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Slack でエコシステム内のコラボレーション価値を最大化する Procore

Slack コネクトを使うことで、パートナーシップ、商談、顧客ニーズへの対応スピードが飛躍的に上がり、結果的に建設業界全体のイノベーションや方向性統一につながっています

ProcoreGlobal Partnerships and Alliances Vice PresidentKristopher M. Lengieza 氏

建設プロジェクトでは、難易度の高い仕事の多くは現場で発生します。プロジェクトをスムーズに進めるためには、迅速なコミュニケーションと全員の目指す方向を揃えることが欠かせません。そんななか、業界への新たなコラボレーションソリューションの導入支援をけん引しているのが Procore です。同社では建設業界向けにカスタム構築されたソフトウェアプラットフォームを提供することで、建設作業員がプロジェクトを予算内で安全に進行し、納期を守れるようサポートしています。

そんな Procore が主に使うコミュニケーションツールが、チャンネルベースのメッセージプラットフォームのプレミアム版である Slack Enterprise Grid です。このプランでは最高レベルのセキュリティ、柔軟性、管理が確保できるため、全社的なコラボレーションが可能です。Procore では、全社で Slack を使って次のことを行っています。

  • 社内のやり取りをスピーディかつ手軽に : 従業員の 80% 以上が Slack を週に 4 日以上使っています
  • GoogleカレンダーGuruSalesforceJira CloudZoom インテグレーションで 技術スタックのあらゆるツールを Slack に連携
  • Slack コネクトでパートナーとの関係を強化 : Procore は Slack で 100 を超える外部オーガナイゼーションと安全に連携しており、その数は増え続けています
Tooey_Courtemanche CEO Procore

「Slack は、社内でも社外でも、私たち全員にとって重要なツールです。私たちは Slack を毎日使用して互いにつながり、パートナーのエコシステムと連携しています」

ProcoreCEOTooey Courtemanche

Slack コネクトで 100 を超えるパートナーのネットワークを管理

2020 年は激動の 1 年でしたが、住宅や商業施設、都市ビルの建設プロジェクトが再開されるにつれて、建設業界は着実に成長と回復の兆しを見せています。こうした状況に対応すべく、Procore では 2,000 人を超える従業員が、コンサルタント、システムインテグレーター、建設協会をはじめとした数百のパートナー企業の助けを借りながら仕事を進めています。そんな同社では昨年まで、パートナーとのやり取りやリクエスト対応にメールを使っていました。

建設業界は少々「保守的」で新しいソフトウェアソリューションには抵抗があると言われています。その背景として普段から物理的な重機や装置などが使われることを指摘するのは、Procore で Global Partnerships and Alliances Vice President を務める Kristopher Lengieza 氏です。同社ではこうした建設業界におけるパラダイム変革をパートナーとともにリードしており、その計画は主に Slack コネクトを拠点として進めています。

Slack コネクトはサイロ化した受信トレイで行っていた社外とのやり取りをチャンネルに移すことによって、メッセージ、ツール、ファイルを安全に共有できる機能で、Enterprise Grid など Slack の有料プランで利用できます。Procore では Slack を使ってパートナーとリアルタイムでやり取りすることで、フィードバックや情報をかつてないスピードで共有できるようになりました。

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「Slack コネクトのおかげで、Procore ではパートナーとのコラボレーションを 25% も加速できました。かつての私は『真のパートナーシップは SMS でやり取りしなければ築けない』と言っていましたが、今は『Slack でやり取りしなければ真のパートナーシップは築けない』と言えるでしょう」

ProcoreGlobal Partnerships and Alliances Vice PresidentKristopher M. Lengieza 氏

「Slack コネクトによって多くのパートナーとこまめにやり取りできるようになり、すぐにチームの対応範囲が広がり余力が生まれたのです」と Lengieza 氏は述べています。

2020 年 12 月以降、Procore では Slack コネクトの利用が 700% 増加し、平均して 1 日 1 つの新しいチャンネルを社外と共有しています。多くのパートナーがそれまで Slack を使ったことがないのにもかかわらず、これほど浸透した理由として、Lengieza 氏はその使いやすさを挙げます。

「パートナー各社が Slack コネクトを当社とのコラボレーションに最適な方法だと捉えて速やかに導入したのはとても印象的でした」と、Lengieza 氏は続けます。「何よりも、これがパートナーの発展のための投資だと理解してもらえているのです」

Lengieza 氏のチームでは、新しいパートナーとの初めての打ち合わせから Slack コネクトを使います。というのも、Slack チャンネルでやり取りすればパートナーにフィードバックをお願いしやすいからです。その内容は Procore 自体や製品、パートナーとのコラボレーションにおける改善方法などさまざまです。

