ここ数年、世界中の企業はデジタルソリューションを駆使して、世の中の激的な変化を乗り切ってきました。私たちは今、物理的なオフィスよりもデジタルインフラが重要な時代に生き、イノベーションを進めています。パンデミックをはじめとする変化が世界で起こるなか、私たちが生産性を落とさず柔軟に連携できるのは、このデジタルインフラのおかげです。
今や、多くの企業がリモートワークとオフィス勤務のハイブリッド型を採用しており、ナレッジワーカーの 66% が柔軟な職場環境で働いています。私たちの目の前にはオフィスの再開から人材の維持、効率と生産性の最大化まで課題が山積みです。そんななか、Slack は Salesforce とのパートナーシップによって Digital HQ(会社を動かすデジタル中枢)を推進し、皆さまが部門、時差、拠点、企業の枠を越えてつながり、目指す方向を揃えて機敏に仕事を進められる環境を提供してきました。
今回私たちは、働き方の未来に関する Slack の年次カンファレンス Slack Frontiers にて、Slack ハドルミーティングで実現する新たな協業のかたちを発表します。これは、Digital HQ 上で自然な会話やリアルタイムでの連携を進めやすくなる機能です。また、行政機関向けにセキュリティを強化した Digital HQ、GovSlack のローンチも発表します。ここからは Slack ハドルミーティングの新機能を一緒に見ていきましょう。
「企業が柔軟な働き方という未知の世界へと漕ぎ出すなか、Slack は改めて Digital HQ にどんなツールが必要か考えてきました。ハドルミーティングでの協業を可能にする新機能は、Slack 上でチームが深く連携し、素早く意思決定できる方法です。すでに予定の詰まったカレンダーに新たな会議をねじ込む必要はありません」
Slack ハドルミーティングでの連携手段がさらに充実
コロナ禍が始まった頃、ユーザー企業の皆さまからは、オフィスの休憩室や廊下で行っていたカジュアルな会話を再現できるデジタルファーストな方法がほしいという声が寄せられました。その意見をしっかり受け止めた結果生まれたのが、Slack ハドルミーティングです。ハドルミーティングはシンプルで簡単に使えるため、Slack 史上最も急速に普及した機能になりました。この機能は、Intuit、Wayfair、Dell、Kiva、Expedia Group などの企業で、何百万人もの皆さまに活用されています。
ハドルミーティングはユーザーの皆さまに愛され、その顧客満足度が 95% に達する一方で、最も多かったフィードバックは、コラボレーションをさらに深める機能がほしいという内容でした。そこで私たちは、皆さまが新しい働き方に対応しつつ、従来のオフィスフロアにあったエネルギーや仲間意識を再現できる新機能の構築に取り掛かりました。
そうして生まれたのが、Slack ハドルミーティングで使える新しい機能です。次の機能を使うと、チームはすべての仕事を Slack という自社の Digital HQ で進められるようになります。
- 📹 ワンクリックでさっと使えるビデオ
- 📺 描画やカーソルを含む、複数人での画面共有
- 🥳 リラックスした楽しい雰囲気を醸成する絵文字リアクションや「ステッカー」
- 💬 チャンネルに自動保存されるメッセージスレッド
気軽に使える協業スペース
リモートワークでも、オフィス勤務でも、そのハイブリッドでも、Digital HQ 上で同僚と一緒に働いていることを感じられる方法が必要です。そのことに気づいた Slack では、分散したチームが Slack 上で素早くつながり、問題を解決し、リアルタイムで一緒に何かを生み出せるような、まったく新しいスペースを Slack ハドルミーティング内に作ることにしました。打ち合わせの日時を調整したり、会議のために別のアプリを立ち上げたりする必要はありません。アイデアのブレストも、重要な問題の解決も、最新のデザインチェックも、その場でハドルミーティングに切り替えれば、すぐにチームと一緒に行えます。
この新たな協業を可能にするツールを使うと、同僚と一緒に日々の仕事に取り組める柔軟なスペースが生まれるため、拠点にかかわらず全社のあらゆるメンバーと連携できるようになります。この機能はまもなくリリース予定です。
ビデオをオンにしてつながりを強化
デジタルファーストな環境でチームが一緒に働き、フィードバックを共有する際、相手の顔が見えればよりつながりを感じられます。そこで、ハドルミーティングのオプションとして、さっと使えるビデオを導入することにしました。
ハドルミーティングは、最低限のシンプルな画面と音声のみの会話がデフォルト設定です。この手軽で音声ファーストな体験は多くの皆さまに支持されているため、変えません。そこにまもなく、ビデオをオンにできるオプションを追加します。これは自分を存分に表現したい時や同僚の反応をリアルタイムで見たい場合に活用できる機能です。リモートワーク中、家のなかの様子を見られたくない時も心配いりません。ビデオの背景をぼかせるため、安心して仕事に集中することができます。
机を並べているかのようなチームワークをどこからでも実現
画面をチームのメンバーと共有すれば、ミスコミュニケーションを減らしてお互いの認識を確認しやすくなるため、プロジェクトに対する全員の認識を揃えられます。しかし従来の画面共有は、たいていプレゼンテーションモードに限定され、しかも画面を共有できるのは 1 人だけでした。
ハドルミーティングでは、複数の人が同時に自分の画面を共有できるようになります。これにより、ほかのメンバーがプレゼンテーションや文書をリアルタイムで確認したり、一緒にまとめたりするのも簡単です。
例えば、新しいウェブプロジェクトを複数のデザイナーと一緒に進めている場合なら、それぞれに異なるデザイン案を見せてもらったうえで、どのビジュアルがベストか判断できるでしょう。共有した画面上で描画したり、カーソルを動かしたりすることもできるため、特定のポイントやビジュアルの強調も可能です。たとえばデザインの不統一なところを丸で囲むなどして指摘し、その場で一緒に修正することもできます。
誰もが背景を把握して方向性を統一
会議が終わってから、会議内で画面共有された資料を再度共有してもらえるよう頼んだ経験はありませんか?
