従業員エンゲージメントを高めるには?その重要性やメリットを解説
変革

従業員エンゲージメントを高めるには?その重要性やメリットを解説

業務効率や生産性を高めるうえで重要なのが従業員エンゲージメント。従業員エンゲージメントの重要性や高める方法のほか、数値化して改善に活かす方法について解説します。

Slack チーム一同作成2023年4月12日

業務効率や生産性を高めるうえで欠かせない視点のひとつに「エンゲージメント」が挙げられます。エンゲージメントとは具体的に何を指すのか、エンゲージメントを高めるにはどうすればいいのか知りたい方も多いのではないでしょうか。

今回は、エンゲージメントの重要性やメリットについてわかりやすく解説します。エンゲージメントを数値化して改善に活かす方法も併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

エンゲージメントとは?

エンゲージメント(engagement)は、「契約」「約束」といった意味の英語です。ビジネスシーンでは、「深いつながり」「関係性」といった意味で用いられます。ただし、シチュエーションによってエンゲージメントの意味が異なる点に注意してください。

ビジネスシーンにおけるエンゲージメントには、下記のようなものがあります。

顧客エンゲージメント

企業とその顧客の親密度やつながりの強さを表す場合、「顧客エンゲージメント」という言葉が使われます。顧客にとって特別な思い入れのある企業やブランドがあるようなら、その企業・ブランドは顧客エンゲージメントの向上に成功しているといえるでしょう。

顧客エンゲージメントが高い状態を維持できれば、競合他社が類似商品を多少安く販売しても、顧客の気持ちは揺らぎません。また、顧客が自発的に、好意的な口コミを広めてくれるため、多額の広告費を投じなくても、その企業・ブランドの評判が高まっていくという効果も期待できます。

従業員エンゲージメント

企業と従業員との関係性に注目した場合、従業員の親密度や信頼度の高さは「従業員エンゲージメント」と表現されます。

その企業で働いていることや自身の仕事内容に誇りを持っている従業員は、自社に対するエンゲージメントが高い状態といえるでしょう。

従業員エンゲージメントと混同しやすい言葉

従業員エンゲージメントと混同されやすい概念として、「従業員満足度」や「ロイヤリティ」が挙げられます。

それぞれの言葉の意味と、従業員エンゲージメントとの違いは下記のとおりです。

従業員満足度との違い

従業員満足度は、給与や福利厚生、人間関係といった待遇・環境面に対する満足度を表します。

対して、従業員エンゲージメントは自社への「愛着」や「愛社精神」を表す点が異なります。

ロイヤリティとの違い

ロイヤリティは「忠誠心」という意味のため、企業と従業員との間に上下関係があることが前提条件です。

一方、従業員エンゲージメントは上下関係を前提としておらず、企業と従業員双方の関係性に注目しているという違いがあります。

従業員エンゲージメントの重要性

近年、従業員エンゲージメントの重要性がしばしば説かれています。その理由について、従業員エンゲージメントを高めることによって得られる、 3 つのメリットと併せて解説します。

組織の活性化

従業員が、自身が属する企業を信頼し、積極的に貢献したいと感じることにより、組織全体が活性化する可能性が高まります。当事者意識を持って職務にあたる従業員が多勢を占めるようになれば、みずから課題や改善点を見いだして成長していく組織を築くことにもつながるからです。

自身の成長と組織の発展を同じベクトル上で捉えることで、従業員の言動も必然的にポジティブなものとなっていくでしょう。従業員エンゲージメントが高まれば、自社をより良くしていこうという活力が社内にあふれ、熱意を持って自発的に仕事に取り組む従業員が増えていくはずです。

生産性の向上

従業員が自身の仕事を大切に扱うようになることは、生産性の向上と密接に関わっています。従業員一人ひとりがより多くの価値を提供したいと考えるようになれば、各自が担当する業務の質も高まっていくからです。

自身の担当業務を無難にこなし、ミスさえとがめられなければ良いと感じている従業員と、常に改善点を模索し、より良い仕事をしたいと感じている従業員とでは、仕事の質に大きな差が開くことは想像に難くありません。一人ひとりの仕事に対する思い入れの強さの差が積み上がるにつれて、組織全体の生産性にも多大な影響を及ぼします。従業員エンゲージメントを高めることは、組織全体の生産性向上にも寄与するのです。

離職率の低下

自社に愛着を持ち、できるだけ長く働きたいと感じる従業員が増えることで、離職率の低下につながる効果が期待できます。結果として従業員が知人や身内を積極的に紹介するようになり、リファラル採用が実現する確率も高まるでしょう。リファラル採用は、従業員が自社での活躍を期待できる人材を紹介する採用方法のため、人材募集のためのコストが削減できます。また、優秀な人材を確保するという意味でも有効な採用方法です。

人材確保を実現するための戦略と聞くと、外部から人材を採用することに意識が向きがちです。しかし、人材の流出を防ぎ、自社で育てていくことも重要な人材戦略のひとつといえます。従業員エンゲージメントを高めることは、結果として人材確保と採用コストの低減を実現するための近道となりうるのです。

従業員エンゲージメントを高めるには?