Lengieza 氏によると「メールだけでやり取りしていた頃は、やり取りに 2 週間から 2 年もかかっていた」そうです。

Procore ではパートナーとのコラボレーションをスムーズに始めるために、ワークフロービルダーを使っています。これはタスクを自動化するための、視覚的に操作できるノーコードツールです。Slack コネクトで Procore のワークスペースに新しいパートナーが参加すると、それがトリガーとなり、必要な情報を含めたウェルカムメッセージが送信されます。

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営業チームの士気を高めて商談を速やかに成立

Procore の営業担当者は、商談成立は第一印象にかかっていると考えています。Slack と Slack コネクトを使えば、Procore のアカウントエグゼクティブ(AE)とカスタマーサクセスマネージャー(CSM)は安全な社内のチャンネルと、パートナーやコンサルタントと共有するチャンネルの両方を活用してリードにリアルタイムで対応できるほか、すべての会話を把握することが可能です。

「営業の観点では、Slack が私たちの主なコミュニケーション手段です」と話すのは、Procore の Account Executive of Strategic Accounts を務める Nolan Frazier 氏です。「ファイルの共有から文書上でのコラボレーションまで、すべてを Slack で行います」

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「進捗確認のために 30 分かけていた通話が Slack 上での会話に代わり、5 分で済むようになりました」

ProcoreIndustry Partnerships and Alliances HeadChandler Brooks

また Procore では、商談が成立する前にエンジニアやコンサルタントを Slack コネクトチャンネルに招待して、考えられるソリューションについて相談することもあります。Lengieza 氏によると、これによって商談時間が短くなり、製品を早く導入してもらえるそうです。

Procore のAE と CSM も、Slack の Salesforce とのインテグレーションを活用し、難易度の高い仕事を進めています。これにより、チームメンバーは Slack を離れることなく Salesforce のレコードを表示・共有できるため、承認手続きがスピードアップし、商談サイクルの短縮につながりました。Salesforce 上のレコードに Slack での会話を追加して、関係者に商談のステータスを知らせたり、カスタマーサポートの問題に優先順位をつけたりすることも簡単です。

カスタマーサクセスマネージャー(CSM)が顧客の質問に答えられない場合でも、適切な分野のエキスパートをすぐに検索できるため、返事に 2 日かかっていたところが数分で済むようにもなりました。

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「Slack コネクトなら、見込み客、既存顧客、パートナーとリアルタイムでやり取りできるため、商談サイクルが加速します」

ProcoreAccount Executive of Strategic AccountsNolan Frazier 氏

安定したイベント対応管理システムの強化

Slack は Procore の日常業務に欠かせません。同社で はSlack を活用してビジネスを推進するだけでなく、メンバーがプロジェクトやイベントの間必要なグループに参加できるようにもなりました。「Slack は当社のまさに中心です」と話すのは、Procore の Information Security and Engineering Director であるShane Redman 氏です。「メールのスレッドを検索するのではなく、Slack のチャンネルでチームと迅速にやり取りできることは、ペースの速い環境で働くうえでは非常に有利です」

Slack には、Procore の IT 部門が従業員の仕事をよりシンプルに、より快適に、より有意義にするというミッションを実現できるインテグレーションが数多くあります。同社が特に使っているのは、Slack 向けのAtlassian の Jira Cloud インテグレーション です。

Procore の Manager of IT Network and Security Operations である Kelli Bonin 氏によると、Jira インテグレーションにより、イベントが発生した際にメンバーが関係者に対して最新の状況を常に共有できるようになったといいます。チームでは、Jira を使ってリアルタイムの更新情報を Slack に取り込めるため、チームが対応を進めるなかで、Jira チケットを Slack上で直接サービスデスクにプッシュすることができます。イベント用の Opsgenie インテグレーションはコミュニケーションの自動化と連動し、Workato を介して Slack の更新を対象の Slack チャンネルにプッシュします。

kelli bonin procore

「Slack によって、部門を越えた見える化が実現しました。Procore ではサイロ化した環境のなか受け身で仕事を進めるのではなく、進化するインテリジェントなプラットフォーム上で積極的かつリアルタイムに連携しています」

ProcoreManager of IT Network and Security OperationsKelli Bonin

Slack と Procore は、ともに新たなテクノロジーソリューションの提供を通して建設業界の革新をリードする企業です。それによって透明性やコラボレーション、コミュニケーションが促進され、仕事の効率が高まります。このデジタルシフトによって、絶えず変化する建設プロジェクトの要件に迅速に対応し、納期を厳守してプロジェクトを成功させることができるのです。