先月より、企業向けのデジタル労働力プラットフォームである Agentforce を Slack でご利用いただけるようになりました。これにより企業は、信頼性の高い自律型の AI エージェントを、営業やカスタマーサービス、マーケティング、コマースなど、あらゆる部門の従業員向けに導入できます。
今回、その Agentforce in Slack に新たに「Slack アクション」の機能が加わりました。あらゆる仕事のためのカスタムアクションを構築できるようになることで、業務の流れの中で、Agentforce がユーザーに代わって Slack のタスクを自動的に実行できるようになります。本日のリリースより、「canvas の作成と更新」「ダイレクトメッセージの送信」「ユーザーの検索」という 3 つの構築済み Slack スキルが利用可能になります。
その構築済み Slack アクションを、以下で詳しくみていきましょう。
Agentforce がドキュメントを作成・更新
Agentforce がユーザーに代わって、Slack の canvas を作成・更新できるようになることで、さまざまな重要ドキュメントを Slack 内で直接管理するのがさらに容易になります。取引先に関するプランや提案、契約、インシデントレポート、研修用ドキュメント、マーケティング資料など、どんなファイルの作業も Agentforce が助けてくれます。
例えば、「取引先のサマリー」という名前の canvas を新規作成して、つい先ほどのミーティングの内容を自動的に追加してもらうよう、Agentforce にプロンプトで指示できます。これにより、チームは Slack から離れることなく canvas を使ってコラボレーションを続けられます。
チームメンバーとスムーズにつながる
関係者と協力しなければならないのに、誰に連絡していいかわからない。そんな時には、Agentforce が Slack 内で必要なチームメンバーを見つけて、メッセージを送信してくれます。プロンプトで指示したり、ワークフローを使ったりして、Agentforce にダイレクトメッセージを送信してもらうことも可能。重要な更新や変更などの情報をチームメンバーと自動的に共有できます。
例えば、大きな顧客である ABC 社についての重要な情報が判明した時には、Agentforce に「ABC 社担当の責任者に Slack メッセージを送信して」とプロンプトで指示できます。また、ABC 社との取引のサマリーを送る、ABC 社の動きを受けて canvas を更新する、ABC 社用のチャンネル内でのエスカレーションを検索する、といったことも Agentforce に支援してもらえます。
Slack 内の会話データを利用して、応答の質を向上
Gartner の調査によると、働く人の 47 % が仕事をするのに必要な情報を見つけるのに苦労しています。今回のリリースにより、Agentforce は Slack ワークスペースのすべてのチャンネル、リスト、canvas から、公開または許可された会話データを活用して、さらに背景に即した応答ができるようになりました。チームの会話を通じて蓄積された貴重な非構造化データを活かすことで、Agentforce は知識豊富で頼れるチームの一員になります。
例えば、Agentforce を IT スペシャリストとして利用し、サービス障害を自動的に検知してもらうことができます。そこでは Agentforce が、関連する Slack チャンネルの会話データを参照して、影響を与えるシステムと考えうる原因についてすぐに評価。そして Service Cloud のチケットを作成して、現場の IT 担当者に解決を求めるダイレクトメッセージを送信し、インシデントレポートをまとめてくれます。
Agentforce で Slack でのアクションを進化
Slack は「目的に応じて構築されたエージェントを、働く人が仕事の流れの中で利用できるようにして、新しい生産性の可能性を解き放つ」ことをミッションにしています。今回リリースされた新しい Slack アクションは、その始まりにすぎません。Agentforce in Slack とともに、Slack は進化を続け、高まり続けるビジネスの要求に応えながら、企業の適応力と生産性の向上に貢献していきます。
Agentforce in Slack を試してみませんか?ぜひ導入方法を営業チームまでお問い合わせください。