Macquarie BFS が従業員のつながりを強化し、サービスの提供スピードを向上させた方法とは

「Slack によって働き方が進化するにつれて、コミュニケーションのサイロ化が解消され、サービスの提供スピードも向上しました」

Macquarie Banking and Financial Services GroupHead of DeliveryMichelle Perera 氏

サービスの提供スピードを向上させるために

Macquarie Banking and Financial Services(BFS)は、従業員への Slack の導入をわずか半年で完了させた取り組みが評価され、2023 年の Slack Spotlight Award を受賞しました。

信頼性とスピードという 2 つの基本原則を軸に運営している Macquarie BFS において、社内のコミュニケーションでも、迅速なやり取りと連携力が欠かせません。

Macquarie BFS は、コラボレーションツールの一元化、メール使用の減少、コミュニケーションの効率化によって、従業員エクスペリエンスを向上させるという戦略のもと、Slack の導入を決定しました。Slack のプラットフォームにより、従業員とチームの間のコミュニケーションの流れをスピードアップさせようと考えたのです。

従業員にコラボレーションを促進する力を

Macquarie BFS において、Slack の導入は、従業員のエクスペリエンスを向上させ、コラボレーションを促進するうえで大きな役割を果たしました。

重要な目標の 1 つは、電子メールが主要なコミュニケーション手段になることで引き起こされていた摩擦を減らすことでした。「Slack なら、よりダイナミックでリアルタイムのコミュニケーションが可能になり、従業員とチームの間のつながりを強化する環境が生まれます」と、Macquarie BFS で CIO と Head of Technology を務める Richard Heeley 氏は言います。

経験レベルがさまざまな利用者層に向けて、迅速にツールを導入したいと考えていた同社にとって、Slack の導入のしやすさも大きな利点でした。これにより、とくに助けを必要としている人を集中的にサポートすることができたのです。

「Slack のようなツールは、協力し合う文化を醸成し、働き方を継続的に改善していくのに役立ちます」と、Macquarie BFS で Head of Delivery を務める Michelle Perera 氏は話します。

スピーディーなサービス提供の文化を育む

「Slack を通じて、経営幹部やビジネスの関係者が BFS の幅広いプロジェクトチームとリアルタイムでやり取りできるようになりました」と Perera 氏は語ります。

Macquarie BFS では、技術チームのために、インシデント管理、変更管理、リスク管理などの開発者用ツールの大部分を 1 か所に集約して Slack からアクセスできるようにしています。

「エンジニアはすべての会話を 1 か所で行えるようになっています」と Heeley 氏は言います。

Macquarie BFS には現在、プロジェクトごとに専用の Slack チャンネルがあり、それらは JIRA とシームレスに連携しています。「鍵を握るのはまさにここです。エンジニア、デザイナー、ビジネスアナリスト、そのほかの関係者すべてが、ここでリアルタイムに共同作業を行えます」と Perera 氏。それにより、動画デモの共有から即時の問題解決まで、双方向のスピーディーな連携を実現しています。

「私たちが真に目指しているのは、運営方法とサービスの提供方法を継続的にスピードアップさせていくことです」と Perera 氏は語ります。

「エンジニアはすべての会話を 1 か所で行えるようになっています」

Macquarie Banking and Financial Services GroupCIO 兼 Head of TechnologyRichard Heeley 氏

Slack での連携で効率化を実現

Macquarie BFS にとって、主要なコミュニケーションツールとして Slack を採用したことは、会話のプラットフォームを変える以上の意味を持ちました。つまり働き方が一新されたのです。

その一例が Slack canvas です。誰でも簡単にナレッジを検索・管理・共有できるこのデジタルホワイトボードは、従業員の間で特に人気のある機能です。

「Slack 導入後の最初の 48 時間に、数え切れないほどの canvas が作成されました」と Heeley 氏は振り返ります。

また、音声やビデオでいつでもさっと話ができる Slack ハドルミーティングも 1 対 1 のミーティングに活用されています。大人数での集まりや外部との会議には、Slack と連携した Zoom が使用されています。

Slack で実現する未来

Macquarie BFS は、これからも Slack を使って、従業員のエクスペリエンスを向上させ、コラボレーションを推進し、新機能のリリースや UI の改良につなげていこうと考えています。

「チャンネルから重要なポイントを抜き出して要約し、それを Slack canvas にまとめられるような機能を模索しています。このような機能があれば、受け取る通知が多く、プラットフォーム上での情報をすっきりさせたいメンバーに特に役立つはずです」と Heeley 氏。

「私たちは、プラットフォーム上での従業員エクスペリエンスの継続的な強化に焦点を当てたロードマップを描いており、その実現に向けて最新の機能を組み込むことを検討しています。素晴らしい従業員エクスペリエンスを実現できれば、素晴らしいカスタマーエクスペリエンスがそれに続きます。ビジネスを成功させ、それを維持するためには、この 2 つをセットで考える必要があるでしょう」