KGI とは?KPI・KSF との関連性や設定・運用のポイントを解説
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KGI とは?KPI・KSF との関連性や設定・運用のポイントを解説

事業を推進するうえで設定する目標の達成度を測る指標が KGI です。 KGI と同時に語られることの多いKPI・KSF との関連や、設定・運用のポイントについて解説します。

Slack チーム一同作成2023年4月13日

事業を推進するには、適切な目標を定めて着実に達成していくプロセスが欠かせません。その目標達成度を測るための指標として、「KGI」という言葉が使われることがあります。 KGI の具体的な意味や KPI との違いについて、理解を深めたいと感じている方も多いのではないでしょうか。

今回は、 KGI の定義や KPI・KSF などとの関連性について解説します。 KGI を適切に設定・運用するポイントについても紹介しますので、着実な事業推進のためにお役立てください。

KGI とは重要目標達成指標のこと

KGI とは Key Goal Indicator の略で、日本語では「重要目標達成指標」と訳されます。企業が展開するビジネスにおいて、最終目標を定量的に評価するための指標が KGI です。

ビジネスの内容や事業方針などによって、指標とする KGI の要素は異なります。一例として、売上高や成約数、利益率、業界シェアといった要素が KGI として掲げられます。自社が最終的に目指している目標として、特に重要度の高い指標が KGI と考えていいでしょう。

KGIとKPIの違いと関連性

KGI と関わりの深い言葉として、 KPI が挙げられます。 KPI とは Key Performance Indicator(重要業績評価指標)のことです。 KGI と KPI の関係を端的に表すとすれば、「KGI 達成のために KPIを設定する」と言えるでしょう。

例えば、「対前年売上高 130%」という目標を掲げたとします。これは今期の最終的な目標であることから、今期における KGI にあたる指標です。対前年売上 130% を達成できたかという「結果」を見るための指標が KGI に相当します。

一方、年間を通じて目標とする売上高を達成するには、半期ごと・四半期ごと・月ごと・週ごとの短期目標を掲げる必要があります。最終目標から逆算して設定した短期目標を着実に達成していくことで、最終的には大きな目標を達成できるからです。このように、目標に対する「過程」を見るための指標が KPI に相当します。

KGI を達成するためのプロセスが適切に実施されているか、定量的に評価するのが KPI です。 KGI が最終目標であるのに対して、 KPI は中間目標と捉えるとわかりやすいのではないでしょうか。

 

KGI と KSF・OKR との関連性

KGI と関わりの深い概念として、 KPI のほかに「KSF」や「OKR」が挙げられます。いずれも KGI とは異なる概念ですが、 KGI と決して無関係ではありません。それぞれの用語の意味を押さえておきましょう。

KSF : 重要成功要因

KSF(Key Success Factor)とは、重要成功要因のことです。 KGI や KPI を達成するために必要な活動や施策を表す言葉ととらえてください。

KGI や KPI は定量的にあらわされるのに対して、 KSF は定性的な要素をあらわすものです。例えば、「対前年売上高 130%」という KGI を定めたとします。この KGI を達成するためにどのような営業活動が必要か、具体的にどの層にターゲットを定め、どのようにアプローチするのが最も適切かを表すのが KSF です。

KPI も KSF と同じように、 KGI を達成するためのプロセスに対する目標となりますが、 KPI はあくまでも数値で設定されるのに対し、 KSF には数値化できない要素が盛り込まれることもあります。

目標とする売上高を達成するには「顧客視点に立った営業活動」が必要と判断する場合もあるでしょう。これは、営業活動全般のスタンスや担当者のマインドに関わる要素であることから、数値化するのは困難です。しかし、 KGI を達成するための営業活動において重視すべき要素であれば、 KSF に含める必要があります。

このように、必ずしも数値化された指標を伴わない活動・施策の内容も含まれている点が、 KPI との大きな違いです。

OKR : 達成目標と主要な結果

OKR(Objectives and Key Results)とは、達成目標と主要な結果を表す言葉です。

OKR が KGI や KPIと大きく異なる点として、組織や個人に関する目標設定や管理のための手法という点が挙げられます。チームやメンバーが達成すべき目標を設定し、目標達成度に応じて評価を決めるといった人事評価に関わる概念です。組織全体のパフォーマンスを最大化させるために、チームやメンバーが最大限に尽力して目指せるラインの目標を掲げるケースが多く見られます。

KGI や KPI を着実に達成するには、一人ひとりのメンバーが各自の目標を達成する必要があります。組織全体として掲げている目標と、個人を評価するための判断基準が連動していることにより、各自が果たすべき役割が明確になるのです。ですから、 OKR は KGI や KPI の達成に向けた施策のひとつととらえてもいいでしょう。

