豚の貯金箱のとなりに数枚の硬貨が置かれているイラスト。実現されていない価値を表している。

Slack で価値を最大限に引き出す

組織における Slack の価値と効果を測定するためのハウツーガイド

より少ないリソースで、より多くを成し遂げよ。組織にかかるそのようなプレッシャーは日に日に高まっています。業務の効率を高めるにあたって重要になるのが、テクノロジーへの投資の価値を測定し、それを最大化することです。AI を活用した仕事のためのプラットフォームである Slack は、チームでの業務フローの効率化や効果的なコラボレーションを実現し、組織全体での価値の向上に役立つ、柔軟なアーキテクチャを提供します。そこでこの記事では、Slack による価値実現の方法、そして組織の価値を定量化して、チームの潜在力を最大限に引き出す方法を見ていきます。

価値とは何か?なぜそれを測ることが重要なのか?

ここでの価値とは、定量的または定性的に把握できるメリットのことです。それをビジネスや戦略上の目標に沿ったものにすることが重要です。そして、意味のある指標にもとづいた、説得力のあるストーリーを組織のリーダーに伝えることで、その価値を明確にできます。また、価値を測定することで、ギャップを特定し、ベストプラクティスを明らかにして、継続的な価値実現に向けた枠組みを確立できます。

Slack による価値実現の方法

Slack を使って戦略的なビジネスの目標や指標を定量化・最適化し、それにもとづいたコラボレーションを促進することで、Slack の機能とビジネスの成果を結びつけることができます。それが Slack での価値実現の方法です。

定量化、最適化、コラボレーション

Slack を使って基準となる指標を分析し、改善すべき領域を特定して、価値を生み出すパートナーシップを確立することにより、次のようなことが可能になります。

  • 成果や投資収益率を可視化する 
  • データに基づいた意思決定を促す
  • Slack で業務上の問題を解決する方法を理解する
  • うまくいった方法を組織全体に水平展開する

Slack には価値実現を専門とするチームがあります。Slack を通じて実現できる価値を示すことに取り組んでいるこのチームは、ユーザー企業が Slack から得られる価値を定量化・最適化して、それにもとづいた連携ができるようサポートし、 より深いエンゲージメント、価値を伝えるストーリー施策、価値を客観視するサービスなどの実現を支援しています。

Slack による価値実現の方法を導入することで、組織は Slack がもたらす効果を知り、成長のためのリソースを確保して、データにもとづいた戦略的な意思決定を行えるようになります。

Slack から得られる価値を高めるのに役立つツール

価値マップを作る

価値マップを作ることで、組織がビジネス目標を達成するうえで、Slack をどのように役立てることができるのかが明確になります。そして、その価値マップを使って、ビジネスのさまざまな領域でのベストプラクティスや活用事例を共有することで、ある部門でうまくいった方法をほかの部門でも活用したり、ギャップやニーズに対応する方法を理解したりできます。では、実際に価値マップを作成して、Slack から得られる価値を最大化するにはどうすればいいでしょうか。それには次の 4 つのステップを踏む必要があります。

  1. ビジネス目標に沿った価値を定める : 収益や顧客満足度、効率の向上、コスト削減、業務の優位性などについて検討します。
  2. 目標を定める : どのような手段で、戦略的で実行・測定可能な成果が得られるかを考えます。
  3. Slack でできることを知る : 目標の達成を可能にする、プロダクティビティプラットフォームとしての Slack の機能や特徴を把握します。
  4. 成果を測定する : ビジネス目標や KPI に基づいた成功の指標を確立し、その推移を追跡します。

作成した価値マップを、経営幹部や主要な関係者とともに検証します。検証のための質問を使って全体的なビジネス戦略との整合性を確認し、改善すべき点を洗い出します。価値マップは、組織がこれまでに実現してきた価値を把握し、改善の結果として生じる価値の変化をリアルタイムで追跡して、改善のためのロードマップを計画するための、強力なツールになります。

使用状況にもとづいた ROI(投資利益率)分析

Slack がもたらす価値を定量化する方法の 1 つは、使用状況のデータをもとに、どれほどの時間や金額を節約できたかを調べることです。例えば Slack コネクトを積極的に使うことで、メールのやり取りに費やされていた時間が削減され、1 か月に 1 時間を節約できたとしましょう。これにアクティブユーザーの合計人数を掛け、異常値が含まれている可能性を考慮して 25% を減じ、それに時給換算した給与を掛けることで、節約された金額を算出できます。Slack コネクトのアクティブユーザーが 100 人いるとすると、それだけで控えめに見積もって年間 31,500 ドルを節約できたことになります。

Slack コネクトを利用することで 1 年間に節約できる時間の計算例

アプリワークフローの利用、Slack ハドルミーティングクリップによる会議時間の削減、検索やファイル共有、Slack コネクトによる効率化などがすべて、組織全体での価値の実現に寄与します。各機能の使用状況を把握するには、Slack のアナリティクスダッシュボードを利用できます。

