あなたの仕事に欠かせないアプリを 5 つ思い浮かべてみてください。そのうち、互いに連携しているものはいくつあるでしょうか。あなたが営業担当者なら、案件情報、契約書、プレゼン資料が、それぞれ違うツールに分散していませんか? エンジニアなら、チケット、インシデント、コードレビューが別のタブに分かれているかもしれません。そして最近、その各アプリに対して、AI アシスタントが追加されたのではないでしょうか。問題は、ツール間の距離が近づいたわけではないことです。組織が分断されたスタックにコストを払い続けるなか、チームメンバーは依然として孤立したシステムの間を手作業でデータを運び続けています。
本当のコストは、時間が失われることや、バラバラなソフトウェアによる低い ROI だけではありません。こうした情報の「つなぎ合わせ」がすべて個人の非公開タブの中で行われるために、重要な情報が孤立した履歴の中に埋もれてしまうことが問題です。複数のメンバーが同じアプリで同じ作業を繰り返していても、そのベストプラクティスを共有したり、成果を互いに積み上げたりする手段がないのです。
その状況を変えるべく、私たちは本日、Slackbot のモデルコンテキストプロトコル(MCP)クライアントの一般提供を開始しました。業界で広く採用されているMCP のオープンスタンダードをベースに構築されたしくみにより、Salesforce のプロダクト、サードパーティーのツール、自社で構築したものなど、あらゆるアプリを Slackbot につなぐことができます。これにより、企業はバラバラなシステムを統合し、既存のソフトウェアへの投資を最大限に活かせるようになります。すべてが連携する会話型インターフェースにより、ユーザーは複数のタブで孤立した AI ツールを使い分ける必要がなくなります。平易なことばで尋ねるだけで、Slackbot が最適なツールを即座に見つけ出し、タスクを完了するための具体的なステップを調整してくれます。
これを実現するため、Amplitude、Atlassian、Box、Canva、DocuSign、Gamma、Linear、Miro、Notion、Replit、Webflow、Zoom など、20 を超えるパートナーとの MCP アプリのエコシステムを立ち上げます。さらに多くのパートナーが続々参加予定です。メリットは、単に自分のお気に入りのツールをプライベートチャットで使えるようになることだけではありません。本当の力は、Slackbot の出力をチームのチャンネルに直接共有できることです。これによって、リアルタイムのデータをチーム全員が確認し、次のアクションをともに形づくれるようになります。Slackbot がチーム、データ、アプリをを 1 つの会話に集約してくれるため、個別のツールを行き来する必要がなくなります。
複数のアプリに個別に AI を導入しても、ツール間の距離や、チームとツールの距離が近づくわけではありません。個人の非公開タブ内での仕事は「シングルプレイヤー」に留まったままです。私たちの MCP クライアントがそれを変えます。Slackbot が組織のスタック全体をつなぐレイヤーとなることで、Slack 上で「マルチプレイヤー」型の仕事を実現できます。そこがほかと大きく違うところです。

Slackbot の MCP クライアントで、個人プレーからチームプレーへ
Slackbot の MCP クライアントにより、Slackbot がユニバーサルな接続ポイントとして機能するようになります。Salesforce、パートナー、そして自社チームが構築したものも含め、あらゆるアプリと自然な会話を通じてコミュニケーションできます。これにより、Slackbot は単一目的型のエージェントから、AI エコシステム全体をひとつの会話に集約する究極の AI チームメイトへと進化します。
アプリを Slackbot に直接つなぐことができるようになります。平易な言葉でリクエストするだけで、あとは Slackbot が担ってくれます。適切な専門アプリへのルーティングから、各ステップの調整、最終結果の提供まで、すべてを任せられます。複数のツールを行き来する必要はもうありません。1 つの会話型インターフェースが、あなたの作業を実際に完了させてくれます。
テキストにとどまらず、Slackbot はアプリのリッチ情報を会話内に直接埋め込んで表示します。モデルコンテキストプロトコル(MCP)と Slack の Block Kit フレームワークを利用することで、アプリからのインタラクティブなダッシュボード、フォーム、プレビューを会話の中に即座に表示できます。クリックでブラウザへの遷移を強いる一方向型の通知とは異なり、Slackbot がサードパーティーサービスへのログインを安全に代行し、リアルタイムのインタラクティブなデータを取得してくれるため、ユーザーはその場ですぐにアクションを起こせます。
- 回答を得るだけでなく、アクションを起こせる:MCP を用いた新しいエクスペリエンスにより、ドキュメントへの署名、チケットの更新、ライブダッシュボードの確認などを、Slackbot との会話から直接行えます。
- ネイティブの Block Kit サポート(近日リリース):パートナーツールは Block Kit のフレームワークを利用して、データテーブルやインタラクティブなカルーセルなど、リッチなビジュアル要素をスレッド内に直接表示できるようになります。なによりデータがリアルタイムで更新されるため、レイアウトの遅延はゼロです。
- マルチプレイヤー型の仕事を実現:Slackbot からの返答をチームのチャンネルに共有することで、個々の作業がチーム全体の財産になります。メンバー全員で進捗をチェックし、情報ソースを確認して、ともに成果を導いていけます。
既存のスタックをそのまま活用:プラグアンドプレイのアプリ連携
オープンスタンダードが確立される以前は、カスタムインテグレーションを実現するには、エンジニアリングチームが不安定な低レベルの API コードを書いて、個々のプラットフォームのエンドポイントに接続する必要がありました。このアーキテクチャは開発者にとって負担になり、継続的なメンテナンスや将来的な手直しのコストも生み出していました。
オープンな MCP を標準化することで、Slack はカスタムインテグレーションのボトルネックを解消します。社内データベース、レガシーシステム、独自のアプリなど、チームが利用しているあらゆるツールを MCP サーバー経由で Slackbot につなぐことができます。複雑な開発に何か月も費やす必要はありません。チームは数分で、Slackbot 内でツールを使えるようになります。