KGI を設定する目的

そもそも、なぜ KGI を設定する必要があるのでしょうか。KGI を設定することで得られるメリットについて見ていきましょう。

施策の優先度を可視化する

KGI を設定することで、組織が達成するべき最終的な目標が明らかになります。必ず達成すべき目標が決まった以上、達成に向けてどのような施策を講じていくべきか具体的に考えなくてはなりません。結果として、取り組むべきことの重要度・緊急度を判断しやすくなり、施策の優先度が可視化されるのです。

例えば、「対前年売上高 130%」という KGI に対して、既存顧客のフォローだけでは目標に届かない可能性が高いと予測されるとします。この場合、新規顧客を獲得するために、どのようにアプローチすべきかを考える必要があるでしょう。

アプローチ方法として、時間をかけて関係性を築くことが将来的な成約につながる場合もあるものの、それでは今期中に達成すべき目標に対して時間がかかり過ぎる戦略と言わざるをえません。むしろ、過去に問い合わせのあった企業やメルマガを購読している企業担当者に対して、集中的にアプローチするほうが高い確率で効果が見込める場合もあります。

このように、 KGI から逆算して施策を検討することにより、施策の優先度が可視化されるのが、 KGI を設定するメリットです。

プロジェクトの方針・方向性が明確になる

プロジェクトの内容や規模によっては、複数のメンバーやチームが関わるケースがあります。その場合、プロジェクトの方針や方向性を定めるには、メンバー間・チーム間で共通認識を形成しておく必要があります。各々がバラバラの動きをしているようでは、プロジェクト全体で達成すべき目標に届かないおそれがあるからです。

共通認識を形成するための方策のひとつに、「共通の目標を掲げる」ことが挙げられます。同じ目標に向かって進んでいけば、的外れなことを始めるメンバーやチームが現れるのを防げるでしょう。

KGI はプロジェクトが達成するべき目標となることから、プロジェクト内の活動や講じる施策は、すべて KGI 達成に結びついていなければなりません。 KGI を設定することは、プロジェクトの方針や方向性をより明確化することにも寄与するのです。

チーム内でのナレッジが蓄積しやすい

KGI や KPI を設定することにより、事業をどの方向に進めていくべきなのか、何にどれだけ取り組めば良いのかが定量化されます。メンバーが担当する業務の進捗状況に関しても、 KGI ・ KPI の達成度合いから客観的に判断しやすくなるはずです。

進捗状況が良好なメンバーがいれば、具体的な取り組みをヒアリングすることでメンバーに共有できます。結果としてチーム内でのナレッジ蓄積が促進され、チーム全体のパフォーマンス向上が期待できるでしょう。

目指すべきゴール地点が明確化されることで、ゴールを目指すために有用な知識やノウハウを客観的に判断しやすくなるからです。チーム内のナレッジ共有やチーム力の向上を促すことも、 KGI を設定する目的のひとつと言えます。

KGI を設定する際のポイント

KGI は、KPI や KSF を設定するうえで、必要な要素を備えているかチェックしながら決定していく必要があります。 KGI や KPI を設定する際には「SMARTの法則」にあてはまっているか必ず確認しましょう。

SMART の法則は、目標達成の精度を高めることができるフレームワークです。下記の 5 つの項目を考慮しながら目標を設定することで、適切な目標値を設定することができます。

  • Specific : 具体的で明確であるかどうか

例えば、「より多くの新規顧客獲得を目指す」といった目標は、具体性(Specific)に欠けています。具体的な目標にするには、新規顧客を何件獲得すべきなのかを明示しましょう。 KGI・KPI が数値化された定量的な目標になっているかどうかが重要です。

  • Measurable : 測定可能かどうか

「顧客満足度の向上を図る」といった目標は、具体的に何をどこまで向上させるのかが漠然としています。測定可能(Measurable)な目標にするには、「解約率◯ % 減」など効果を測定可能な目標を掲げ、具体的な測定方法も含めて決めておく必要があります。

  • Achievable : 達成可能かどうか

目標が実態とかけ離れていると、始めから達成できないことがわかっている現実味のない目標になってしまいます。ある程度高い目標を掲げることは業績伸長のために重要なことですが、とても達成できる見込みのない非現実的な目標にならないよう注意が必要です。

  • Relevant : 適切であるかどうか

KGI と事業目的との関連性が、十分に認められるかどうかも重要なポイントです。当面の重要課題が売上伸長であるにもかかわらず「解約率を◯% に抑える」といった目標を掲げても、大きな売上の伸びは望めません。企業としての事業戦略や事業目的と関連の薄い KGI になっていないか、客観的な視点でチェックする必要があります。

  • Time-bound : 期限が定められているかどうか

KGI は、必ず期限を決めて設定することが大切です。例えば、「対前年売上高 130%」という目標は、いつまでに達成すべきものなのか、具体的に示す必要があります。期限が決まっているからこそ、いつまでに何をやるべきなのかが明確になり、適切な KPI を設定することにもつながるのです。

