さまざまな組織が急ピッチでリモート体制を整えているなか、Slack 管理者の皆さんは実質一晩で Slack をバーチャルオフィスに変えました。現在、122,000 を超える企業の Slack 管理者の皆さんは、リモート移行に取り組むだけでなく、メールからチャンネルベースのメッセージへの全社的な移行を推進しています。休むことなく従業員をサポートしながら、業務が安全かつスムーズに行われる状態を保っているのです。これは簡単なことではありません。成長中の組織であればなおさらです。
Slack のミッションは皆さんのビジネスライフを改善することであり、管理者の皆さんはその実現に欠かせないパートナーです。そこで皆さんをサポートするために、私たちは次の点をシンプルにしました。
- Slack に対するチームのエンゲージメント分析と強化
- カレンダーアプリを一気に全社導入
- エンタープライズ管理を簡単に
Slack に対するチームのエンゲージメント分析と強化
管理者がチームをサポートして、日々の情報や業務をサイロ化された受信トレイから Slack チャンネルに移行できると、チーム全員がすべての情報を 1 か所に集め、同じ方向を目指し、仕事をすばやく進めることができます。ここでは、Slack のエンゲージメントデータから実行可能なインサイトを取り出し、この移行について理解し促進するための新しい方法を紹介します。
まず、自社のリモートチームは仕事をしっかり進められていますか?社内コミュニケーションチームからの大切なお知らせはちゃんと読まれているでしょうか?メッセージアクテビティ(プラスプランと Grid プランで利用可能)では、Slack のメッセージに対するリーチ・影響・エンゲージメントについての豊富なデータを引き出すことができるため、管理者が社内コミュニケーションチームや経営層の重要なパートナーとなります。
「メールから指標を抽出するのは手間がかかり、ミスも起こりやすいのに対して、Slack ではすぐに KPI として使えるインサイトをその場でリアルタイムに得ることができます。また重要な情報を Slack で共有すれば、いつメッセージが届いてチーム全体に伝わったかが正確にわかります」
50 人を超えるメンバーがいるパブリックチャンネルのメッセージについては、管理者とオーナーが参照できる情報は次のとおりです。
- 経時でのリーチとエンゲージメント
- ユーザーが投稿を最初に見るデバイスの分析
- 絵文字リアクション数順での上位の返信
- 部門別の閲覧数(SCIM を利用の場合)
また、新しいアナリティクス API のセット(Grid プランで利用可能)もリリースします。これは Slack のエンゲージメントデータをビジネスレポートツールと統合するものです。管理者はそれらの API を使って Slack のエンゲージメントデータを既存のダッシュボードに取り込むことができるため、オーガナイゼーションが重視する KPI に基づいて Slack のエンゲージメントを分析できます。
管理者が新しい API で実行できる操作は次の通りです。
- すべてのソフトウェアのエンゲージメントを 1 か所で追跡
- 定期的なレポート作成タスクを自動化
- Slack のエンゲージメントをその他のツールと比較
カレンダーアプリを一気に全社導入
全社的な生産性ツールと Slack を連携させることは、管理者が推進できる最も有意義なことの 1 つです。これにより、組織は利用中のソフトウェアに対する投資からさらに大きな価値を引き出すことができるからです。例えば、カレンダーアプリと Slack を統合しているチームは 150,000 以上にも上ります。アプリを連携させると、ユーザーはタブを切り替えることなく今使っている Slack からいつも使うツールにアクセスできるため、時間の節約になります。
Google カレンダーと Outlook の予定表の Slack アプリを使うと会議への招待やスケジュールが Slack に取り込まれるため、予定を把握しやすくなります。会議の開始時間が近づくとユーザーには通知が送られ、ワンクリックで通話に参加できます。リンクを探す必要はありません。
今回、このようなアプリの導入スピードを加速できるようになりました。従業員それぞれに自分のアカウントを認証するよう求める代わりに、わずかな手順で管理者がカレンダーアプリを全社的に自動で許可できるようになったのです(すべてのプランで利用可能)。
このトップダウンのアプローチによって、管理者は組織全体の生産性を高めることが可能になりました。実際、1,500 人以上の従業員を抱える個人向けオンライン金融企業である SoFi では、カレンダーアプリを自動設定するドメイン認証を使い始めてから、毎週の Google カレンダー利用者数が 790% も増加しています。
「新機能の使い方をチームに教えるのに数週間かかることもありますが、千人単位の従業員に Google カレンダーアプリを使い始めてもらうのにかかった時間はわずか数分でした。このスピード感によって、私たちの手間が減り、ユーザーにより高い価値を届けられるのです」
エンタープライズ管理を簡単に
手動で管理するタスクへの対応スピードを上げられるよう機能を改善しました。これにより、Slack でチームワークを強化するための全社的な取り組みにもっと力を入れられます。
まずはチャンネルを一元管理するツールです(Grid プランで利用可能)。これは、管理者がオーガナイゼーション全体のチャンネルをメインダッシュボード 1 か所に表示して管理できるとても便利な機能です。名前の変更、アーカイブ、権限の変更などを行う時は、ダッシュボードで数回クリックするだけ。
また、たいていの従業員にとって入社手続きは 1 回限りの経験ですが、Slack 管理者にとっては毎日処理する業務です。今回、管理者が所属部門に基づいて従業員を関連チャンネルに自動的に追加できるようになりました(Grid プランで利用可能)。チャンネルのメンバーシップを ID プロバイダ(IDP)グループとリンクさせることで、例えばマーケティング部門の新入社員が、#marketing-チーム
、#brand-社内通知
、#social-メディア
といったデフォルトのチャンネルにすぐに招待されるようになります。
私たちは管理者の皆さんが Slack をもっと簡単に展開・管理できるよう、日々改善に取り組んでいます。それは現在の組織規模だけでなく、数年後に拡大した場合も見据えたものです。今回取り上げた改善点のすべてを皆さんのチームがしっかり利用できるよう、通知チャンネルの作成手順についてはヘルプセンターを、API のガイドについては api.slack.com をそれぞれ参照してください。
本内容は情報提供のみを目的としたものであり、拘束力のある文書ではありません。購入の決定に際して本内容に依拠しないでください。すべてのプロダクトや機能の開発、リリース、タイミングは Slack の単独の裁量によるものであり、変更される可能性があります。