Zoom や Google Meet といったツールを利用して会議や打ち合わせなどをする「テレカン」は、働き方改革に伴う多様なワークスタイルに対応する上で重要な役割を持つものです。
この記事では、ビジネスにおけるテレカンの重要性や種類のほか、メリットとデメリットについて解説します。
テレカンはテレカンファレンスの略語
テレカンは「テレカンファレンス」の略語で、遠隔を意味する接頭辞の「テレ」( Tele )と会議を意味する「カンファレンス」( Conference )を組み合わせたものです。テレカン以外にも、ウェブ会議や遠隔(リモート)会議とも呼ばれます。
テレカンという言葉が使われ始めた当初は電話会議が主流で、「テレフォンカンファレンス」を意味していました。その後、テレビ会議システムを用いた「テレビカンファレンス」、近年ではインターネット回線を用いた「ウェブ会議」へとバリエーションを広げています。
特に近年は、新型コロナウイルス感染症対策の一環としてのリモートワーク(テレワーク)で、 ウェブ会議ツールを用いる企業も増えてきています。
テレカンは私たちにとって、ポピュラーな会議スタイルのひとつになりつつあるといえるでしょう。
テレカンの特長
テレカンは、事業拠点を複数持つ企業や、外部のパートナー会社と連携する機会が多い企業などにとって、重要な役割を果たしています。具体的に、テレカンの 4 つの特長についてご説明します。
複数の拠点と同時に会議を行える
テレカンの特長としてまず挙げられるのが、複数の拠点と同時に会議を行えるという点です。
例えば、東京に本社を置く企業が、札幌・大阪・福岡などの国内拠点や、北京・ニューヨーク・ロンドン・パリといった海外拠点と同時に会議を行いたいとき、テレカンならば、複数の拠点を一堂に会して会議を行うことができます。国内外に事業拠点を持つ企業や、国内外のパートナー企業と頻繁にやりとりを行うような企業にとっては、必要不可欠といえるでしょう。
状況に応じた柔軟な働き方が可能となる
近年、政府主導で推進されている働き方改革により、従業員の事情に応じた働き方を選択できる環境づくりが企業に求められるようになりました。企業がテレカンを導入することによって、従業員は自身の生活状況に応じた柔軟な働き方ができるようになります。
例えば、これまでは育児や介護など、従業員の生活状況の変化によって離職を余儀なくされていたケースでも、テレカンを導入することによって、離職を避けられる場合があります。テレカンの導入が離職率を低下させ、その結果、労働力不足という課題も解決できる可能性があるのです。
コストを削減できる
自社の異なる事業拠点を訪れたり、遠隔地の顧客先を訪問したりする場合、交通費や場合によって宿泊費といったコストが発生します。しかし、これらをテレカンに置き換えることで、コスト削減だけではなく、移動時間などの時間的ロスもカットできるため、ビジネスの効率化へとつながります。
また、テレカンによってリモートワーク体制を実現すれば、通勤コストなども削減できるでしょう。
感染症対策をはじめとしたリスク低減につながる
近年、通勤や会社での新型コロナウイルス感染症対策のために、リモートワークを導入する企業が増えていますが、テレカンを用いることで手軽にリモートワーク環境を実現できます。さらに、感染症対策だけではなく、災害発生時における事業継続性( Business Continuity Plan )の実現においても、テレカンは効果的といえるでしょう。
種類別・テレカンのメリットとデメリット
テレカンには電話会議、テレビ会議、ウェブ会議といった種類があります。自社の用途にかなったテレカンを選ぶには、それぞれの特徴とメリット・デメリットを理解することが大切です。
続いては、テレカンの種類と、それぞれのメリット・デメリットについてご説明します。
電話会議
電話会議は、電話回線を用いたテレカンです。電話会議を行うには、通信事業者が提供する電話会議サービスを利用するのが一般的です。また、会議用のスピーカーを用意しておくと、より円滑なコミュニケーションが行えるでしょう。
テレビ会議
音声のみのコミュニケーションに限定される、電話会議のデメリットを補う形で生まれたのがテレビ会議です。テレビ会議専用の機器および高品質な通信を行うための、専用回線を用いるのが一般的です。
ウェブ会議
ウェブ会議は、インターネット回線およびパソコンやスマートフォンなどの情報端末、ウェブ会議用のシステムやアプリを用いるのが一般的で、リモートワークを導入している多くの企業で利用されているテレカンです。テレビ会議と同じく、映像と音声によるコミュニケーションですが、専用回線や専用機器は必要なく、通常のインターネット回線とパソコンやスマートフォンを用いる点でより手軽といえます。
