Slack のコミュニケーションツールと自動化機能によって、マーケティング担当者は業務をスピードアップおよび効率化できます。マーケティング担当者の 90% は、Slack によって社内全体での情報共有が改善したと感じています。また、Slack はチームと外部機関と速やかにコラボレーションするうえでも役立っています。
37%
意思決定スピードの向上率
3 分の 1
MQL への対応時間の長さ
16%
マーケティングキャンペーンの実行スピードの向上率
このガイドでは、Slack を活用してコラボレーションを向上させ、日々の仕事で時間を節約する方法をご紹介します。
キャンペーンに関するコラボレーションと情報整理
このセクションでは、Slack を活用して、社内だけでなく社外のパートナーや代理店ともナレッジを共有するための方法についてご説明します。
チャンネル
マーケティング担当者は専用のチャンネルを使い、会話の焦点がずれることのないようにすることで、より足並みを揃えたキャンペーンを構築できます。チャンネルを使えばマーケティング担当者はリアルタイムで会話ができ、延々と続くメールのスレッドに悩まされることもありません。
チャンネルの例 :
- #marketing(マーケティング): 部門全体のチャンネル。サブチームチャンネルは #marketing-social(マーケティング-ソーシャル)、#marketing-print(マーケティング-印刷)、#marketing-content(マーケティング-コンテンツ)など。
- #campaign-planning-customer-digital(キャンペーン-立案-顧客-デジタル): さまざまなキャンペーンについてコラボレーションし、キャンペーン固有の情報を便利な 1 つの場所に維持するためのチャンネル。
- #campaign-creative-feedback(キャンペーン-クリエイティブ-フィードバック): クリエイティブアセット、コピー、マーケティング成果物に対するフィードバックを提供するためのチャンネル。
- #marketing-industry-news(マーケティング-業界-ニュース): 業界の重要なインサイトを共有し、全員が最新のマーケティングトレンドを十分に把握できるようにするためのチャンネル。
- #social(ソーシャル)や #fun(趣味): チームメンバー間で仕事以外の関心や趣味を共有できるチャンネル。
チャンネルの使い方 :
- 必要なときに見つけやすくなるよう、チャンネルの名前は内容を推測しやすいものにしましょう。たとえば、チーム別(#team-marketing)、キャンペーン別(#campaign-soccer)、機能別(#feedback)などにチャンネルを整理できます。
- よく使うチャンネルにはスターを付けておくと、どこにあるのかわからなくなることもありません。カスタムセクションを作成して、関連するチャンネルや DM をリンクすることもできます。
- 新しいチャンネルごとにそのチャンネルの説明を記入して、そのスペースの目的をチームメンバー全員が把握できるようにします。チャンネルの説明は、半角英字 250 文字まで、日本語なら 約 80 字まで入力できます。
- クリエイティブブリーフやタイムラインなどの重要なドキュメントをチャンネルにブックマークすると、簡単にアクセスできるようになります。
透明性を高め、キャンペーンを前進させるために誰もが利用できそうな情報(アンケート結果など)を提供するには、パブリックチャンネルを使用します。特定のグループまたはプロジェクトの外部の人に見られるべきでない、機密性の高い会話にはプライベートチャンネルを使用します。
チャンネルを作成する方法はこちらをご覧ください。
外部の代理店やパートナーとの連携
キャンペーンに関する外部のパートナー、クライアント、フリーランサーとのコミュニケーションには、Slack コネクトを活用しましょう。
Slack コネクトを使えば、1 つの Slack チャンネルに最大 250 の外部オーガナイゼーション を参加させることができます。外部オーガナイゼーションとの Slack コネクトチャンネルを設定する際には、双方の社名をチャンネル名に入れることを検討してください(例 : #banana-peach-campaign-communications)。Slack コネクトは次のような目的に使用できます。
- 企画書やクリエイティブモックアップを共有する。
