誰でも絵文字は大好きです。絵文字は楽しく気軽に使え、言葉では言い表せないさまざまな感情を効率よく伝えることができます。Slack 社内では、日々のやり取りを進めるなかで多くの絵文字を使っています。
絵文字リアクションの効果
昨年絵文字リアクションを導入して以来、Slack チームではメッセージの送信件数が大きく減りました。数百人ものメンバーが数千ものチャンネルでさまざまなやり取りを行っているなか、これは嬉しい変化です。絵文字リアクションの導入以前は、1 件のメッセージから返信、質問、確認など、無数のメッセージが生まれていました。一言で言えば、ノイズです。
絵文字リアクションの導入以前、Slack には共通の規則がありました。どんなに嬉しいニュースでも、返信は 5 件までにするというルールです。絵文字リアクションができた今、そんな制限はもう必要ありません。
よく使うリアクション
1 年後、私たちは多くの絵文字リアクション、通称「リアク字」が返事の代わりになっていることに気づきました。
例えば機能のリクエストやブレストのチャンネルでは、「賛成」や「これに 1 票」という意味で :太字のプラス記号: を使っています。
ほかにも、次のようなリアク字がよく使われます。
:バンザイ: または :おじぎ: — シンプルな「ありがとう」
:いいね: —「賛成」または「了解!」
:拍手: —「すばらしい!」
:クラッカー: —「ハッピーバースデー」または「おめでとう」
:ダーツ: —「そのとおり」または「やりましたね!」
:爆笑: — 「泣き笑い」または「ジョークがおもしろすぎる」
:airhorn: —(カスタム絵文字)「ジョークと言えば、これはどう?」
リアクションを以外の使い方 : 投票、アンケート、依頼
グループで何かを決める時は、いくつか選択肢を挙げて、気に入った順に :1: や :2: をつけてもらうという方法もあります。この方法なら、人数の多いチャンネルでもあっという間に物事が決まるでしょう。
リクエスト対応のコツ : 質問などの依頼があったら、「これは私が担当します」という意味で :両目: のリアクションをつけるとよいでしょう。これは「ちょっと見てみるよ」という意味です。対応が終わったら、 :チェックマーク_緑: をつけて完了したことを伝えます。
メンバーがソフトウェアの問題に気づくと、その体験と再現方法を説明するメッセージを残します。するとソフトウェアエンジニアはそれを確認し、バグがログ済みあるいは修正中であることを :バグ: リアクションで知らせています。
その他のカスタマイズ方法
Slack のスタッフには、自分の小さな証明写真から作ったカスタム絵文字を持っている人もいます。誰かの「頭部」をリアクション絵文字に追加すると、「この人に任せよう」または「その仕事にはこの人」という意味になったり、その人の手柄に感謝する方法になったりします。
Slack では、特定の絵文字をチームに結びつける慣習を導入しました。例えば、機能リクエストチャンネルで誰かがアイデアを投稿し、プラットフォーム開発チームの誰かがそれを気に入ったら、カスタマイズされたカモノハシ(platypus)の絵文字をメッセージに追加します。チームの人なら誰でも has::platypus: を検索できるため、この絵文字がついたすべてのメッセージを確認し、機能のアイデアリストがあっという間にできあがります。なぜカモノハシなのかは、別の機会にお話ししましょう。
Slack 社内には 「#triage-ios」 や 「#triage-sales」 などの名前のトリアージチャンネルが 20 件以上あり、チームはここで難しい問題に対処しています。誰でもページをスクロールした時に重要な問題がすぐに見つかるよう、メッセージの前には絵文字がついています。例えば、:赤い丸: は緊急の問題、:青い丸: は緊急ではない問題です。:白い丸: は誰かがフィードバックを求めていることを意味します。また、数時間経っても回答のないリクエストについてリマインドするカスタムボットも作りました。
さらに、別のチャンネルに移動させた方がいい話題には、アライグマ を使っています。その話題に特化した別のチャンネルがある場合や、ノイズの少ないチャンネルで雑談が行われている場合は、誰でも :アライ グマ: のカスタム絵文字で会話を別の場所に移すよう提案できます。これはネガティブな意味でも咎める行動でもなく、単に会話を整理し、仲間の時間と労力を節約するための方法です(なんとアメリカ政府のデザイングループ 18F も職員の Slack ハンドブックに「アライグマ」方式を盛り込んでくれました)。
18F と言えば、ナレッジマネジメントのための絵文字リアクション活用についてのブログ記事もチェックしてみてください。そこにはチャンネル内の「色褪せない」コンテンツに :常緑樹: の絵文字をつけ、前述のような検索クエリを使って、ハンドブックに含めるべき新しいメッセージを探していると書かれています。Slack でも似たことを行っています。メッセージに :ノート: の絵文字をつけると「社内資料に入れるべきかも」という意味になります。
皆さまのチームでは、どんな絵文字を使って仕事によりシンプルに、より簡単に進めていますか?Twitter で @slackhq をメンションして教えてください。