツブロックを活用することで、社内広報担当者が時間を節約し、プロセスを合理化するのに役立ちます。自社ブランドのスタイルに合わせてカスタマイズし、情報を追加して、チャンネルで共有してください。
- 不在時(OOO)の対応計画 : お休みに出かけたり長期休暇を取ったりする前に、OOO canvas テンプレートを使って、チームのメンバーが関与しているすべての仕事のハブを作成してチャンネルや DM で共有するよう案内することができます。チームのメンバーとすばやく連絡できるよう、メンバーの Slack プロフィールを追加することで、OOO canvas から直接会話を開始できます。この情報がすぐに利用できるなら、自分が不在の時にも仕事を止めずにすむでしょう。
- セールスイネーブルメントハブ : すべての製品イネーブルメント資料のハブを作る場合でも、次回の製品リリースに向けてさまざまなチームに最新情報を提供する場合でも、チームが知っておくべき情報すべてを集約した場所を提供する時は、このテンプレートが役立ちます。Slack クリップの説明動画を埋め込んで概要を説明し、プレゼンテーションへのリンクを貼り、関連するステークホルダーにハイライトを当てることができます。また、これらのコンテンツはすべて Slack に格納されているので、誰でも簡単な検索によって情報を見つけられます。
今すぐテンプレートを使ってみませんか?canvas ギャラリーには、左サイドバーの「その他」で「canvas」タブをクリックするか、チャンネルで空の canvas を開いてから「その他のテンプレートを見る」を選択することでアクセスできます。
Slack canvas は今すぐ利用可能
Slack canvas は、すべての Slack ユーザーが利用できる機能です。有料プランをご利用の場合は、独立した canvas と、チャンネルや DM の一部としての canvas の両方を使用できます。フリープランをご利用のチームでも、チャンネルや DM での canvas を使用できます。プラン別の詳細については、slack.com/plans をご覧ください。
canvas の使用を開始する方法についての詳細は、ヘルプセンターをご覧ください。
canvas をご利用いただいたら、ぜひご意見をお聞かせください。@SlackHQ にツイートしてください。