- クリエイティブタスクに関してフリーランサーと緊密に連携し、クリエイティブの編集と承認にかかる時間を短縮する。
- マーケティング施策に関する顧客のフィードバックを専用チャンネルで収集する。
- 広告、ウェビナー、スポンサー支援のイベント、その他の取り組みについて、共同マーケティングのアイデア創出を 1 つの場所で行う。
Slack コネクトの招待を送信する方法の詳細はこちらをご覧ください。
会話をすっきり整理
スレッドを使えば、チャンネルを散漫にせずに会話を続けられます。メッセージにカーソルを合わせて「スレッドで返信する」を選択するだけで、キャンペーンの詳細について把握したり、フィードバックを提供したりできます。
Slack の検索機能を使えば、大量の情報の中から必要な情報をすばやく見つけられます。
- 特定のフレーズを検索するには、"マーケティングレポート" といった具合に引用符を付けます。
- 特定のメンバーから共有された情報を検索するには、表示名の前に「from:」を付けます(例 : marketing report from:@Sara)。
- 単語の前にダッシュを付けると、その単語を含む検索結果が省略されます。たとえば、「マーケティング -レポート」にすると、「レポート」という単語を含まない「マーケティング」の検索結果が表示されます。
時間のかかるプロセスの標準化と自動化
このセクションでは、面倒な定型的プロセスを自動化することで、チームが価値主導型のマーケティングタスクに集中できるようにする方法をご紹介します。
ワークフロービルダー
ワークフロービルダーは、Slack 内の定型的プロセスを自動化できる、コーディング不要のツールです。ワークフロービルダーを使用すると、マーケティングチームのワークフローを次のようにカスタマイズできます。
- 簡単な入力フォームを組み込んだリクエストワークフローを作成する。チームが必要とする情報をこのフォームで収集し、リクエストが #help-marketing チャンネルに自動的に投稿されるようにします。新しいリクエストが届いた時に、必要な情報がそろっているので、チームはすばやく着手できます。
- ウェルカムワークフローを構築して、新しいチームメンバーがすばやく業務になじんで戦力になれるようにする。新しいチームメンバーが特定のチャンネルに参加するとすぐに、そのチャンネルの目的、役割と担当業務を伝えるウェルカムメッセージが送られます。
- チームメンバーにマーケティングキャンペーンやプロジェクトの進捗状況を投稿するよう促す毎週の自動リマインダーを設定する。
- 絵文字によってトリガーされるワークフローを作成して、チームメンバーが「?」などの絵文字を使うと自動的に FAQ に案内されるようにする。こうすることで、必要な情報を、業務の流れを停滞させることなく、もっとすばやく見つけられるようになります。
まず、ワークフローを作成します。次のように、ほんの数クリックで作成できます。
- Slack の画面左側にある「その他」をクリックします。
- ワークフローを選択します。
- 「ワークフローを作成する」をクリックします。
リクエストの把握とトリアージ
特定のリクエストチャンネルを接頭辞「#help」で指定しておくと、リクエストがどこに届いているのかを常に把握できます。これにより、マーケティングタスクのレビューと割り当てにかかる時間を短縮できます。
特定のチャンネルには、たとえば #help-copy、#help-creative、#help-website、#help-social などが含まれる場合があります。これらはそれぞれ、より大規模の大きなマーケティングチーム内の適切なサブチームにルーティングします。
承認の追跡
絵文字を使って、マーケティング資料のレビューと承認のプロセスをスピードアップしましょう。絵文字と絵文字リアクションを使えば、承認やプロジェクトの完了をすばやく示すことができます。
たとえば、法務チームはドキュメントを見たら目の絵文字を付け、そのドキュメントが承認されたらチェックマークを付けることができます。レビューが至急必要であることを示す絵文字を使うことで、チームメンバーは特に注意を払ってすみやかにレビューを完了させることができます。
チームの垣根を超えたコミュニケーション
Slack によってチームがどこからでもコラボレーションして、一緒に完全なマーケティングキャンペーンを作成できるようになる仕組みについてご説明します。
