電気自動車メーカー Rivian の Digital Workplace のマネージャーである Sheryl Anderson 氏が、最優秀 Slack 管理者賞に輝きました。同氏はプロダクティビティプラットフォームである Slack の社内での利用を推進し、従業員が Slack を使って業務を効率化する方法を切り拓いて、最先端のビジネス成果を導いています。
電気自動車メーカーにとって、その中心にあるのがサステナビリティへの取り組みです。Rivian の経営陣は、2040 年までに二酸化炭素排出量実質ゼロを達成するという「気候変動対策に関する誓約」に署名しています。そのミッション達成に重要な役割を果たすのが、コラボレーションを重視する企業文化です。同社では、幅広いスキルセットを持つ従業員が協力して働くことで、日々何千もの重要な決定が下されています。
ビジネスの機敏性と効率を高めて、乗用車や商用車を、それを待ち望んでいる多くの顧客のもとへ届けるために、Rivian ではホームオフィス、工場、各種施設、ショールーム、パートナー企業のオフィスといった、さまざまな場所で働く従業員が協力して仕事を進められる方法を整備する必要がありました。従業員数が急増し、複数の新しい拠点も追加されるなか、人材採用や導入研修をスムーズに行うことも不可欠でした。さらに、自社の知的財産を守るために、大企業にふさわしいレベルのコンプライアンスとセキュリティを確保することも求められました。同時に、システムの使いやすさにも妥協したくありませんでした。
そのソリューションとなったのが Slack です。Anderson 氏が効果的な使用方法を浸透させたことで、会社全体での Slack の利用率は 85% にまで高まりました。現在では 15,000 人を超える月間アクティブユーザーが Slack チャンネル、管理しやすいスレッド、絵文字と絵文字リアクション、メンション、検索機能を活用して仕事をしています。また、最初からコラボレーションを重視した企業文化づくりが促されるようなプロセスを Slack 内に導入したことで、新規採用者が実際の業務に慣れるまでの時間も 76% 短縮されました。
Rivian のミッション実現に向けた Anderson 氏の尽力はこれにとどまりません。製造部門のオペレーションでも、Slack のアプリと自動化機能の活用を促進して、製品化のスピードアップを図るとともに、モニタリング、アラート、インシデントレポートといった機能を Slack に統合しました。具体的には 231 種類のアプリケーションと直接連携することで、ツールの切り替えによるタイムロスの削減に成功。チームメンバーがプロセスの効率化を実現できるようになりました。また、工場の従業員、自社の産業用オペレーティングシステム、チケットシステム、エンゲージメントチームをつなぐ 1,000 件のワークフローも活用しています。Slack を使った自動化で生産性を高めたことで、Rivian では年間でおよそ 820 万ドルが節約されたと推定されています。
Anderson 氏は、現在行われている Slack と Salesforce Service Cloud のインテグレーションの取り組みにおいても、主導的な役割を担っています。このインテグレーションにより、Rivian の各チームはさらに細かい点にまで配慮した対応を行って、顧客に最高レベルのサービスを提供できるようになるでしょう。
「Salesforce と Slack を一緒に使うことには、大きく 2 つの価値があります。自動化を最大限に実現できることと、部門を超えた関係者による決断の精度とスピードを高められることです」
また、Rivian は Slack を使って 4,400 のデータポイントから関連情報を収集し、全社的に効率を分析して、生産性の継続的な向上に役立てています。社外との関係では、メールの代わりに Slack コネクトを利用するようにして、顧客、パートナー、協力企業とのコミュニケーションも効率化しています。
企業文化を育む研修から社外コラボレーションに至るまで、チームの垣根を越えた連携にリーダーシップを発揮してきた Anderson 氏は、R1S、R1T、EDC といった車種を各地のすべての顧客に確実に届けるため、同社のあらゆるタッチポイントにおける Slack のさらなる活用を推進しています。