テクノロジーとサービスのエコシステムである Jiva は、世界各地の 5 億人を超える零細農家の生活改善に取り組んでいます。2020 年の設立以来、Jiva はインド、インドネシア、シンガポールに従業員を擁する 600 人規模の組織に成長しました。
Jiva のミッションは、世界の食料の 70% を供給する一方で、地球上で最も貧しい人々の一部である中小の農家を支援することです。
「私たちが手を差し伸べようとしている農家の多くは、教育制度やインフラが未発達な世界の辺境地域で、貧困ラインに近い生活を送っています」と、Jiva の Head of Design である Nav Pawera 氏は言います。
「そうした農家の方たちにテクノロジーを受け入れろというのは、無理な要求だと気づきました。まずは人間的なつながりを構築する必要があったのです」。
そこで登場したのが Slack です。Slack の持つ非同期性は、Jiva の従業員が同僚との緊密な連携を維持しながら、現場に行って農家と人間的なつながりを構築することを可能にしました。
「農家にテクノロジーを導入するのに時間がかかることはわかっています。この目標を達成するには、Slack のようなテクノロジーを活用することが唯一の方法です。私たちの最終的なビジョンは、世界中の小規模農家と直接連携することであり、そのために Slack が大きな役割を果たすと考えています」。
遠隔地の同僚とのつながりを強化
Jiva は、その立ち上げ直後から 1 つの課題に直面していました。それぞれ離れた場所にいる従業員の間に、生産的で有意義なつながりを構築するのに苦労していたのです。会話、ファイル、コンテキストを 1 か所に集約できるデジタルのプロダクティビティプラットフォームが必要でした。
「多くの従業員が以前から Slack を使っていた Jiva にとって、Slack は自然な選択でした。満場一致で、何の疑問もなく採用されました」と Pawera 氏は言います。
また、Slack は非常に使いやすいために学習曲線がなく、多様性のあるチームの研修に理想的なツールである、ともつけ加えています。
「Slack なら不要な管理作業を省くことができるため、チームは仕事を前進させ、最高の仕事をすることに集中できると確信していました」。

「Slack なら不要な管理作業を省くことができるため、チームは仕事を前進させ、最高の仕事をすることに集中できると確信していました」
Slack ハックを活用して従業員の業務効率を向上
Slack では、必要な時はリアルタイムで、そうでない時はゆっくり時間をかけて、自然なリズムでのコミュニケーションが可能です。また、すべてを検索することもできます。それで、Slack の使用は呼吸するのと同じくらい自然で重要なことになっている、と Pawera 氏は言います。
さらに興味深いのは、従業員の効率を向上させる、自動化されたワークフローです。
例えば、Slack とカレンダーを連携させることにより対応可能な従業員が誰かをわかるようにしたり、毎日の情報共有を自動化して休暇中の従業員が誰かをわかるようにしたり、一部の従業員のみを対象とした情報共有を自動化したりできます。
「当社では、従業員がさまざまに異なる状況で働いています。全員が同じ部屋に座っているわけではなく、チームはしばしば遠隔地に出張したり、顧客と一緒に仕事をしたりします。それにもかかわらず Slack のおかげで、迅速に報告できる体制が整っています」。
Slack はまた、Jiva の従業員が時間を効率よく管理するうえでも役立っています。
「誰でも、自分の不在を知らせるメモを残して、すぐに返信できないことをみんなに伝えることができます」と Pawera 氏は言います。
問題をすぐに解決する必要がある場合、従業員は Slack ハドルミーティングを利用します。さっと始められるこの音声通話機能を使えば、オフィスで日常行われているようなちょっとした気軽な話し合いを実現でき、必要な情報やアドバイスがリアルタイムで得られます。
「私のお気に入りのハックの 1 つは、Slack をカレンダーと連携させることです。これによって、従業員全員が私の対応可能な時と、そうでない時を把握できます。また、現場にいる人にも私にすぐ連絡がつく時がわかるため、サポートが必要な時にはすぐにハドルミーティングを開けます」。
従業員が仕事に集中できる貴重な時間を取り戻す
すべての会議が可能な限り生産的なものになるよう、Jiva では自動リマインダーを導入し、今後の会議で取り上げるべき重要なトピックがあるかどうか従業員に尋ねています。
「ほとんどの人が「ない」と回答した場合、会議はキャンセルされ、全員がその日に 90 分の時間を取り戻すことができます。つまり、会議のために会議をすることはありません。仕事を進めるための会議でなければ、会議をキャンセルしても構わない、と全員が考えています」。
Slack に統合するツールはそれぞれカスタマイズしています。情報の表示方法やデータの編集権限を調整できるため、あるプロジェクトの状況を確認するためにタブを 10 個も開く、といったことは必要ありません。必要な情報すべてを 1 つの場所で確認できます
インテグレーションで Slack をさらにパワーアップ
Slack のインテグレーション(業界をリードするソフトウェアやカスタムアプリを Slack に直接統合できる機能)を使えば、それぞれの部門でよく使うアプリを Slack に取り入れることができます。これにより、データを不必要に増やしてしまうことを避けられます。
Pawera 氏はこのように言います。「Slack に統合するツールはそれぞれカスタマイズしています。情報の表示方法やデータの編集権限を調整できるため、あるプロジェクトの状況を確認するためにタブを 10 個も開く、といったことは必要ありません。必要な情報すべてを 1 つの場所で確認できます」。
Slack では、チャンネルのおかげで通知対象者を選択できます。Slack チャンネルは、チームのメンバーがアイデアを共有し、意思決定し、同じ場所で同じ目的を持って仕事を進めることができるデジタルスペースです。
「例えば、私が立ち上げ予定の新しいプロダクトに関する Jira チケットに取り組んでいるとしましょう。チーム全員に最新情報を共有する必要はありません。特定のチャンネルにその情報を投稿すれば、必要な人のみに通知できます」。
インテグレーションとデータ管理によって実現できるその他のワークフローも、便利であると同時にシンプルで人間味のあるものだ、と Pawera 氏は述べています。
チームが特に便利だと感じているワークフローは、その日誰がオフラインかを知らせる Slackbot リマインダーや、誕生日や勤続記念日について知らせる Slackbot リマインダーです。
「このように人間味のあるちょっとした情報もすべて Slack に集約されているため、業務についても、業務に直接関係しないことについても同じ場所で対応できるのです」。