Slack ハドルミーティングの新たな協業スペースでは、会話とファイルがチャンネルのやり取りと同じ方法で整理され、検索しやすい状態になります。リンク、メモ、チャットなど、ハドルミーティングで共有されるものはすべて、そのチャンネルまたは DM 内でメッセージスレッドとして自動保存されるため、参照するのも簡単です。
チャンネルや DM のメンバーでハドルミーティングに参加していない人も、メッセージのスレッドをリアルタイムで参照し、必要に応じて参加することができます。またあとからそのスレッドを読んで内容を非同期的に把握し、自分にとって都合のよいタイミングで会話に加わることも可能です。さらにハドルミーティングに名前をつけて参加者に情報を追加共有できるほか、メッセージスレッドをチャンネルや DM のトップにピン留めすることもできます。
ハドルミーティング内のメッセージスレッドを使えば、会話の履歴やリソースにはいつでもすぐにアクセスできます。検索で見つかるようになれば、メンバーにリンクを送ってもらうよう頼むこともないでしょう。つまり全員の時間を節約でき、ナレッジ共有がシンプルになるというわけです。
自分自身を楽しく表現
Slack の豊富なリアク字は、ユーザーの皆さまが自分自身を表現しながら、スマートかつ効率的に仕事を進め、帰属感を高められる方法です(しかも、楽しく使えます)。そんなリアク字のマジックを、この度ハドルミーティングにも導入することにしました。絵文字、効果、「ステッカー」のほか、チームが作成したカスタム絵文字も使えます。これからはハドルミーティングでも絵文字や効果を使って、優れたアイデアに賛同したり、同僚の成功を祝ったり、タイミングよく冗談を投げたりできるでしょう。
例えば、次に発言するために手を挙げたい時や、コーヒーを淹れにちょっと席を外す時など、ステッカーならそのことをさっと効率的に伝えられます。ちなみにつけたステッカーは、自分で削除するまで画面に表示されます。
絵文字、効果、ステッカーのどれを使うにしても、会話の流れを妨げずに自分の意見や状況を伝えられるようになるしょう。
「Intuit では、その場でさっと会話できるハドルミーティングを愛用してきました。今回追加された新たな協業を可能にする機能、特に複数画面の同時共有機能がとても楽しみです。このハドルミーティングの新たな体験によって、実際にチームの同僚と机を並べて働いていた時の感覚を再現できると思います」
チームが 1 か所で成果を創出
ハドルミーティングに導入されるこれらの新機能により、チームは新しい働き方を実践できるほか、次のことが可能になります。
- 💡 ブレストとフィードバック :チャンネルでハドルミーティングを始めて、キャンペーンのアイデアをメンバーに説明し、意見をもらいましょう。フィードバックや新たなアイデアはスレッド内で共有されるので、ハドルミーティングの終了後も参照できます。マネージャーが炎の絵文字 🔥 をつけてくれたなら、それは「すばらしい!」というフィードバックです。
- 🚀 構築や制作 :制作代理店が、現在進めているデザインのコンセプトを共有して方向性を確認したい場合、共有する Slack コネクトチャンネルでハドルミーティングを開始して画面を共有すれば、最新のモックアップを見てもらえます。さらにプレゼン資料の画面も同時に共有し、アイデアを見比べることも可能です。
- ✅ 問題解決:顧客を訪問中にその場で問題を解決したい時、スマホからリモートのエキスパートチャンネルでハドルミーティングを始めれば、すぐにエキスパートとつながります。ビデオで目の前の状況を中継すれば、問題の解決に向けてどう対応するべきか指南してもらえるでしょう。
Slack ハドルミーティングでの新たな協業を可能にする機能は、2022 年秋に誰でも利用できるようになります。
もっと色々知りたいですか?Slack と Salesforce にお任せください。Frontiers 2022 では、現代の職場が抱える難題に対応し、チームが Digital HQ を最大活用する方法が見つかります。