2020 年に実施された Gallup の調査によると、エンゲージメントが低い従業員が全体の 51% を占め、14% が自分の不満を周りにも広めています。また、エンゲージメントの低下に関連して収益が 23% 減少していることも報告されています。つまり、これは企業にとって非常に高くつく問題なのです。
では従業員エンゲージメントを高め、貴重なリソースを無駄にしないようにするには、どうすればよいのでしょうか?
企業がエンゲージメント向上に今すぐ注力すべき理由
最近、新たなチャンスを求めて退職したり、働くこと自体を完全に止めたりする人の数が、過去 20 年で最も増えています。コロナ禍に端を発するこの流れは「大転職時代」と呼ばれます。優秀な人材がいなくなれば、質の高い仕事やイノベーションを生み出し続けることが難しくなり、多大なコストもかかります。USI が 2019 年に実施した調査では、企業が給与所得者を入れ替えるたびにかかる余分なコストは、その給与の 6 か月から 9 か月分に相当すると予測していました。
従業員のエンゲージメントと満足度を維持することによって、優秀な人材が競合他社に流出してしまうのを防ぐこともできます。さらに、従業員が次々に入れ替わることで発生する経費や、新たな人材の採用、面接、研修にかかる時間とリソースも削減できます。
従業員エンゲージメントは収益にどのように影響するか?
従業員エンゲージメントを付加価値としか見ない人もいますが、実際のところ、これは企業全体の成功に大きく関わっています。高い従業員エンゲージメントは、収益から顧客体験まで、あらゆるものに影響を及ぼします。さて、それはどのようにでしょうか?
エンゲージメントの高い従業員は、自分の仕事、経営陣、チーム、一緒に仕事をする人たちに満足している傾向があります。企業文化やミッションに共感し、日々それらを実践しようと努力するため、生産性も品質も上がります。これが収益、全体的な士気、そして顧客満足度を高めます。
企業が従業員エンゲージメントを高めるには
企業の多くが戦略的戦術を使用して従業員エンゲージメントを高めています。
従業員エンゲージメント調査を実施 : 従業員エンゲージメントに関する潜在的な問題を特定する 1 つの方法として、パルス調査があります。毎週または毎月実施されるこの簡単な調査は、従業員の「脈(パルス)」をつかむ、つまり従業員がどのように感じているかを把握することを目的としており、仕事の内容、専門的能力の開発、チームのダイナミクスなどに関する質問があります。パルス調査は、四半期または年 1 回のペースで実施される調査よりもリアルタイムにエンゲージメントをチェックできるため、重要な手段です。
2020 年に Achievers が実施した調査では、従業員エンゲージメント調査をもっと頻繁に実施してほしいと考えている従業員が、全体の 58% を占めることがわかりました。従業員はフィードバックを提供したいと思っていて、そうしたフィードバックは雇用主にとっても大変有益な情報となります。調査で判明した内容に基づいて、部門のリーダーやマネージャーはチームの問題を積極的に特定し、解決に導くことができます。また、人事部や上層部は組織全体に影響するパターンを見極めることができます。
例えば Shopify では、Neko by Culture Amp などの連携ツールを使って、直接 Slack ワークスペースに定期的にパルス調査を送信することで、従業員エンゲージメントのパターンを特定しています。
コラボレーションを重視 : 多くの人がリモートで仕事を進めている今、コミュニケーションやコラボレーションをより効果的に行うためのツールを従業員に提供することが、これまで以上に重要になっています。Inc. の調査では、従業員がつながりを感じることで、生産性が 25% 向上することがわかっています。Slack などのツールにより、組織内のあらゆるレベルで、従業員がどこにいても利用できるオープンなコミュニケーション環境が実現します。
Slack なら、コンピューター、デバイス、またはクラウドストレージプロバイダにあるファイル、ドキュメント、写真、動画を、ダイレクトメッセージやチャンネルで直接共有できるため、タブやウィンドウを切り替えずに済みます。この種のリアルタイムコミュニケーションを利用すれば、ブレスト、コラボレーション、チャットが容易になり、信頼関係が築きやすくなるほか、フィードバックや承認をリアルタイムで行えます。メールでやり取りしたり、最新版のドキュメントを探したりする必要はありません。
また、#bookclub
、#football
、#cutedogpics
などのソーシャルチャンネルを通じて企業文化を構築することもできます。ソーシャルチャンネルは、従業員が共通の趣味でつながるには打ってつけの手段であり、特に新メンバーがチームを知るために最適です。
従業員の努力に報いる : すばらしいカスタマーサービスを提供した従業員、課題を達成した従業員、コアバリューの模範となった従業員を称賛することは、従業員エンゲージメントを高めるための優れた方法です。注目され評価されていることを実感できれば、それは従業員にとってよりいっそう努力を続ける励みになります。またほかの従業員にとっても同様の努力をするモチベーションになります。
Slack を使えば、従業員の功績を称え、その努力に報いることも非常に簡単です。しかも、プラットフォームから離れる必要はありません。表彰メッセージを送ったり、チームの勝利を祝ったり、従業員に感謝を表したりするための専用チャンネルを作成できます。また Bonusly や Disco のアカウントと連携させれば、従業員が目標を達成した時や感謝の表明を受け取った時に特典が自動的に付与されます。