SNS では、メッセージの投稿やコメントのほかに、「DM(ダイレクトメッセージ)」という機能があります。 DM とはどういった機能なのか、どんなシーンで活用すべきか迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。
今回は、 DM の概要と活用するメリット・デメリットについてわかりやすく解説します。また、ビジネスコミュニケーションツールで活用できる DM にも触れていますので、ぜひ参考にしてください。
DMとはダイレクトメッセージのこと
DM は「ダイレクトメッセージ」の略で、一般的なソーシャルメディアである SNS(Twitter や Instagram 、 Facebook など)で特定のユーザーと直接メッセージをやりとりできる機能のことです。利用するツールによって呼び方が異なる場合があります。
DM を「ダイレクトメール」と読む場合は意味が異なり、 E メールや印刷物を個人宛に送付する広告のことを指します。本記事で取り上げる DM は、「ダイレクトメッセージ」です。
DM のメリット
DM を活用すると、具体的にどのようなメリットを得られるのでしょうか。主なメリットとして挙げられるのは、下記の 3 点です。
メールアドレスなどが不要
一般的なコミュニケーションツールである SNS で DM を送受信する場合、相手のメールアドレスなどを事前に把握しておく必要がありません。 SNS のアカウントを持っている相手であれば、基本的に誰にでも DM を送ることができます。
SNS によっては、フォローしている相手や、友達申請を承認した相手にのみ DM の送受信が可能となるものもありますが、条件さえ満たしていれば相手のメールアドレスや電話番号といった情報は不要です。メールアドレスや電話番号を用いずに、手軽にメッセージを送信できる点は、 DM のメリットと言えるでしょう。
送受信に費用がかからない
DM の送受信は、 SNS のアプリの機能として提供されているため、送受信に費用がかかりません。 1 通あたり何円、何 GB あたり何円といったコストが発生しないため、無料でやりとりできる点が大きなメリットです。
画像や動画の送信が簡単
SNS で画像や動画を投稿できるのと同様、 DM でも画像や動画を簡単に送受信できます。テキスト情報だけでは伝わりにくい内容でも、画像や動画を駆使して臨場感のある情報を届けられることは、 DM を活用するメリットのひとつと言えます。
DM のデメリット
DM にはさまざまなメリットがある一方で、場合によってはデメリットとなり得る面も持ち合わせています。下記に挙げる 3 点に関しては、 DM を利用する際に注意すべき点と言えます。
セキュリティ管理やコンプライアンスに注意が必要
DM でのやりとりは非公開とはいえ、 SNS によってはフォローしていない相手や友達申請をしていない相手にも送信できる点に注意する必要があります。個人情報を聞き出すことを目的とした詐欺などの犯罪に、 DM が利用されることもあり得るからです。
SNS アカウントさえ所有していればメッセージを送り合えるという手軽さは、セキュリティ管理やコンプライアンスの危うさと表裏一体と言えます。 DM を利用する際には、メッセージを送り合うハードルが低いという DM の特性を、十分に理解しておくことが重要です。
ツールによっては文字数の制限がある
DM で送受信できる文字数は、無制限とは限りません。 Twitter は1万文字、Instagramは 500 文字といったように、文字数に制限が設けられている場合があります。あるツールで送受信できる文字数が、別のツールでも送受信可能とは限らない点に注意が必要です。
SMS と DM は何が違う?
メッセージのやりとりが可能なツールには、 DM のほかに SMS(ショートメッセージサービス)があります。 SMS と DM は具体的に何が違うのでしょうか。それぞれの主な特徴は下記の通りです。
■SMS と DM の特徴
SMS | DM | |
サービスの提供元 | 通信事業者 | SNS などのサービス提供事業者 |
送信時に必要な情報 | 相手の電話番号 | 相手のアカウント |
送受信が可能な情報 | 文字のみ | 文字、画像、動画など |
送信にかかる料金 | 有料 | 無料 |
SMSはスマートフォンや携帯電話でのやりとり
SMSとは、スマートフォンや携帯電話の電話番号を利用してメッセージをやりとりできる仕組みを指します。原則として短文での文字のやりとりのみが対象となっており、画像や動画などを添付することはできません。
SMS では電話回線を利用してメッセージをやりとりするため、送信するごとに料金がかかります。 DM が SNS などのツールに付帯する機能であるのに対して、 SMS は携帯電話回線の契約に付帯しているサービスという点が大きな違いです。
SMSは電話番号が必要
SMS を利用するには、送信先の電話番号を指定する必要があります。メッセージのやりとりをする双方が、お互いにスマートフォンや携帯電話の番号を所有していること、送信先の電話番号を把握していることがやりとりするための条件です。
メッセージを受信する側にも送信元の電話番号が表示されることから、送信元が明確になることが SMS の特徴です。個人認証済みの電話番号同士でやりとりができるため、 SMS は本人認証などの用途にも活用されています。
SMS は送信に費用がかかる
前述のとおり、 DM はアプリの機能を利用してメッセージを送信するため、送信費用がかかりません。しかし、 SMS は電話回線を利用して送信するため、送信費用がかかります。利用している携帯端末の料金プランによっては、無料で送信できる場合もあります。
ビジネスで DM を活用するなら Slack が便利
DM の手軽さをビジネスでも活用したい場合は、コミュニケーションツールの Slack が便利です。 Slack では 1 対 1 のほか、最大 9 人までグループを組んで DM のやりとりができます。 Slack で DM を活用する主なメリットについて見ていきましょう。
状況によって使い分けができる
Slack には DM のほかにも、コミュニケーションに役立つさまざまな機能が用意されています。
上記の通り、さまざまなやりとりの方法を状況に応じて使い分けることにより、コミュニケーションをより円滑化できます。グループ DM での話し合いが長くなりそうな場合や、 9 人を超えるメンバーの参加が必要になった場合、グループ DM を簡単にプライベートチャンネルに変換することも可能です。
状況に合わせてコミュニケーション方法を選べることは、 Slack で DM を活用するメリットと言えるでしょう。
画像や動画の送受信も簡単
Slack の DM では、 SNS の DM と同様に、画像や動画を手軽に添付して送受信できます。文字では伝えにくい内容を送る場合や、プロダクトなどの外観、動きを視覚的に伝えたい場合に最適です。
1 回あたり 1GB までのファイルをアップロードできるので、メールでのやりとりに代わるツールとしてもご利用いただけます。
セキュリティも万全
DM をはじめとする Slack でのやりとりは、すべて暗号化されています。重要な情報をやりとりする際にも、メッセージの内容はデフォルトで暗号化されているため、外部への流出リスクを最小限に抑えることができるのです。
また、最大 250 の組織で 1 つのチャンネルを共有可能な「Slack コネクト」を活用することにより、社外ともセキュアなやりとりを実現できます。メールアドレスの入力が不要となるため、メッセージの誤送信などのリスクを軽減できるでしょう。国際的なセキュリティおよびデータプライバシー基準を満たしているSlackを活用することで、セキュリティ対策も万全です。
DM をビジネスに取り入れて効率化を図ろう
DMは、特定のユーザーと直接メッセージをやりとりできる機能であり、メールアドレスや電話番号を入力することなく手軽にコミュニケーションを図ることができます。送受信に費用がかからない上、画像や動画の送信も簡単にできるため、ビジネスに取り入れることでコミュニケーションの活性化に寄与するでしょう。
今回ご紹介した DM の特徴やメリット・デメリットを踏まえて、ぜひ DM をビジネスに取り入れてみてください。 DM による手軽なコミュニケーションの実現が、業務効率化や生産性向上につながるはずです。
よくある質問
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