InboundCycle、Slack でプロセスの合理化と最適化を実現

「成長を続けたいなら、コミュニケーション、管理、交流といった日々の活動に役立つ Slack は欠かせないツールです」

InboundCycle Director of SalesAndrea Castañar 氏

2011 年、スペインおよびラテンアメリカ地域における最初のインバウンドマーケティング代理店として、InboundCycle は新境地を開拓しました。現在では従業員が 100 人を超えるまでに成長し、スペインだけでなく、フランス、チリ、メキシコ、ブラジルにも進出しています。100% デジタルネイティブの文化を持つ同社は、300 人を超える外部の協力者と連携して、さまざまなプロジェクトを進めています。顧客ごとに異なるニーズに対応するためには、このような協力者と InboundCycle の各部門との緊密なコラボレーションが欠かせません。

当時の Director of IT で、現在は Process Manager を務める Anna Campins 氏は、4 年ほど前までは社内のすべてのやり取りがメールで行われていたと振り返ります。「InboundCycle は完全にメールに依存していました」。それが変わったのは、共同創設者で CEO の Pau Valdés 氏のリーダーシップのもとで Slack を導入してからです。

ナレッジ管理が機敏に

以前は社内コミュニケーションの大部分がメールで行われ、緊急の用件については Google ハングアウトが使われていました。Campins 氏は「Slack の導入により、やり取りがスピーディーになっただけでなく、社内のコミュニケーションを整理できました」と語ります。Director of Process Improvement を務める同氏によると、複雑なメールでのやり取りは実用的ではなく、顧客のプロジェクトに役立つはずの貴重なナレッジも失われていたといいます。

「一夜にして終わりました」と Campins 氏が振り返るように、メールから Slack への移行はスムーズかつシームレスでした。「使うのに難しいことはありません。とても直感的なツールで、誰もがすぐにメリットを実感できました」

「求めていたのは、うまくカテゴリー分けができ、強力な検索機能があり、会話に加わるメンバーを柔軟に決められるソリューションでした」

InboundCycleDirector of Process ImprovementAnna Campins 氏

プロジェクト管理を向上

従業員がすぐに気づいたメリットのひとつは、ナレッジ管理が向上することでした。「重要なのは整理できることです。ワークスペースを階層化し、さまざまなチャンネルやスレッドをまとめられます」と Campins 氏。さらに、コミュニケーション以外の機能も充実している Slack は、コラボレーションやプロセス管理のプラットフォームとしても力を発揮します。Director of Sales を務める Andrea Castañar 氏は「新しい顧客との契約が結ばれると、関係するすべてのチームに自動的に通知が送られます」と、その活用方法を紹介。Campins 氏も「提案のための専用チャンネルを用意しています。提案が通ってプロジェクトに昇格すれば、その実行を担うグループが参加する、という流れになっています」と付け加えます。

チャンネルごとに参加するメンバーを柔軟に決められ、アクセス権を細かく設定できることも、このプラットフォームの利点です。Campins 氏はさらに「すべてが履歴として保存されて、検索可能なため、プロジェクトの効率が高まります」と語ります。

自動化と生産性向上の推進

ワークフロービルダーを用いた自動化も、時間を有効に活用し、生産性を向上させるために欠かせないものになっています。自由にカスタマイズできるワークフローにより「定型的なやり取りや特定のアクションに関する通知などを、誰もが必要に応じて自動化できます」と Campins 氏は語ります。ほかのアプリケーションとの連携も簡単で、例えば、同社ではチケットシステムとして使用している Trello と組み合わせた自動化が頻繁に活用されています。「特定のラベルがついた至急のカードが作成されると、チーム全体に自動でメッセージが送信される仕組みになっています」

「見込み客からウェブサイト経由でマーケティングや営業に関するリクエストがあると、自動的に Slack に通知が届くようになっています」

InboundCycleDirector of SalesAndrea Castañar 氏

Slack と会社の CRM を連携できることで、営業部門でもメリットが生まれています。プロセスが自動的にトリガーされるだけでなく、プロジェクトの関係者が必要なドキュメントに、よりすばやく、効率的かつ効果的にアクセスできるようになりました。コミュニケーションが円滑になり、非同期で協働できるようになったことで「会議の回数が大幅に減りました。すべてが一元化されたことで、時間の使い方を大幅に最適化できています」と Castañar 氏。さらに、顧客との間でどのような約束が交わされたのかなど、情報の徹底的な追跡も可能になりました。

チームの結束力が強まる

同社では顧客対応だけでなく、もちろん社内向けにも Slack を大いに活用し、日々の業務を通じたチームの結束力の強化につなげています。

「「縫い物、読書、パドルボード、食べ物、フィットネスなど、さまざまな趣味のチャンネルがあって、ほかの部署やほかの国の人と交流できる機会になっています」

InboundCycleInbound Project ManagerClara Muxach 氏

営業部門を率いる Castañar 氏は「Slack のおかげで、すべての支社とのつながりを保つことができ、会社として成長できます」と話します。そのようなつながりは、営業、開発、デザインなどさまざまな部署が関わるプロジェクトに不可欠です。「成長を続けたいなら、コミュニケーション、管理、交流といった日々の活動に役立つ Slack は欠かせないツールです」と同氏は Slack による生産性向上の効果を強調します。

InboundCycle は Slack を活用することで、効率の向上、円滑なコミュニケーション、グローバルチームの結束力の強化といった成果を継続的に得ています。これらすべてが、インバウンドマーケティングのイノベーションを推進するという同社のミッションを支えているのです。