エンタープライズグレードのガバナンスとセキュリティ
企業全体に AI を導入するには、データの厳格な管理が不可欠です。MCP クライアントは、Slack ネイティブのコンプライアンス機能、セキュリティインフラ、権限管理をそのまま尊重します。
このシステムでは、ユーザーごとのデータ境界がリアルタイムで適用されます。そのデータベースやサードパーティープロジェクトへのアクセス権がないユーザーからのリクエストは、Slackbot が自動的にブロックします。IT 管理者は、アプリケーションコンソール内の一元化された管理画面から、ユーザーアクセスの承認状況やデータ境界の検出・インストール・管理・監査を、完全な信頼のもとで行うことができます。
お使いのアプリと Slackbot が連携して機能する
Slack Marketplace の新しい MCP レジストリを通じて、お気に入りのツールやサービスを Slackbot につなぐことで、Slack 内にいたまま、多くの作業を効率的に進められます。レジストリを閲覧して、自社のスタックに合ったサーバーを見つけ、チームがすでに利用しているデータやシステムへの安全でリアルタイムなアクセスを Slackbot に付与しましょう。Slack Marketplace にて、利用可能なすべてのアプリをご確認いただけます。
本日より利用可能なサービス、および近日リリース予定のサービスをご紹介します。
プロダクト・開発
システムログの一元管理、バグの追跡、トリアージチャンネル内でのインシデント対応を直接行える、専用の AI アプリやエージェントを利用できます。たとえば、エンジニアリングチームのリーダーが Slackbot に、「リリースの妨げになっている Linear のチケットはどれで、それに関連するアクティブな PagerDuty のインシデントはある?」と尋ねると、Slackbot が阻害要因になっているチケットと進行中のインシデントをまとめたビューをスレッドに直接表示。開発者はインタラクティブなボタンから簡単にタスクの再割り当てを行えます。
利用できるアプリ:Atlassian Rovo、Linear、MuleSoft、PagerDuty(近日リリース予定)、Replit、Vercel
「仕事の未来は、単一の AI アシスタントではなく、インテリジェントなツールが連携するエコシステムにあります。チームが信頼し、日々使っているツールで、それを実現できるようになること、それこそが Atlassian と Slack が共同で構築しようとしているものです。Atlassian の Teamwork Graph がツールをまたいで組織のデータを統合し、Slackbot がそのインテリジェンスをチームが会話し意思決定する場に届けます。これにより、どのチームも足並みをそろえてスピーディーに動けるようになるでしょう」

ドキュメントとコンテンツの管理
クラウドストレージやドキュメントプラットフォームを Slackbot に接続することで、チームは会話を離れることなく、安全にファイルを見つけ、検索し、確認できるようになります。たとえば、ユーザーが Slackbot に「最新の Q2 マーケティングプレゼン資料を社内ファイルから探して」と依頼すると、Slackbot が接続されているすべてのストレージプラットフォームを一度に検索し、該当する資料をインタラクティブなビジュアルサムネイルでチャンネルのスレッドに表示してくれます。
利用できるアプリ:Box、Gamma、Notion(近日リリース予定)、Webflow
「10 年以上にわたり、同じ問題に悩むチームを見てきました。いくら会話の中で生き生きとしたアイデアが生まれても、形になってリリースされるまでの間にその勢いが失われてしまうという問題です。今回のインテグレーションにより、Webflow が会話のなかに直接組み込まれます。これで何百万ものチームが、ツールを切り替えることなく、話し合いからウェブ体験のリリースへとスムーズに前進できます。アイデアとライブ体験の間にあるギャップが大幅に縮まるのです」