従業員エンゲージメントを高めるには、どのような施策を講じていくべきでしょうか。従業員が愛着を感じられる職場づくりに向けて、有効性が高いと考えられる施策を紹介します。

業務環境改善

従業員が現状どのような環境で就業しているのかを確認し、必要に応じて業務環境の改善を図りましょう。長時間労働が常態化していないか、適材適所が実現できているか、客観的な視点で現状の業務環境を観察することが大切です。

従業員が不満に抱きやすい要素のひとつに、評価制度が挙げられます。成果が正当に評価されているか、プロセスも含めて評価しているかなど、従業員の視点に立って再検証しておく必要があるでしょう。必要に応じて従業員にヒアリングを実施したり、従業員自身に評価制度の在り方を検討してもらったりするのも有効です。

マネジメント層の教育

マネジメント層の教育は、従業員エンゲージメントを高めるうえで重要な条件のひとつです。マネジメント層は、経営層と現場の従業員をつなぐ架け橋の役割を果たすことから、従業員にとっては企業そのもののスタンスとして映るケースも少なくありません。

従業員のリーダーシップ・オーナーシップの育成

マネジメント層から従業員へ、積極的に権限委譲を行い、従業員のリーダーシップやオーナーシップを育むことも、従業員のエンゲージメントを高めるための重要なポイントです。

みずから責任を負って業務を推進することで、従業員は自身の仕事にやりがいや価値を見いだしていくでしょう。権限委譲は、従業員を信頼しているという企業からのメッセージといえます。自身が信頼されているという感覚こそが、従業員エンゲージメントの向上につながる大切な要素となります。

企業の理念やビジョンの発信

従業員は、自社の理念やビジョンに深く共感することによって、自社への思い入れや愛着を強めていくことができます。自社がどこへ向かおうとしているのかわからないと感じると不安になり、業務へのモチベーションが下がり、離職率が上がることにもつながりかねません。

また、企業理念や事業ビジョンを掲げていても、従業員に届いていない可能性は十分にあります。社内報やイントラネットなどを通じて理念やビジョンを積極的に発信し、従業員の理解を促しましょう。その際には、経営トップや事業責任者が自分の言葉で語ることが重要です。経営陣からの理念やビジョンの発信は、従業員の仕事に対するやりがいを創出するうえで、欠かせない要素といえるでしょう。

社員教育や研修の実施

社員教育や研修の機会を設け、従業員の成長を支援することも従業員エンゲージメントの向上につながります。現在の職場で働いていることが自己成長に結びつくと実感しやすくなることに加え、企業として従業員の成長をサポートしているというメッセージを発信することにもなるからです。

現在の担当業務に直接関わる教育・研修以外にも、資格取得支援やリスキリングに役立つ外部講座の受講支援など、従業員の希望に応じて活用できる仕組みを用意しましょう。在籍年数や現状のスキルレベルを問わず幅広く活用できる教育・研修の場を設けることは、長期的・継続的な人材育成の実現にもつながります。

社内コミュニケーションの活発化

従業員エンゲージメントを高めるには、社内コミュニケーションの在り方も大切です。活気のある職場づくりには、良好な人間関係の維持が欠かせません。従業員同士が、気軽に声をかけ合える関係性を築くことは、業務を円滑に進めるうえで重要なポイントといえます。

社内コミュニケーションの活発化を促すには、お互いに話しやすい仕組みを整えることが重要です。 1 on 1 やレクリエーションの機会を設けるほか、チャットツールなどのコミュニケーションツールを導入するのも有効な方法といえます。

例えば、チームやプロジェクト単位でチャンネルを作成し、気軽にチャットができる Slack を活用するといいでしょう。テキストチャットのほか、ビデオ通話やハドルミーティング機能を利用することによって従業員同士の接点が増え、社内コミュニケーションを促進するうえで役立つはずです。

エンゲージメントサーベイで従業員エンゲージメントの現状を可視化する

従業員エンゲージメントを向上させるには、現在の従業員エンゲージメントの状況を可視化して、どのような施策に重点を置くべきかを確認する必要があります。そのために有効なのが、エンゲージメントサーベイです。

エンゲージメントサーベイとは、従業員と企業のエンゲージメントの状態を数値化し、現状を把握するための社内調査のこと。エンゲージメントサーベイを実施することで現状が可視化され、解決すべき組織の課題をより明確にできます。

ここでは、エンゲージメントサーベイの実施例と活用方法について見ていきましょう。

エンゲージメントサーベイの実施例

エンゲージメントサーベイでは、エンゲージメントの状態をスコアリングし、可視化する必要があります。従業員に、下記に挙げるような質問に5段階で回答してもらい、スコアの合計が高い項目と低い項目を明らかにしていくといいでしょう。