KGI を運用するポイント

KGI は設定するまでがゴールではなく、設定がスタート地点です。 KGI をどのように運用していくのかによって、達成できるか未達に終わってしまうのかが分かれます。 KGI を運用する際には、次の 2 つのポイントを意識しましょう。

KSF を明確にする

KGI を達成するために KSF を決める必要がありますが、 KSF は多ければ良いというものではありません。 KSF に KPI を設定するケースもあり、その場合、 KSF が増えすぎてしまうと管理すべき KPI も増加します。一つひとつのアクションに対して投下できるリソースが減ってしまい、活動の質が下がる原因にもなりかねないのです。

KSF は優先度の高いものに絞り込んだうえで、KGI達成に向けた有効性を必ず検証しましょう。一つひとつのKSF について「なぜやるのか」「どのような結果につながるのか」を客観的な視点から検討することが大切です。

KPI は過不足なく設定する

それぞれの KSF に対して設定する KPI は、複数にわたるケースも少なくありません。ただし、 KPI に過不足がないか、入念にチェックしたうえで実行に移すことが大切です。

設定する KPI が多すぎると、メンバー各自がこなすべきタスクの量が肥大化し、疲弊する原因となります。反対に KPI が不足していれば、 KGI の達成に向けて取り組むべき施策が漏れてしまい、詰めが甘くなる原因にもなりうるのです。 KPI に過不足・漏れ・重複がないかをよく確認したうえで、実践へと移しましょう。

KGI の設定・周知には Slack が便利

KGI の設定や運用には、メンバーへの周知が欠かせません。 KGI が掲げられていても、メンバーに浸透していなければ達成すべき目標として認知されないからです。 KGI の設定・運用に活用できるコミュニケーションツールとして Slack をおすすめします。

社内・チーム内への KGI やその施策などが周知しやすい

Slack には、豊富なコミュニケーション方法が用意されているため、社内・チーム内に KGI や KSF を効率的に伝えることができます。個別連絡のほか、プロジェクト別でユーザーグループやチャンネルを作ることで、多人数への連絡もスムーズに行えるからです。

また、ファイルの送受信や保存にも対応していますので、ナレッジの蓄積・共有にも活用できます。過去のメッセージも検索で見つけられるため、必要な情報に素早くアクセスできるでしょう。長期的な取り組みとなるケースも多い KGI・KPI の管理に適したツールといえます。

セキュリティ性の高さ

チームやプロジェクトで設定した KGI や KPI は、経営方針や事業計画とも深く関わる機密情報です。容易に外部へ漏洩することのないよう、セキュリティには十分に気を配る必要があります。

Slack は、グローバルスタンダードのセキュリティレベルを備えており、送受信中のデータや保存データはすべて初期状態から暗号化されています。シングルサインオンやモビリティ管理サポート機能も備えており、承認済みのデバイスのみ、 Slack 上の社内情報にアクセス可能です。重要な情報を安心・安全に扱えるため、管理者・メンバー共に施策の実行に集中できるでしょう。

適切な KGI を設定して、業績・売上の伸長を実現しよう

KGI は、企業が展開するビジネスの最終目標を評価するための指標です。 KGI を適切に設定できるかどうかは、業績を大きく左右しかねない重要な要素といえるでしょう。

今回ご紹介したポイントを参考に、 KGI の適切な設定を目指してください。 KGI を設定する目的や運用のポイントを押さえて活用することで、業績・売上の伸長が実現する確率を高められるはずです。

よくある質問

KGI とは Key Goal Indicator の略で、日本語では「重要目標達成指標」と訳されます。ビジネスにおいて、最終目標を定量的に評価するための指標です。 KPI は重要業績評価指標のことですが、「KGI 達成のために KPI を設定する」といえるほど、 KGI と深いかかわりを持つ指標です。KSF は、重要成功要因のことで、 KGI や KPI を達成するために必要な活動や施策を指します。 OKR は、達成目標と主要な評価を表す言葉で、組織や個人の目標設定や管理のための手法です。 KGI や KPI を着実に達成するには、組織全体として掲げている目標と、個人を評価するための判断基準が連動させることが重要です。そのため、 OKR は KGI や KPI の達成に向けた施策のひとつと捉えることができます。
KGI を設定する際には、まずは、目標達成の精度を高めるフレームワークである「SMART の法則」にあてはまるかどうか確認しましょう。そして、 KGI を運用する際には、「KSF を明確にする」「KPI を過不足なく設定する」ことが重要です。KGI を達成するためには KSF の設定が重要ですが、多ければいいというものではありません。それぞれの KSF に KPI を設定する場合、 KSF が多いほど KPI も増加します。そうなると、一つひとつのアクションに投下できるリソースが減ってしまい、その結果、アクションの質が下がる原因となりかねません。

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