クリエイティブとデザインのコラボレーション
デザインやビジュアルのアイデア創出ツールを Slackbot に接続して、クリエイティブアセットをパブリックチャンネルに取り込むことで、フィードバックが散らばることがなくなり、チームですばやくレビューを行えます。たとえば、マーケティング担当者が Slackbot に 「Canva にあるソーシャルメディア用の最新レイアウトとキャンペーンのムードボードを表示して」と依頼すると、Slackbot がグラフィックを抽出し、インタラクティブなビジュアル要素として並べて表示してくれるため、チームですぐに確認して承認できます。
利用できるアプリ:Adobe(近日リリース予定)、Canva、Figma、Miro
ツールやワークフローの断片化のせいで、素晴らしいアイデアの勢いが止まってしまうことがあってはなりません。Slack と Canva AI はすでに接続されています。Canva を Slackbot 経由で使えるようになることで、このパートナーシップがさらに発展し、チームはあらゆる作業でコンテキストや意図を最初から簡単に引き継ぐことができます。進捗報告ドキュメントでも社内プレゼンテーションでも、スレッドの流れを途切れさせることなく、シームレスに作業が進みます。私たちの目標は、AI とデザインを誰もが使いやすいものにし、人々にアイデアを実現する力を届けることです。

ビジネス運営・契約
取引、人事、契約関連のアプリやエージェントによる業務フローを、案件用のチャンネルに直接統合できます。たとえば、営業担当者は Slackbot 経由で Docusign アプリに、経営幹部向けの契約書の下書きを作成するよう依頼できます。契約書のおもな条項や署名欄がチャンネル内にすぐに表示され、関係者はインタラクティブなボタンを使って条項を修正できます。
利用できるアプリ:Brex、Docusign、HiBob、Ironclad、Reclaim.ai by Dropbox、Zoom
「Zoom のオープンプラットフォーム戦略は、お客さまが仕事をしている場所に寄り添うことを基礎としています。MCP サーバーを Slackbot と連携させることで、何百万ものユーザーが自然な会話を通じて Zoom のミーティングインテリジェンスに円滑にアクセスできるようになります。ツールの切り替えは必要ありません。これこそが、未来のエージェント型の働き方です。AI がツールをつなぎ、適切な情報を適切なタイミングで提供してくれる世界です」

ビジュアルコラボレーションとデータ分析
アナリティクスやビジュアルマッピングのツールを Slackbot に接続することで、生きたデータをもとにしたチームのアイデア創出がスムーズになります。たとえば、プロダクトマネージャーが Slackbot に「Tableau Next からチェックアウトのコンバージョン率低下の傾向を表示し、Lucidchart からユーザーフロー図を抽出して、改善策を検討できるようにして」と依頼すれば、Slackbot はリアルタイムの分析チャートと視覚的な図をインタラクティブな形で並べて表示してくれます。これにより、チーム全員で問題を診断し、解決策を一緒にブレインストーミングできます。
利用できるアプリ:Tableau Next(近日リリース予定)、Amplitude、Lucidchart、Lucidspark
「仕事のペースが速いなか、チームが会話とクリエイティブツールの間を行き来しているうちに勢いが失われてしまうことがあります。Lucid の MCP サーバーと Slackbot の力を組み合わせることで、コラボレーションがよりスピーディーかつ文脈を反映したものになり、チームがすでに慣れ親しんだ環境に作業をシームレスに統合できます」

ワークスペース全体で Slackbot を活用
仕事は会話の中で進んでいきます。そして日々使うツールも、会話の中に集約できるようになりました。異なる 5 つのウェブサイトにログインするために会話をたびたび中断する必要はもうありません。Slackbot が、ダッシュボード、ドキュメント、デザインをひとつの会話の中に直接届けてくれます。
今こそ、日々の仕事の流れをアップデートし、マルチプレイヤー型の働き方を取り入れる時です。ぜひ Slack Marketplace の MCP レジストリをチェックして、お気に入りのアプリを Slackbot につなぎ、すべてが連携することで仕事がどれだけ加速するかを体感しましょう。