自社に合ったテレカンを選ぶ際のポイント
テレカンは前述したとおり、大きく分けて電話会議、テレビ会議、ウェブ会議の3つがあります。自社に合ったテレカンを選ぶ際にチェックしたいポイントについてご説明します。
コスト
テレカンを導入する際には、導入コストとランニングコストについて検討する必要があります。
例えば、電話会議には専用回線、テレビ会議には専用回線に加えて専用機器が必要なため、ウェブ会議に比べて導入コストがかかります。
セキュリティ
テレビ会議は専用回線と専用機器を利用するため、セキュリティ面で安心なテレカンといえるでしょう。また、ウェブ会議の場合には、インターネット回線のセキュリティについても考慮することが大切です。
従業員の業務環境
複数拠点と頻繁に会議を行ったり、リモートワークをしている従業員が多かったりする場合には、テレビ会議のように専用機器が必要なく、低コストで導入できるウェブ会議が向いています。
ビジネスツール
自社ですでに導入している、もしくは導入を予定しているビジネスツールがある場合、そのビジネスツールにウェブ会議の機能があるかどうかを確認してみましょう。もし、そのツールにウェブ会議機能が搭載されていれば、新たにウェブ会議専用ツールを導入する必要がありません。
Slack を使って手軽に高品質なテレカンを実現
ウェブ会議には、 Zoom や Google Meet といった専用ツールもありますが、ビジネスチャットツールとしても知られている Slack にも、ウェブ会議機能が搭載されています。
Slack はビジネスチャットツール機能もあるため、ファイル共有機能や画面共有機能が充実しており、会議中の資料共有などがスムーズに行えます。 1 対 1 でのメッセージのやりとりやグループチャットのほか、一般的なウェブ会議ツールのように URL を発行する必要なく、ワンクリックで音声でのミーティングを始められるハドルミーティングやビデオ会議など、多彩なコミュニケーション機能を備えており、状況に応じて柔軟なコミュニケーションを図ることが可能です。
外部サービスとの連携でより高度なテレカンを実現できる
Slack は、さまざまな外部サービスとシームレスな連携が可能です。 Zoom や Microsoft Teams といったウェブ会議ツールのほか、 Google Drive 、 DropBox といったファイル共有ツールなど、必要に応じてさまざまなサービスと組み合わせて、効率的かつ円滑なテレカンを実現することができます。
セキュリティ面も安心
Slack は、セキュリティ面においても安心して使うことができます。 Slack を通じてやりとりされるデータはデフォルトで暗号化されるので、盗聴などの心配がある機密性の高いデータのやりとりも安心です。また、IDとデバイス管理が徹底されているので、企業と無関係の悪意ある第三者の不正利用なども防ぐ仕組みも備えています。
FINRA (アメリカの金融業規制機構)や FedRAMP (米国連邦リスクおよび承認管理プログラム)、 HIPAA (医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)、 ISMAP (政府情報システムのためのセキュリティ評価制度)をはじめ、国際的なセキュリティおよびデータプライバシーの基準を満たしているので、グローバルな拠点間でのやりとりを前提としたテレカンにおいても、安心して使うことができます。
Slack は、現代のビジネスに求められる機能やセキュリティをすべて搭載したビジネスコラボレーションツールであり、低コストで高品質なテレカン環境を実現したいと考えている企業にぴったりのツールだといえるでしょう。
※料金プランによってセキュリティプログラムの内容が異なる場合があります。詳しくは営業担当者にお問い合わせください。
テレカンはコスト削減や働き方改革実現の強い味方
テレカンは、ビジネスにおけるさまざまなコストを削減すると同時に、近年、政府主導で推進されている働き方改革に伴う多様なワークスタイルに対応する上でも、重要な役割を果たしているといえるでしょう。
テレカンには電話会議、テレビ会議、ウェブ会議と、いくつかの種類があります。それぞれ、メリットとデメリットが異なりますから、導入の際には、どの方法が自社に最も合っているのか事前によく検討することが大切です。
Slack なら、手軽に高品質なテレカン環境を実現することができます。新たにテレカン環境の構築を考えている方はもちろん、既存のテレカン環境に問題を感じている方も、 Slack の導入をご検討ください。
よくある質問
HOME > Slack 日本語ブログTOP > 生産性 > テレカンとは?メリット・デメリットと導入時のポイントを解説