生産性

リモートワーク歴約 20 年の先輩が
伝える、在宅勤務を快適にする方法

快適なリモートワークのためにできることを、Slack のシニアライター Matt Haughey の経験からご紹介

Slack チーム一同作成2020年3月13日イラスト: Kelsey Wroten

リモートワークは、私がこれまで 17 年間楽しんできた特権です。これまで私は非営利団体、自分の会社、フリーランスの仕事を自宅からこなしてきました。ここ 5 年間は Slack でライターとして働いています。最近、Slack の多くの同僚がリモートワークに移行しています。そこで私は、どうしたらリモートワークがうまくいくのか改めて考えてみました。この記事では、私がこれまでの経験から学んだリモートワークを快適にするための大事なポイントをご紹介していきます。きっと皆さんにとっても役立つものだと思います。

仕事専用スペースを作る

私が 20 年近くも安定的にリモートワークを行ってこれた理由の 1 つが、自宅に仕事専用のスペースがあることです。理想的なのは、ドアのついたホームオフィスです。これがあると誰にも邪魔されることなく作業に集中したり会議に参加したりできます。ホームオフィスや予備の寝室がない場合は、家の中で一番静かで邪魔が入りづらい場所を見つけ、そこを仕事用に確保してみましょう。

ビデオ環境を重視する

Slack senior writer Matt Haughey participates in a Zoom call

リモートで働くということは、ビデオ会議が増えるということです。そのためには、先ほど挙げたような静かで集中できる場所を確保することが重要です。ここ数年は Zoom が私のビデオ会議を進化させています。Zoom は動作が安定していてスムーズです。さらに Slack 用アプリもあるため、Slack のメッセージフィールドに /zoom と入力するだけでいつでもすぐに同僚と会議を始めることができます。

ほかにも、より快適なビデオ会議のために次のようなことに注意しています。

  • 参加者があなたの発言に集中できるよう、背景には汚れの少ないすっきりとした壁を選びます
  • 窓や照明に注意してコンピューターを配置します。窓や照明はカメラの露出に影響し、暗く映ったり白飛びしたりする原因になるからです
  • パソコン内蔵のカメラよりも外付けのカメラの方が良く映る場合があります。外付けのカメラを使う場合、部屋の様子を広く捉える広角レンズを備えたものがおすすめです。会議室の壁に設置された大型スクリーンに自分の顔が 1 メートル以上のサイズで映るのは避けたいですからね…

最近は、ブログ記事を書く前にビデオでインタビューして背景情報を集めるというやり方が気に入っています。

Slack でチームがつながれば何でもできる

社内コミュニケーションの大半を Slack 上で行うと、リモートワークでもオフィスで働くのとかなり近いことができるようになります。プロジェクトの進捗確認毎日の進捗報告、1 日を通じて行うチームとのやり取りなどは、Slack チャンネルで行うことができます。

Slack をうまく使いこなすにはちょっとしたコツがいります。例えば給湯室で話すような雑談は、チームチャンネルから切り離すことが大切です。チームチャンネルは近い同僚と業務に関するやり取りをする場所だからです。Slack では雑談するチャンネルを区別するため、#random という名前をつけています。

チーム全員の業務をスムーズに進めるためには、#proj-newsletter#proj-new-website などプロジェクトに特化したチャンネルがおすすめです。ドラフトやモックアップ、修正版、議事録や、最終成果物の共有にはこのチャンネルを使いましょう。

さらに、チャンネルごとに応答時間を予め想定しておくのもおすすめです。Slack 上のすべての会話で、質問に対する回答がすぐに来るわけではないからです。

オフの時間を守る

リモートワークを始めると通勤に消えていた時間がどっさり戻ってきますが、オンとオフの時間は決めておかなければいけません。リモートで働く人は、1 週間のなかで仕事関連に費やす時間が長い傾向にあるため、意識して線引きすることが大切です。毎日の始業時間と終業時間、そして昼休みの時間を決め、できる限り守りましょう。また、夜間や週末にはログインしないようにして、プライベートと仕事の時間を分けます。

A user sets their custom Slack status while out for lunch

Slack のおやすみモードの機能を使って勤務時間を設定しましょう。勤務時間中にデスクにすぐに戻れない時はカスタムステータスの更新を活用してください。

身体を動かすのも忘れずに

自宅で勤務すると、広いオフィスと比べて歩き回る機会が減るはずです。身体とメンタルを健康に保つためには、意識して運動することが大切です。平日は毎日、仕事前と仕事後にエクササイズの予定を入れておくのがおすすめです。また、午前と午後にもそれぞれ休憩を入れ、外へ出て新鮮な空気を吸いましょう。

ほかの人と積極的に交流する

社交的な人にはおかしな話に聞こえるかもしれませんが、リモートワークを始めた人全員に対して強くおすすめしたいのが、日常的に誰かと関わってちょっとおしゃべりする機会をあえて設けることです。リモートワークをしていると自分の空間に引きこもってしまいがちで、どうやって世間話をしていたのかを忘れてしまうからです。

私は週に数回は昼食のために外に出て、知らない人と会話するようにしています。また、1 日に 1 回、社内の Slack ワークスペースのソーシャルチャンネルで、興味のあるトピックを確認しています。孤独な在宅勤務に閉塞感を感じたら、近くの図書館で丸 1 日作業することもあります。デスクに座り、ヘッドフォンを着けてカスタマイズした自然界のホワイトノイズを聞くと、自分だけの小さな世界に入って仕事に打ち込むことができるのです。

踏み出してみる

企業や役割によっては、チームメンバー全員がつながりを感じ、大きなチームの一員であるという意識を持つまでに、ある程度の労力が必要かもしれません。

在宅勤務は慣れるとメリットがわかるようになります。まず通勤がなくなることで、かなりの時間を節約することが可能です。さらにオフィスの廊下やオープンフロアから聞こえる声に邪魔されることなく、腰を据えて自分のペースで働くことができます。そして、自分用に作った空間で仕事に集中できるのです。

個人的に、これまでやってきたリモートワークはポジティブな経験です。そして今ますます多くの人にとって、それが一般的になりつつあるようです。

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うーん、システムがなにか不具合を起こしてるみたいです。後でもう一度お試しください。

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