BukuWarung が WhatsApp や Microsoft Teams ではなく Slack を選んだ理由

「私たちにとって、Slack はなくてはならない存在です。Slack がなかったら正直、会社がどうなっていたかわからないくらいです」

BukuWarungDirector of Data, Marketing, Business Operations and People, BukuWarungAlka Gupta 氏
BukuWarung stats

BukuWarung は、サービスをデジタル化したいインドネシアの事業者にとってのワンストップショップとして人気を博しています。帳簿管理プラットフォームとしてスタートした BukuWarung は、今では総合的なソリューションへと進化し、利用する事業者は、公共料金、送金、ローンなどさまざまなサービスを管理できるようになっています。

現在、インドネシアの 800 万以上の零細企業や中小企業に利用されるまでに成長した BukuWarung は、さらにその先を見据え、プラットフォームを東南アジア全域に展開させたいと考えています。その鍵となるのが、チームのやり取りを円滑にし、背景情報の共有に役立ち、手作業を自動化してくれる「プロダクティビティプラットフォーム」です。

 

Alka Gupta 氏

「WhatsApp から、拡張性があり、どんなデバイスからでもアクセスでき、安全で使いやすいアプリに移行する必要がありました」

BukuWarungDirector of Data, Marketing, Business Operations and PeopleAlka Gupta 氏

WhatsApp のような個人用メッセージングアプリからの脱却

BukuWarung のチームは 4 つのタイムゾーンにまたがって働いています。同社では Slack を導入する前に、個人用メッセージアプリの WhatsApp を使ってみたところ、従業員に混乱を生じさせる結果になったといいます。

「従業員は疲れ切ってしまったんです」と BukuWarung の Director of Data, Marketing, Business Operations and People を務める Alka Gupta 氏は振り返ります。

「一日中、仕事関連のメッセージで携帯電話の着信音が鳴りっぱなしで、気が休まりません。とても仕事に集中できる状態ではありませんでした」

「そのため WhatsApp から、拡張性があり、どんなデバイスからでもアクセスでき、安全で使いやすいアプリに移行する必要がありました」

同社が行き詰まった理由は、従業員が疲れてしまうことだけではありませんでした。WhatsApp では、情報の優先順位をつけられないことも問題でした。チーム用のチャットはあまり使われず、会話のほとんどは結局、全従業員向けのチャットで行われていました。

また、成長を続ける同社のような企業にとって、セキュリティも重要な関心事です。そんな中、従業員が個人用のメッセージアプリを使って機密性の高い情報をやり取りすることは、不要なリスクを増やすことにもなりました。

 

Microsoft Teams や Google Chat ではなく Slack を選んだ理由

BukuWarung が成功を収め、新しい従業員が増えるにつれ、 WhatsApp では成長する会社の状況に対応し切れないことが明らかになってきました。

「ビジネスを拡大するにあたって私たちが必要としていたのは、非同期でも仕事を進められ、会話を構造化でき、ワークフローを円滑にできるコラボレーションツールでした」と BukuWarung の共同創設者で CEO の Abhinay Peddisetty 氏は語ります。

Microsoft Teams や Google Chat も検討されましたが、それを使って会社が何を達成できるかという点で、Slack のレベルに及ばなかったといいます。

「当社の経営幹部の多くは、スタートアップ企業での長いキャリアを有しています。その経験から、みな Slack が生産性を最優先したツールであることを理解していました」と Peddisetty 氏は述べます。

「Microsoft Teams でも Google Chat でもなく Slack を選んだのはそれが理由です。Slack を使えば、会話が円滑になり、雑務を自動化でき、非同期で仕事を進められて、大幅な効率化が図れると、リーダーたちが身をもって知っていたのです」

「従業員が集中して仕事に取り組み、ビジネスを前に進めていくのに Slack がどれだけ役立つかを実際に見てきたため、Slack を選択するのは当然の判断でした」と Peddisetty 氏は振り返ります。

プロセスを自動化して、生産性を向上

「Slack の効率性は、世の中のほかのどんなツールとも比較になりません」と話すのは Alka 氏です。

「例えば、過去 9 か月間だけみても、ワークフローのおかげで問題 1 件あたりの処理時間が平均で 15 分短縮され、従業員の時間を 250 時間以上も節約できています。IT チームは不要な会議からも解放されました。Slack 上で進捗確認や問題の解決ができるため、この 9 か月で 350 回以上の会議を削減できました」

こうした効率化やコスト削減に寄与しているのが、Slack のワークフロー、インテグレーション、チャンネルといった機能です。

  • ワークフロー : Slack のワークフローは、コーディングを行うことなく、複雑なプロセスを自動化できる機能です。BukuWarung はこの機能を活用して、各自で答えを探す方法を標準化し、メンバーが責任をもって物事に対応できるようにしました。その結果、同社の従業員は 9 か月間で 250 時間以上を節約。メンバーがワークフローを立ち上げ、関連する情報を入力するだけで、適切な担当者に通知が届くため、IT チームは時間を浪費することなく状況を把握できるようになりました。
  • インテグレーション : Slack のインテグレーション機能により、業界の主要なソフトウェアやカスタムアプリを Slack と連携させることができます。これは BukuWarung にとっても画期的なものでした。頻繁に使用するアプリを 1 か所にまとめられることで、従業員はアプリの切り替えやメールチェックなどで、貴重な時間を無駄にすることがなくなりました。

    「当社では、Slack と連携できるツールを優先的に導入しています。例えば、データ可視化プラットフォームでは、Slack と連携できる Tableau が当然の選択でした。常に別のダッシュボードをチェックしたり、メール通知に反応したりする必要なく、1 か所ですべての情報を確認できるようになっています」(Alka 氏)
  • チャンネル : 今となっては、かつて WhatsApp を使って仕事をしていたことが信じられないと Alka 氏は言います。Slack チャンネルは、仕事に必要なメンバー、ツール、ファイルをすべて集約できる、柔軟性に富んだスペースです。BukuWarung の従業員は Slack チャンネルを使うことで、自分に無関係な会話の中をさまようことがなくなり、仕事に集中できる時間が増えました。

    「例えば、人事担当者は技術リリースの進捗を知る必要はないし、エンジニアは採用プロセスの詳細を知る必要はありません。WhatsApp を使っていた時は、そのような情報がすべて届いていました。Slack ではそうした不要な会話をチャンネルによって整理できます」(Alka 氏)

Slack に移行したことで、多くのメリットがありました。過去 9 か月間だけみても、ワークフローのおかげで問題 1 件あたりの処理時間が平均で 15 分短縮され、従業員の時間を 250 時間以上も節約できています。IT チームは不要な会議からも解放されました。Slack 上で進捗確認や問題の解決ができるため、この 9 か月で 350 回以上の会議を削減できました

BukuWarungDirector of Data, Marketing, Business Operations and PeopleAlka Gupta 氏

Slack で、さらなる成長を

今や BukuWarung のストーリーに欠かせない存在となった Slack は、その独自のメリットで、同社の今後の成長にも貢献していくでしょう。

「特にリモートワークが中心の当社にとって、Slack は事業を行う上で非常に重要な役割を担っています」と Alka 氏は述べます。

「私たちにとって、Slack はなくてはならない存在です。Slack がなかったら正直、会社がどうなっていたかわからないくらいです」