Slack はこれまでずっと、柔軟な働き方の実現に取り組んできました。その方向性が正しかったことは、この数年で次々と証明されています。今年 7 月に公開された Future Forum Pulse Summer Snapshot でも、現時点でナレッジワーカーの 80% が働く場所の柔軟性を、また 94% が働く時間の柔軟性を求めていると明らかになりました。
柔軟な働き方の実現には決まったアプローチがあるわけではありません。とはいえ、Digital HQ(会社を動かすデジタル中枢)で人やプロセスをつなげれば、チームは必要なツールや自律性を手に入れて課題を解決し仕事を進められるようになります。今回登場した最新機能は、そんな状態をますますシンプルに実現するものです。それにより、誰もが場所や時間、方法にとらわれず仕事でベストな成果を出せるでしょう。
情報へのスムーズなアクセスで仕事を推進
メールでのやり取りを Slack に移せば、全社的にサイロ化を解消できるだけでなく、あらゆる状況が見える化します。実際にデータを見ると、Slack を活用する組織ではリモートで働く従業員の生産性が 26% 上がったほか、意思決定にかかる時間が 30% 減少しています(出典 : Salesforce による 2022 年の調査「FY23 Customer Success Metrics」)。つまり在宅勤務でもオフィス勤務でも、あるいはその中間のハイブリッド勤務でも、Slack の機能を活用すればどこからでも仕事を進められるようになるのです。
必要な人をシームレスに会話に巻き込む
ダイレクトメッセージ(DM)は、チャンネル全体の流れから外れる短い会話をしたり、ちょっとしたやり取りをさっと済ませたりするのに便利です。その DM で、既存の会話をほかのメンバーにもシームレスに広げられるようになります。
例えば、ちょっとしたプロジェクトを進めるために、メンバーと DM でやり取りしているとしましょう。そのプロジェクトはチャンネルを作成するほど大きくはないものの、あなたは専門知識を持つメンバーを巻き込んで知見を得たいと考えています。そんな場面で活躍するのが、既存の DM にメンバーを追加できる機能です。その際、メッセージ履歴の共有もできるため、新たに参加したメンバーは経緯を確認してすぐに流れに追いつくことができます。これにより、流れを止めることなく必要な時に必要なメンバーを巻き込めるでしょう。
記事の公開時点でこの機能は順次展開中であり、今後数週間で範囲を広げる予定です。
主なメンバーにチャンネル管理を委任
大規模に Slack を利用する企業の皆さまにとって重宝するのが、Slack の権限です。権限を設定すれば、チームメンバーが特定の管理機能にアクセスすることができます。今回メンバー種別にチャンネルマネージャーが登場したことで、オーガナイゼーションやワークスペースの権限を設定している企業では、特定のメンバーにチャンネルの管理権限を委譲できるようになりました。チャンネルマネージャーは、パブリックチャンネルのプライベートへの変更、チャンネルの名前変更やアーカイブなどを行えます。
この権限が特に役立つのは、社内外のパートナーと連携して進める長期プロジェクトなどです。プロジェクトオーナーにチャンネルマネージャーの権限があれば、管理者に頼らずにチャンネルのライフサイクルを管理することができます。また部門内の通知チャンネルの責任者にこの権限があれば、チーム全体で投稿権限を管理することも可能です。そのチャンネルを作成した場合でも、管理者からマネージャー種別を割り当てられた場合でも、与えられた権限によって柔軟に対応できるようになるでしょう。
誰にとっても使いやすい Slack
従業員 1 人ひとりの帰属意識は、幸福度と生産性を高めるうえでとても重要です。Slack は多くの企業で、メンバー同士が初めて出会い、文化を育む場所となっています。今回リリースする新機能は、あらゆる場面で誰もがより快適な体験を得やすくなるよう設計しました。
同僚の名前の読み方をさっと把握
仕事での人間関係は第一印象が肝心ですが、相手の名前を正しく呼ぶこともその 1 つです。とはいえ、読み方を相手に尋ねるきっかけをつかむのは意外と難しいもの。直接会ったことがなければなおさらでしょう。そこで今回、ユーザーが名前の正しい読み方を録音してプロフィールに追加できるようにしました。それを確認すれば、相手の名前を最初から正しく読めるようになります。
Digital HQ へのアクセスがより簡単に
キーボード操作の改善
デジタルツールやハイブリッド勤務を取り入れる組織が増えるなか、障がいの有無にかかわらず活躍できる環境はかつてないほど重要です。Slack では、誰もが自分に合った方法で製品を使えるようにしています。
あらゆるユーザーにとってより使いやすいものになるよう、今回アシスティブテクノロジーによって Slack 体験を改善しました。具体的には次のとおりです。
- 集中力を切らさず素早く操作できるようキーボードショートカットを改善
- スクリーンリーダーのインターフェイスがより直感的に
- スクリーンリーダーの設定のカスタマイズ範囲を拡大
こうした機能を活用すれば、より多くのメンバーが高い成果を出せるだけでなく、従業員 1 人ひとりの貢献を大切にする文化が醸成されるでしょう。
Slack のその他の最新情報を見る
今回紹介した Slack の新機能のほかにも、変更履歴ではさまざまな機能を紹介しています。こうした機能の多くは、ユーザーの皆さまから直接届いたフィードバックを反映したものです。皆さまの組織でも Digital HQ を改善した事例やアイデアがあればぜひ教えてください。お問い合わせページまたは、ツイッターでお待ちしています(@SlackHQ のメンションをお忘れなく)!