ここ数年で、世界中の組織はコラボレーション方法の見直しを迫られてきました。リモートワークやハイブリッドワーク、オフィス出社などの勤務形態にかかわらず、「同僚と連携して働く」というアイデアは進化し、今ではビデオ会議やインスタントメッセージ、そして多くのクリエイティブな絵文字が使われるようになりました。
ちょっとしたブレインストーミングセッションを始める場合でも、休暇の後に同僚に状況を確認する場合でも、気軽にライブチャットをした方がスムーズなことがあります。そこで役に立つのが、Slack ハドルミーティングです。ハドルミーティングは自然発生的な話し合いや作業セッションをサポートするように設計されており、参加者がどこにいても、柔軟でインクルーシブ、そしてつながりを感じられるリアルタイムのコラボレーションを実現します。
ハドルミーティングは、2021 年にリリースされると瞬く間に Slack 史上最速で導入され、95% の顧客満足度スコアを獲得して最も人気のある機能の 1 つになりました。ほどなくして、ハドルミーティングで保留中に流れる音楽が特に好評で、もっと選択肢を増やしてほしいという声が寄せられました。そこで、ユーザー企業の皆さまに喜んでいただく機会を逃さないように、誰でも利用できる新しい曲を集めた新機能「huddles jukebox」を先日リリースしました。
「ハドルミーティングの機能は、Slack がユーザーを大々的に喜ばせるために製品の細かい部分にいかに注力しているかを示す好例となりました。これはすべて、人々が仕事で多くの時間を費やすプラットフォームのよい管理者になるという私たちのコミットメントの一環です。」
音楽の魔法で待ち時間を価値あるものに
これまでは、Slack ハドルミーティングにほかの参加者がいない時、チームメンバーが参加するまでスムーズジャズが流れていたかもしれません。しかし、ジャズの気分ではないこともあるでしょう。そこで jukebox の登場です。デフォルトの設定は引き続きジャズですが、新しいアップデートにより、気分に合わせてサブウェイミュージックやベースビート、サウンドバス、ネイチャーメディテーションなどのさまざまなトラックから選択できるようになりました。
新しい jukebox のデザインは、待ち時間に簡単にさっと曲を選択できるようになっています。ハドルミーティングごとに音楽を切り替えることも、新しい曲をデフォルトに設定することもできます。音楽を流したくない場合は、そのように選択できます。
仕組みはこれまでと同様です。ハドルミーティングでほかの参加者がいない時に、音楽が再生されます(「環境設定」でオフにしていない場合)。スムーズジャズが徐々に聞こえてくるので、そのままくつろぐことも、自由に音楽を止めることもできます。同僚がハドルミーティングに参加すると、音楽は自動で止まります。
ハドルミーティングの歴史 : この機能と音楽が導入された経緯
ユーザー企業の皆さまに愛され、日々の仕事をよりシンプルで有意義にする製品を開発することは、Slack の最終目標です。ハドルミーティングは、1 回限りのミーティングやチェックインをもっとすばやく、簡単に、そして楽しく実施できるようにするために作られました。
参加メンバーは、チームとの連携が必要な限り、ハドルミーティングに残ることができます。従来のミーティングのように開始時間と終了時間はありません。通常は、オフィスアワーやカジュアルなコワーキングセッションに使用され、参加者は自由に参加・退出できます。この製品にちょっとした驚きと遊び心を加えることを考案したのは、Slack の Senior Director of Product Design である Anna Niess です。Anna は、Glitch(Slack チームが Slack に方向転換する前に制作したオリジナルゲーム)向けに作った音楽を、創業ストーリーへのオマージュとして使用するというアイデアを打ち出しました。
この音楽は実用的でもあります。ハドルミーティングでほかの参加者が全員退出した時に、必ずしも退出を促すことなく、穏やかに最後の 1 人であることを知らせることができます。マイクは自動的にミュートにされます。このように、ハドルミーティングを退出するか、次の人が参加するまで音楽を楽しむかを選択できます。
「ハドルミーティングの保留中に流れるジャズが好評になることは想像していましたが、ユーザーの間やソーシャルメディアでこれほどまでに話題になるとはまったく思っていませんでした。この経験を土台として、仕事にちょっとした遊び心を提供するために新しい huddles jukebox を導入しました。」
音楽制作の裏側 : どのようにハドルミーティング向けの曲を選定したのか
ほかの大部分の製品と同様に、Slack ではパイロットユーザーを使ってハドルミーティングのジャズ音楽を社内外でテストしました。気持ちが明るくなったという声が多く寄せられ、リリース後はソーシャルメディアによってこの音楽がいかに好評を博しているのかが明らかになりました。さらに、独自リミックスの投稿もいくつか見られました。
Slow Clap Productions の創業者兼クリエイティブディレクターである Dan Lichtenberg 氏は、「創造性と芸術的な表現は当社の取り組みの中核であり、私はいつも Slack のハドルミーティングで流れるジャズ音楽に魅了されています」と述べています。
リリースしてまもなく、音楽の選択肢を増やしてほしいという要望が寄せられました。そこで、サウンドデザイナーの Mikey Maleki 氏とコラボレーションして新しいトラックを制作しました。音楽や音波に関するさまざまなアイデアからインスピレーションを取り入れ、北カリフォルニアの多様な環境のサウンドスケープや、日本の環境音楽の穏やかなトーンなどを参考にしました。音源となったのは、ディスコミュージックのグルービーなリズムやファンキーで手頃なシンセ、ローファイハウス音楽のダスティドラムやメローな電子ピアノ、60 年代のイタリアのラウンジ音楽の心地よいボサノバなどです。
「ハドルミーティングの新しいビートはよく考えられていて、私のチームが気に入っている Slack 機能の 1 つによい雰囲気を添えてくれます。」
huddles jukebox には、状況や気分に応じて選択できる多彩な曲が揃っています。
- ウェイティングルーム : 思わず体が動く、穏やかで流れるような楽しい音楽
- サブウェイミュージック : 集中力を高めるグルービーな曲
- スムーズジャズ : チームメンバーが参加するまでの待ち時間を心地よく過ごせる、誰からも愛されるデフォルトのジャズ
- 口笛 : オリジナルのジャズトラックの口笛バージョン。アップテンポで気取らない音楽
- フォーカスビート : 集中に最適な環境音
- ハッピーベース : 気分を高めるエネルギッシュで心地よい音楽
- サウンドバス : 心を癒して落ち着かせる、穏やかな瞑想サウンド
- ネイチャーメディテーション : 自然を連想させて緊張をほぐす、没入感のあるリラックス音楽
「音楽はモチベーションや創造性の向上、ストレス緩和に効果的です。Slack のソフトウェアに音楽を取り入れることは、エクスペリエンスを向上させて暖かみのあるものにし、最終的に仕事をより快適にするための優れた方法です。」
ハドルミーティングのその他のアップデートもまもなく導入予定
この遊び心のあるアップデートは始まりに過ぎません。先日、場所を問わずハドルミーティングに簡単に参加できるリンクや、画面共有と書き込みの機能強化も追加されました。タップして参加、辞退、返信できる新しい招待通知も「まもなく導入予定」です。皆さまからの貴重なフィードバックに基づき、どこにいても楽しく直感的に仕事をするための機能を導入して、今後もエクスペリエンスを強化していきます。