習慣とは無意識のうちに繰り返している行動です。歯磨きや朝のコーヒータイムのほか、スマートフォンで数分おきに SNS をチェックするのもその 1 つです。
仕事でも、毎日繰り返すルーティンや行動が習慣になります。しかしそうした仕事習慣が生産性を高めているかどうかは疑問です。
億万長者のような成功者の習慣に関する記事は、インターネットで検索すれば山ほど見つかります。そのような体験談はとても参考になりますが、必ずしも自分の仕事に取り入れられるものではありません。仕事量が増える一方の人に本当に必要なのは、よい仕事習慣を作るためのちょっとしたヒントです。
よい仕事習慣を身につければ仕事での成果が加速します。これはオフィス勤務、完全リモートワーク、ハイブリッドワークなど、どんな働き方でも言えることです。
よい習慣と悪い習慣
誰でも、よい習慣より悪い習慣の方が簡単に挙げられるのではないでしょうか?そこで、まずは洗い出しから始めましょう。そうすれば、やめるべき習慣や改めるべき習慣が見えてきます。悪い習慣の例には、次のようなものがあります。
- 先延ばしにする
- 休憩が多すぎる、または少なすぎる
- 1 週間の計画や目標がない
- 仕事が整理されておらず、気が散りやすい
- コミュニケーションが足りない
よい習慣とは
よい仕事習慣があれば、仕事が整理され、効率が高まり、周りの人から頼られるようになります。時間どおりに行動し、締め切りを守り、問題点ではなく解決策を提案するようにすれば、周りから一目置かれるでしょう。
チームプレーヤーになるために必要なのは、ルールを守ることだけではありません。よい手本を示し、必要に応じて歩み寄り、チームの仲間に配慮することも必要です。
改善の意識を持つことが大事
ひと息入れることもできないほど忙しい。することがたくさんあって、どこから手をつければよいかわからない。常にトラブル対応に追われていて、To-Do リストがまったく終わらない。
このように感じている人はたくさんいます。だからこそ、仕事習慣を改善する方法を知ることが大切です。想像してみてください。1 日の始まりにその日のタスクが明確になっていたらどうでしょうか?気を散らす要因がたくさんあっても、対処法がわかっているとしたら?
働く場所がオフィスであれ、自宅のキッチンであれ、習慣を少し変えるだけで状況をコントロールしてより多くのタスクをこなせるようになります。なかには心構えが整うことで対処できるものもあれば、今あるテクノロジーを活用して改善できる習慣もあるでしょう。
仕事習慣を改善するための 3 つのヒント
1. 日々のルーティンをアップデートする
終業時間まで集中力を切らさないためには、1 日の始まりに軽い運動をするのが効果的です。しかし、早起きして 30 分ランニング しなければと思うと気が滅入ってしまいます。そこで、もっと小さな単位で考えてみましょう。まずは、ランニングシューズを履くことだけに集中します。シューズが履けたら、一歩踏み出すのは簡単です。
リマインダーや視覚的な目印を利用すれば、習慣を身につけやすくなります。例えば、ランニングシューズをベッドの近くにおいておけば、夜寝る前に目に入るため意識しやすくなります。
また Pushupbot などの Slack アプリを使って、水分補給やストレッチなどの通知を設定しておきましょう。さらに、Slack でリマインダーを設定すれば、休憩やミーティング、報告書提出などの時刻に通知が届くので便利です。
2. 集中力を高め、気が散るのを防ぐ
デスクがきれいに整理整頓されていれば、集中しやすくなりますよね。実は、コンピューターの画面を整理しておくのも同じくらい効果的です。作業中のウィンドウを全画面表示にして、ほかのウィンドウが見えないようにすれば、気が散るのを最小限に抑えられます。
通知も集中を乱す要因の 1 つです。モバイル通知をオフにし、「既読にする」の設定を変更してチャンネルから少し距離を置きましょう。そして、デスクトップ通知をメンションやダイレクトメッセージだけに限定します。
また、通知スケジュールを設定し、サウンドや通知をオフにする時間帯を指定するのも簡単です。
1 日の終わりに To-Do リストを作成するのもおすすめです。そうすれば、翌朝スムーズに仕事を始められるでしょう。
3. ストレスを管理し、柔軟に仕事を進める
仕事を面倒だと感じると、気が重くなり、先延ばしにしたくなります。これを防ぐには考え方を変え、タスクのゴールに集中しましょう。あるいは、タスクを最終的なゴール達成に向けた細かいステップに分けましょう。小さな単位に集中すると、成功しやすくなります。
最も集中力が高まる時間帯は、人によってさまざまです。早起きをして朝 8 時前にたくさんの仕事をこなしてしまう人もいれば、午前中はカフェインが効いてくるまで調子が上がらない人もいます。
そのため、仕事の進め方に柔軟性を持たせることが重要です。日々の進捗報告を、リアルタイムのビデオ通話ではなくいつでも見られる録画で行えば、各メンバーが自分の都合のよい時に対応できます。
ログイン後すぐに進捗状況の確認を促す Range などのアプリもおすすめです。全員がその日の予定を入力すれば、互いの状況を把握できるようになるため、仕事を中断してスタンドアップ・ミーティングを行う必要もありません。
自分のやり方で仕事習慣を改善
変化とは、誰にとっても簡単ではありません。しかし、仕事習慣は小さな工夫をするだけであっという間に改善できます。リマインダーを設定する、視覚的な目印を利用する、通知設定を調整する、身近にあるテクノロジーを最大限に活用するなど、ちょっとしたことから始めてみましょう。