シンガポールのコミュニティを世界に発信し、グローバルなニュースに対するシンガポールの視点を提供することを使命とする大手メディア企業として、SPH Media は技術的な変革と刷新の歩みを続けています。
デジタルニュースとメディアに焦点を合わせる SPH メディアは、ニュースをいち早く市場に投入することの重要性を認識しています。そのためには、従業員のハイブリッドなチームが最新のニュースを発見し、速報し、配信することを可能にし、生産性を最大限に高めるツールが必要です。
「Slack はすでにニュースルームを変えています」と SPH Media の Director of Engineering である George Irwin 氏は語ります。「現在は、ワークフローを自動化する方法と、関係するチームにすべてに情報をできるだけ速く配信することに集中しています」。
Slack でのチームコラボレーションを本格化
2022 年 1 月に SPH Media に入社した Irwin 氏は、SPH Media の技術部門に Slack を推薦しました。
「Slack は、小規模な実験の後、会社がすでに検討していたツールでした」と同氏は言います。「それで、Slack を組織に導入するのは難しくありませんでした」。
「Slack の導入前は、さまざまなプロセスが混在していました。さまざまなチームや部署で、メールやその他のチャットツールが使われていました。1 対 1 のコミュニケーションには問題なかったのですが、チーム間のコラボレーションを促進するものではありませんでした」。
現在のビジネス環境において競争力を維持するためには、分散した多様なチーム間でのコミュニケーションとコラボレーションが必須だ、と Irwin 氏は言います。
「コラボレーションツールとして Slack に移行するチームが増えています。その理由はたくさんありますが、生産性が大きな要因です」。

「ワークフローにメールやチケットインターフェースが含まれる場合、チケットを作成し、承認者に通知し、承認者が通知を確認し、元の環境に戻ってリクエストを承認する合間にギャップが発生します。しかし、Slack では、審査と承認を 1 つの場所で完結できます」
Slack でプロセス、コミュニケーション、コラボレーションを自動化
SPH Media は、組織全体に Slack の使い方の標準化を要求するのではなく、各部門での自然な導入を奨励しており、各チームが日常業務を自動化、高速化、簡素化できるようにプラットフォームをカスタマイズしています。
例えば、SPH Media の技術チームは Slack ワークフロー(コーディング不要で Slack 内の定形業務や反復タスクを自動化できる機能)を活用し、通常の承認プロセスにつきものの時間や労力を削減しています。
「技術チーム内では、業務手順まわりの承認プロセスを自動化しました。これは、ワークフローをトリガーしたり、プロセスやリクエストを承認したりするようユーザーに指示することから始まります」。
Irwin 氏によると、さまざまな本番環境へのアクセスは厳密に管理されています。以前は、デバッグやトラブルシューティングのために技術者がアクセスする必要が生じても、アクセスの承認プロセスに数時間かかることがありました。それが今は Slack のおかげで数分、あるいは数秒で済んでいます。
「ワークフローにメールやチケットインターフェースが含まれる場合、チケットを作成し、承認者に通知し、承認者が通知を確認し、元の環境に戻ってリクエストを承認する合間にギャップが発生します」と Irwin 氏は話します。「でも、Slack ならその場で承認できます」。
「この変更だけでも、ビジネスの生産性が大きく向上しました」。
Slack コネクトで会社間の密接な協力を実現
SPH Media は、技術部門に製品やサービス、アドバイスを提供する多くの外部ベンダーやパートナーと連携していますが、そのために Slack コネクトを活用しています。Slack コネクトは企業がパートナー、ベンダー、顧客と連携する方法を変革し、電子メールのスレッドというサイロに分散していた対話を 1 つの場所に集約することで、わかりやすい情報の流れを実現する機能です。
「パートナーの多くがすでに Slack を使っていたので、お互いの環境を統合するのは簡単でした」と Irwin 氏は言います。
「パートナー側のチームと当社のオペレーションチームがつながることで、コラボレーションと迅速なコミュニケーションが、自社のチーム間だけでなく、パートナーやベンダーのチームとの間でも可能になったのです」。
パートナー側のチームと当社のオペレーションチームがつながることで、コラボレーションと迅速なコミュニケーションが、自社のチーム間だけでなく、パートナーやベンダーのチームとの間でも可能になったのです
ニュースをいち早くスピード配信
SPH Media は現在、さまざまなニュース編集室を Slack 環境に取り込むことで、ニュース分野での優位性を維持するためのプロセスを進めています。
ニュース分野において本当に意味を持つのは、出来事が発生したときに現場にいること、そしてそのニュースを可能な限り迅速に公衆へと報道することです。この 2 つの要素、つまりニュースチームが非常にリモートであることと、ニュースにはすばやい切り替えが求められることとは、必ずしもうまくかみ合うものではありません。
「Slack を使えば、ニュース編集室にコンテンツの進捗をリアルタイムで伝えることができます。これには、誰がどのコンテンツに関与しているか、ニュース編集室とエンジニアリングチームの間でリアルタイムの最新情報を共有することも含まれます」。