補聴器ソリューションで世界をリードする Amplifon は、欧州、南北アメリカ、アジア太平洋地域の 26 か国で事業を展開し、全世界で 9,500 の店舗を運営しています。同社が主に目指しているのは、音声がもたらす感情を人々が再発見できるようにすること、そして比類のないサービスとカスタマージャーニーを提供することです。
さらに、補聴器をつけていることへの社会の偏見の克服、騒音公害に対する認識の向上、過剰な騒音にさらされている人々へのサポートも同社の重要な使命となっています。
同社が将来を見越して新たに立ち上げた「Amplifon X」は、革新的なデジタルソリューションの開発に特化した、機動性の高い事業ユニットです。Amplifon X のチームは、Slack を活用して生産的な環境を創出し、ビジネスと技術を両立するハイブリッドな組織のニーズにシームレスに対応しています。Slack を選んだことで、チームはアジャイルな仕事が可能になり、市場投入までの時間の短縮に成功。また、イタリアをはじめ各国に分散している Amplifon X のメンバーは、Slack を利用して効果的にチームのつながりを確保しています。Slack の使いやすいインターフェイスにより非同期のコミュニケーションが促され、チームはプランニングを効率化し、時間のかかるビデオ会議を最小限にして、イノベーションとカスタマーサービスに注力できるようになっています。
Amplifon X は、コラボレーションの強化、組織内のナレッジ管理の改善、多数の業務プロセスの自動化をすべて Slack プラットフォーム内で実現し、働き方を変革しています。また 60 を超えるチャンネルを使って、緊密なコラボレーションやファイル共有、意思決定を行い、ユーザー 1 人あたり平均 12 のアプリケーションを Slack と連携させています。その結果、次のような成果につながっています。
- 変化を続ける「シルバーエイジ」層の複雑な状況に対応した、革新的なデジタル製品・サービスの提供
- チームを横断した機動的なプロセスを構築して、市場投入までの時間を短縮
- Slack の利用を社内に広げることで、技術分野の人材の採用と定着を強化
簡単に利用できる Slack で仕事を整理
Amplifon X のチームは、製品ごとに整理された Slack チャンネルを設けています。Curci 氏は次のように話します。「チーム、製品、その他のビジネスニーズごとに分けたチャンネルを使うことで、リモートで働いていても認識を共有できます。チャンネル内にいる全員が即時に状況を把握して、協調して仕事ができるのです。問題や疑問が生じたときには、その解決に必要なメンバーをチャンネルに招待して対処します」。具体的には、社内コミュニケーション、デジタル製品・サービス開発プロジェクト、インシデント解決のためのチャンネルがチームで運用されています。
チャンネルの利用は、仕事だけに限りません。Amplifon X では、映画をはじめとするエンターテインメント、グルメ、サッカーなどについて語り合うチャンネルも作成されています。なかでもサッカーのチャンネルは、オフィスの垣根を越えてファンが集まる大きなコミュニティになっています。Curci 氏はこう説明します。「このようなチャンネルは、チームとしてのまとまりを生み出すのに役立っています。全員がリモート勤務の私たちにとって、仕事を離れた話ができるチャンネルがあることで、ポジティブな雰囲気が生まれます。なにしろ仕事以外のチャンネルには、休日にだって頻繁に投稿がありますから」
同チームでは、メールを使っていたころよりも、仕事のスピードが大幅に上がりました。Slack は簡単かつすぐに使用でき、物事の整理に役立つからです。メンバーはつねに十分な情報を得ることができ、メールでは難しかった即時のアクションも容易です。チームにとって、製品に関する疑問や問題についてリアルタイムで話し合えることはとくに重要です。Curci 氏はこう述べます。「本当に助かっています。今の時代、ことあれば会議をしがちですが、Slack 内であらゆる問題を解決できるため、Amplifon X では会議の回数を大幅に減らせました。会話の履歴も Slack に残るので、検索すれば欲しい情報がすぐに見つかります。どうしても対面で会話したい時は、ハドルミーティングも使えます」
Amplifon X のチームは、Slack ハドルミーティングを効果的に活用しています。Curci 氏は次のように評価します。「ハドルミーティングは、私がとくに気に入っている Slack の機能です。柔軟に使えることはもちろん、なにより楽しいですよね。それが Slack を選んだ理由のひとつでもあります。簡単に口頭で会話ができるハドルミーティングは、製品の開発や設計、プランニングなどで、状況を打開したいときに力を発揮しています。画面に描画できるのもいいですね」
canvas を使ってチームで認識を共有し、仕事を速やかに前進
Amplifon X は、大量の情報を整理して、簡単に利用・共有するために、Slack canvas を頻繁に活用しています。さまざまな種類のテキスト、ファイル、ビジュアルをまとめられる canvas は、プロジェクトの詳細やブレインストーミングで得られたアイデアをチームで把握するのに、重要な役割を果たしています。Curci 氏は次のように説明します。「セッションが終わった後でも、ホワイトボードがずっと残っているようなものです。canvas に保存した記録にいつでもアクセスできるのです。canvas を活用すればするほど、進むべき方向についての認識を共有でき、ブレインストーミングの内容をすぐに実際のプランに反映させることも容易です。canvas によって、あらゆる仕事が速く進むようになりました」。独立性と柔軟性に優れた canvas を使うことで、Amplifon X のチームは仕事をより簡単に進められるようになっています。「以前は別のツールを使っていましたが、canvas では同じことを簡単に、一元化された方法で行えます。それが日々の仕事に大きな違いを生み出しています」
Slack コネクトで、世界中の外部エージェンシーと協働
「Slack コネクトを使って外部のエージェンシー、とくに国外の会社と協働しています。エンゲージメントとスピードの点で、Slack コネクトは革新的ですね」
Amplifon X は Slack コネクトを使って、南北アメリカの外部パートナーやエージェンシーと協力し、新製品やアップデートをリリースしています。時差によりミーティングの設定が難しいなかで、メールでのやり取りよりも効果的なコミュニケーションが可能になっています。
ワークフロービルダーで、日々の業務を自動化
Amplifon X はグループのデジタルイノベーション戦略を推進しています。そのビジネス目標の達成にはスピードと高い生産性が不可欠です。そのため同チームは、ワークフロービルダーを戦略的に活用。その革新的なアプローチの一例が、チーム固有の日常業務、とくに製品開発やインシデント管理における反復タスクの自動化です。大半が技術的なスキルを持つメンバーで構成されている同チームにおいても、手動でコードを記述することなくプロセスを簡単に効率化できるワークフロービルダーが大きな力になっています。これにより、Amplifon X のメンバーの業務がこれまで以上に簡略化され、研究開発のさらなる飛躍を導いています。
イタリアを拠点とする Amplifon X は、Slack の導入によってコラボレーションに最適な環境を構築し、仕事の質を向上。Slack を社内外で活用して、無駄な時間を削減し、未来に向けた態勢を整えています。