エンゲージメントサーベイの活用方法

エンゲージメントサーベイを実施すると、従業員エンゲージメントに関する課題が浮き彫りになります。企業はその結果をもとに、課題に優先順位をつけて必要な施策を講じることで、効率的に従業員エンゲージメントを向上させることができるでしょう。

なお、エンゲージメントサーベイの調査結果を活用する方法には、下記のようなものがあります。

  • フィードバック

エンゲージメントサーベイの結果を回答者にフィードバックし、対話を通じて理解を深めていくことができます。従業員側も、ほかの従業員がどのように回答したのか気になっていることでしょう。社内に集計結果を公表し、課題点をどうすれば解決できるのかを従業員にも考えてもらうことが大切です。

  • 組織内の見えない課題や予兆の発見

現状では表面化していない組織内の課題やトラブルの予兆が、エンゲージメントサーベイの結果から読み取れる場合があります。

例えば、職場が自身の成長を促してくれるという実感が薄い従業員が少なからず見られる場合、より成長できる環境を求めて転職に踏み切る従業員が続出する可能性は否定できません。予兆の段階で課題を発見し、早めに対応することで将来のリスクに備えられます。

  • 人事施策やチーム運営

評価制度をはじめとする人事施策や、適材適所を実現するためのチーム運営において、エンゲージメントサーベイの結果が活用できる場合があります。

スコアが低い項目を改善するだけでなく、現状スコアが高い項目をいっそう強化する視点を持つことも大切です。人事施策やチーム運営に自社の強みを活かすことで、従業員エンゲージメントの強化にもつながるでしょう。

従業員エンゲージメントを高める環境づくりを大切に

従業員エンゲージメントを高めることは、組織の活性化や生産性の向上、離職率の低下などにつながる重要な施策です。

従業員エンゲージメントを高めるには、職場の環境づくりがカギを握っています。従業員にとって魅力ある職場にしていくためにも、職場環境をどのように整えていくかを考えていくことが大切です。従業員の視点から改善策を検討することが、従業員エンゲージメントを高めるための第一歩となるはずです。従業員の自社に対する愛着や愛社精神を育むための施策を講じ、活気のある職場づくりを目指しましょう。

よくある質問

従業員エンゲージメントを高めるためには、従業員が現状、どのような環境で就業しているのか、長時間労働が常態化していないか、適材適所が実現できているか、成果が正当に評価されているかなどについて客観的に観察し、必要に応じた業務環境の改善が大切です。また、経営層と現場の従業員をつなぐ架け橋となるマネジメント層の教育も欠かせません。併せて、従業員に積極的に権限移譲を行うことで、従業員のリーダーシップやオーナーシップを育むことも重要です。ほかにも、経営陣がみずから企業の理念やビジョンを発信する、社員教育や研修を実施する、社内コミュニケーションを活発化するなど、現状の課題に応じて優先順位をつけて施策を行いましょう。
エンゲージメントサーベイとは、現在の従業員エンゲージメントの状況を数値化し、可視化するための社内調査です。エンゲージメントサーベイを実施することで、解決すべき組織の課題をより明確にすることができます。まずは、従業員のエンゲージメントに関する質問に 5 段階で回答してもらい、スコアが高い項目と低い項目を明らかにします。その結果、従業員エンゲージメントに関する課題が浮き彫りになったら、それらの課題に優先順位をつけて、必要な施策を講じることで、効率的に従業員エンゲージメントを向上させることができるでしょう。

HOME > Slack 日本語ブログTOP > 変革 > 従業員エンゲージメントを高めるには?その重要性やメリットを解説

この記事はお役に立ちましたか?

0/600

助かります!

ご意見ありがとうございました!

了解です!

ご意見ありがとうございました!

うーん、システムがなにか不具合を起こしてるみたいです。後でもう一度お試しください。

読み進める

変革

見過ごされがちなツールが、Salesforce の IT 部門の変革に貢献

Slack クリップで、チームの時間を節約し、メンバーのエンゲージメントを向上

変革

DX とは?デジタル化・IT 化との違いや成功させるためのポイントを解説

DXとは、デジタル技術を活用し、生活をより豊かなものに変革させることです。デジタル化・IT 化との違いのほか、DXに取り組むべき理由や成功させるためのポイントを解説します。

コラボレーション

3C 分析とは?行う目的や手順、ポイントを詳しく解説

3C 分析は、適切なマーケティング戦略に重要なフレームワークです。行う目的や具体的な手順、分析のポイントについて解説します。

コラボレーション

トラッキングとは?目的やメリット・デメリットと活用例を解説

ウェブサイトの運営に欠かせないのがトラッキングの分析です。トラッキングを行うメリット・デメリットのほか、トラッキングの方法や活用例について解説します。