このような Slack の使用状況をさまざまな側面から分析することで、何が時間とコストの節約につながっているのかを明確に理解できます。価値が高いと考えられるアクションの数、従業員の平均年収、生産性向上に貢献するアクションの比率といった要素をすべて考慮することで、生み出される価値の全体像を見渡すことができます。また、Slack の導入によりもたらされる価値について、関係者や意思決定者と有意義な会話を行うためには、入力値や計算方法についての認識を共有しておくことが重要です。

Slack の機能から得られるデータやインサイトを活用することで、組織は日々の業務において価値を最大化し、効率性を高められます。節約できた時間とコストを明確に把握できれば、十分な情報にもとづいた意思決定を行って、Slack 利用のさらなる最適化と、全体的な生産性の向上を導くことができます。

アンケートで、組織が実現している価値を知る

アンケート調査は、Slack 利用者のニーズや好み、使用パターンを把握し、評価するための優れた方法です。Slack の導入前や導入後、または定期的(四半期ごと、年ごとなど)に行うとよいでしょう。アンケートの実施と分析を成功させるための方法を以下の 5 つのステップにまとめました。

  1. アンケートの計画書を作る : アンケート実施に向けた最初のステップは、計画書を作成することです。アンケートの目標、対象者、送信するメッセージの雛形、アンケートへのリンクなどを計画書にまとめておくことで、社内で情報を共有しやすくなり、チームで認識を統一しながら、協力してプロセスを進められます。
  2. アンケートを設計する : 目標や対象者が決まったら、アンケートの設計に移ります。最後まで回答してもらえるよう、アンケートは簡潔にまとめ(質問は 10 個程度まで)、さまざまなタイプの質問を織り交ぜるとよいでしょう。アンケートは Google フォームや Slack アプリの Polly などを使って作成できます。目標に照らして、有益な情報が得られるような質問にしましょう。
  3. アンケートを実施する : 設計ができたら、アンケートを実際に開始します。社内の関係者に、適切なチャンネルにアンケートを投稿してもらうか、用意したテンプレートを使ってメールで配信してもらうよう依頼します。回答期限を設定し、アンケートに回答してくれた人への特典も用意すると、参加率の向上につながります。
  4. 1 対 1 のインタビューを行う : 回答が届き始めたら、特定の対象者に 1 対 1 でインタビューして、Slack の利用状況を細かく聞き取ります。これにより、背景情報や個人的なストーリーを知ることができ、アンケートのデータに貴重な情報を加えられます。インタビューのお礼(Slack グッズなど)も用意しておくといいでしょう。
  5. アンケート結果を共有する : アンケートが終了したら、必ず結果を分析して関係者と共有するようにします。アンケートから得られた情報は、対象者のエクスペリエンス向上や能力開発のために、次にどのようなアクションを起こせばよいかを考えるのに役立ちます。また、これをもとに定性分析を行って、十分な情報にもとづいた意思決定に役立つ有益なインサイトを探ることもできます。

成功事例をストーリーにまとめる

「価値ストーリー」をまとめることで、Slack が組織にもたらす効果をわかりやすく伝えることができます。直面していた課題、Slack を使ったソリューション、達成した具体的な成果を、ストーリーの主な構成要素にします。インパクトのあるストーリーを作るためのポイントは以下のとおりです。

  • 変化への原動力を明らかにします。例えば、成長に合わせた拡張の必要性、予想されるまたは予期しない変化への対応、合併や買収の実施、テクノロジーの導入など。
  • 業務プロセスでのボトルネックや従業員の心理的な問題など、従来の仕組みでの欠点を明らかにしたうえで、Slack 導入のビフォーアフターを詳しく示します。
  • 主要な ROI 指標について説明し、Slack の使用によってどれだけの価値が生み出されたのかを示します。

以下のような手順で、組織内で価値ストーリーを収集することができます。

  1. Slack のパワーユーザーを探し、その人たちに専用のチャンネルに加わってもらいます。そのチャンネルをフォーラムとして使って、Slack に関するストーリーを集めます。
  2. チャンネルにワークフローを設定することで、価値ストーリーを円滑に収集できます。さらに、特定のユーザーから追加の情報収集を行い、導入効果の定量化に役立てます。
  3. ストーリーを文書化します。実際のユーザー語りや仮説を記載するとともに、時間軸を明示して導入前後の変化をわかりやすくします。

集まった価値ストーリーを活用することで、Slack のプラットフォームが日々の業務に実際に及ぼす効果を示すことができます。このようなストーリーは、組織を刺激し、教育するだけでなく、全体的な価値戦略を強化していくための貴重なインサイトにもなります。

まとめ

Slack から得られる価値を最大化することは、変革を進めるにあたって重要なプロセスです。そこではビジネスの目標と指標を結びつけ、それを最適化し、定量的・定性的に評価することが必要になります。Slack の革新的な機能、ツール、価値実現手法を活用することで、組織は自信をもって、生産性を向上させ、戦略目標を達成して、成功に向かって前進できます。ぜひ Slack を使った価値向上のエキスパートを目指しましょう。

関連リソース

Slack 認定 : アナリティクス機能を活用して、Slack の定着と積極的な利用を促進
技術部門における Slack の Total Economic Impact™
ソフトウェア開発者にとっての Slack の価値
IDC による新しい分析 : 大規模組織における Slack の価値

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うーん、システムがなにか不具合を起こしてるみたいです。後でもう一度お試しください。