今、世界中の企業が 1 つの問いに直面しています。オフィスに戻るのか、リモートワークに徹するのか、それともハイブリッドなアプローチを取るのかという選択に頭を悩ませているのです。企業のみならずチームによってもベストな働き方は異なります。これこそ、業界をリードする企業の多くがデジタルファーストなアプローチを採用しつつある理由です。それはつまり、いつどこで仕事をしても最高の仕事を実現できるツールを用意するということです。
そんなツールに新しく仲間入りしたのが、Slack ハドルミーティングです。これはさっと始められる音声ファーストなコミュニケーション方法で、Slack のチャンネルやダイレクトメッセージ内で利用可能です。ハドルミーティングを使うと、同僚のデスクに寄ってややこしい問題を解決したり、会議後にメンバーを呼び止めて意見を聞いたりするように、その場で仕事についてさっと話し合う場が生まれます。そのうえ、チャンネルや DM にいるメンバー全員が、気が向いたタイミングで会話に自由に出入りすることもできます。
その結果、Dell、クックパッド、TIBCO の 3 社は、問題解決スピードを高め、ビデオ会議疲れを減らしたうえに、よりつながった職場環境を手にいれることができたのです。
技術的な問題をデバックする Dell
技術的な問題を解決するには、エンジニアリングチームに不足しがちなあるリソースが必要です。そう、「時間」です。最も緊急性の高いニーズに優先して取り掛かる方法として、トリアージ専用の Slack チャンネルは実際に効果があります。しかし解決策を見つけるためには、たいていメッセージやスクリーンショットを何度もやり取りしなければなりません。なかには画面を共有すればすぐに解決できるものもあり、そのための打ち合わせ日時を調整する時間の方が長い場合もあります。
こうした方法の代わりに Dell Technologies が採用したのがハドルミーティングです。すると従来よりも素早くスムーズにやり取りできるようになり、問題解決のペースを上げることができました。現在 DevOps チームでは、何が起きているのかを直接確認したい時は、トリアージチャンネルでハドルミーティングを開きます。そこでは問題を発見したメンバーが自分の画面を共有し、対応チームがリアルタイムで質問します。
「Slack ハドルミーティングで文字と声を自在に切り替えられるようになり、同僚とのブレスト、バグの追跡、ちょっとした状況確認など、どんなやり取りも驚くほどスムーズに進んでいます」
「ハドルミーティングには、その問題解決に興味があり手の空いているエンジニアが参加します。そうしてゴールを達成したら、チャンネルに戻って事後検証を行います」と話すのは、Dell で Senior Distinguished Engineer を務める Karl Owen 氏です。「マルチタスクから集中作業へ、そしてまたマルチタスクへと切り替えるのもスムーズです」。
チーム文化を育むクックパッド
コーヒーを片手にその場でお互い状況共有をする様子は、クックパッドの職場文化ではお馴染みの光景でした。コロナ禍で世界中の企業が完全リモートワークを迫られると、こうした会話の場はまず、日時の決まったビデオ通話へと移されました。ところがこれは同僚との関係を築くにはやや堅苦しすぎるものでした。同社のコーポレートエンジニアリング部本部長である星北斗氏は、まるで会議の 1 つのようだったと振り返ります。Slack ハドルミーティングは、こうした重要な会話を本来の姿に戻すのに役立ちました。
「椅子を回して同僚に話しかけたり、コーヒー休憩で同僚とばったり顔を合わせたりできなくても、ハドルミーティングならつながっていられます」
クックパッドでは、チームチャンネルとソーシャルチャンネルの両方で、定期的にハドルミーティングを活用しています。それは言わば、目的を問わず誰でもすぐに使える空き会議室のような存在です。また、チームによってはビデオの代わりにハドルミーティングで定例会議を開催しています。星氏によると、こうした場面での会話の密度は実際に濃くなったそうです。
TIBCO がオフィスでの自然で気軽な会話を再現
会議のあと 5 分だけメンバーと会話をしたり、上司のオフィスに寄ってすぐにフィードバックをもらったり、同僚のデスクに椅子ごと移動してトラブルシューティングに当たったり。これらは対面では当たり前にできることですが、メッセージで再現するとなると特別な配慮が必要です。
「ハドルミーティングを始めるのは、オフィスのドアをノックするようなものです。誰もが気軽に立ち寄って、ちょっとした会話ができます。カメラをオンにするプレッシャーを感じることなく、より素早く、簡単に、快適にライブでつながることができるのです」
グローバルソフトウェア企業の同社では、すべての従業員が場所を問わず仕事をスムーズに進められるように、オフィスで交わしていた気軽なやり取りなどをハドルミーティングで再現しています。1 対 1 の定例会議もそのうちの 1 つで、参加者はカメラに映るプレッシャーがないためより活発な議論ができるようになりました。TIBCO によると、ハドルミーティングを全社導入して以来、ビデオ会議の利用が 30% 近く減ったそうです。
Slack ハドルミーティングは、現在 Slack の有料プランを利用するチームの皆さまに向けて段階的にリリース中です。自社でハドルミーティングを活用する方法については、こちらをご覧ください。また、どこにいても働ける世界で、チームや顧客、パートナーがつながりを強化するためのさまざまなデジタルファースト機能もお見逃しなく。