ブレインストーミングによるアイデア出し
ハドルミーティングや、クリップ、canvas を使って、ブレインストーミングのプロセスを向上させ、よりクリエイティブなキャンペーンを構築しましょう。
ハドルミーティングなら、仕事中の誰かのオフィスに立ち寄って質問をしたり、アイデアを出し合ったりするような雰囲気を作り出せます。ハドルミーティングは音声や動画によるチャットであり、多くの人が参加するチャンネル内で、あるいは自分と相手の 1 対 1 の DM 内で行うことができます。ハドルミーティングでは、次のようなことができます。
- 日時を事前に決めた正式な会議を必要としない、さっと開始できる略式のブレインストーミングセッションの実施。
- ソーシャルメディアのインシデントに一丸となって対応し、最適な対応について調整する。
- 画面を共有して、マーケティング成果物のデザインやコピーのクリエイティブレビューを行う。共有中に他のハドルミーティング参加者が画面に書き込めるため、リアルタイムのコラボレーションが向上します。
クリップを使うと、動画メッセージや音声メッセージを録画、録音してチームと共有し、メンバーの都合の良いタイミングで確認してもらえるようにすることができます。クリップは、カレンダーを会議の予定でいっぱいにすることなくマーケティングキャンペーンの概要における重要な側面を伝えたり、クリエイティブの一部について順を追って説明したりするための、非同期的な方法です。
すべての Slack チャンネルの右上隅にある canvas を使うと、キャンペーンに必要なものについてチームメンバー全員が共通の認識を持つようにすることができます。canvas を使えば、Slack を離れることなく、クリエイティブブリーフをリンクすることや、チームメンバーのプロフィールの表示、最新情報の伝達、アイデアのブレインストーミングが可能になります。チェックボックスツールを使って各タスクを列挙し、チェックを入れていきましょう。
成果物に向けてのコラボレーション
Slack は 2,600 以上のアプリと連携しているため、チームが日常的に使っているアプリを直接 Slack で利用できます。
Google ドライブとのインテグレーションや類似のアプリを使えば、クリエイティブな仕事に関する共同作業や追記事項の解決に役立ちます。
共有されたドキュメントにチームメンバーがコメントすると、Slack に通知が届きます。そのため、作業の承認を受けたり、マーケティング成果物を提出したりする際にかかる時間が短縮されます。
マーケティングアプリを Slack と連携させることで、Slack を離れることなく、ソーシャルメディア、プロジェクト管理ツール、キャンペーン追跡ツールなどにアクセスできます。利用可能なマーケティングアプリの例としては、次のようなものが挙げられます。
- MailChimp : MailChimp のメールキャンペーンのステータスをモニタリングできます。
- Typeform : 顧客アンケートの結果を直接 Slack 内で確認できるため、フィードバックをチームと共有して反映させるまでの時間を短縮できます。
- PeakMetrics : 自社のブランド、製品、競合他社がいつ言及されたかを記録して把握できるため、常に先手を打って会話に対応できるようになります。
- Salesforce for Slack : Salesforce アプリからの通知や情報が Slack に直接届きます。
社内通知の作成
マーケティングチームによる社内通知や、営業など他のチームとのコミュニケーションには、「#announcement」チャンネルを使います。マーケティング施策について営業チームを参加させる、KPI を設定する、リードについてコラボレーションするなどのことができます。社内通知チャンネルは次のような用途にも使用できます。
- 大きな成果の発表
- 会社や部署の最新情報の共有
- 今後のイベントに関する詳細の通知
さらに詳しく知りたい方は?
マーケティング手法は急速に変化しています。そのような中でも、チームは Slack を活用することで、未来に向かって進み続けることができます。ハドルミーティング、ワークフロービルダー、アプリのインテグレーションなどの機能で日常業務を効率化しましょう。マーケティングチームの日常業務をもっと簡単にする方法は他にもあります。詳しくは、ヘルプセンターにアクセスするか、ウェビナーをご覧ください。