ラップトップに向かって仕事をする女性の画像に、Agentforce in Slack の社内活用例を示す営業エージェントの UI が重ねられている。

Agentforce in Slack で、Salesforce の営業部門はより速く、よりスマートに成果をアップ

25,000 人以上を擁する Salesforce の 営業チームは、営業エージェントの利用で年間 66,000 時間を節約し、顧客との関係構築やカスタマーサクセスに注力しています。

執筆者 : Jonathan Jager-Hyman, SVP of Agentforce, Salesforce2025年7月15日

活気あるフロアのざわめき、突破口が開いた時のワクワク感、商談成立時の達成感……営業の仕事には独特のリズムと魅力があります。社内システムの達人になろうと思って営業職に就いた人はまずいないでしょう。みな人とつながり、相手の課題を理解し、その解決策を見つける手助けをしようと営業の道に入ったはずです。

それなのに営業チームは、あまりにも長い間、顧客に接するよりも、アプリを切り替え、情報を検索してまわり、専門分野にくわしいエキスパートを探し求めることばかりに時間をとられてきました。このような状況が続けば、知らず知らずのうちに生産性が損なわれ、顧客との関係構築にかけられる時間がさらに失われてしまいます。

Salesforce は「お客さまが成功してこそ、私たちも成功する」という自社の基本理念の 1 つに注力できるよう、営業担当者にすばやく商談をまとめるのに必要な情報を提供することを目指しています。そこで、従業員向け Agentforce をベースに社内用の「営業エージェント」を開発し、営業チームがすでに仕事に使っている Slack に展開しました。

Salesforce のデータや社内のセールスイネーブルメントガイドと接続されている Agentforce を利用することで、営業担当者は重要な案件や競合他社、価格設定の情報などにすぐにアクセスできます。この営業エージェントは、すでに 25,000 人以上の営業担当者を支援し、年間 66,000 時間の節約に貢献しています。

課題 : 情報を探すのに時間がかかりすぎる

営業担当者は、数え切れないほどのシステムやポータル、ドキュメントに分散した膨大な社内データやリソースを扱わなければなりません。これまでは、最新の価格設定に関する情報や、競合との差別化要因、取引先別の履歴などを探すために、アプリを切り替えたり、同僚からの返答を待ったりする必要がありました。このプロセスのために、じわじわと生産性が低下し、会社全体の市場開拓力に影響が及んでいました。

つまり、情報検索がスムーズでないことが、営業活動の足かせになっていたのです。営業担当者には、こうした情報にもっとすばやくアクセスして、自信をもって顧客と有意義な会話ができるような方法が必要でした。

解決策 : 営業部門全体に Agentforce in Slack を導入する

この課題を解決するために私たちが目を向けたのが Agentforce in Slack でした。この仕組みでは「営業エージェント」が、信頼できる社内のデータソース、接続されている特定の営業リソース、そしてウェブから情報を引き出して、質問への回答を生成します。競合他社、オンボーディング、価格設定、パッケージなど営業に関する幅広い情報が得られ、エグゼクティブブリーフィングのテンプレートも作成してくれます。

この営業エージェントは Slack 上で機能するため、営業担当者は今まさに仕事をしているその場所でエージェントを利用できます。デスクにいる時も外出先でも、自然なことばを使って、たとえば以下のように質問や依頼ができます。

  • 「[取引先] 向けのエグゼクティブブリーフィングを作成して」
  • 「[製品] 向けの最新の料金プランは?」
  • 「新しい取引先への見積はどうやって作ったらいい?」
  • 「この取引先はこれまでどんなマーケティング活動に取り組んできた?」

このような質問や依頼に対し、営業エージェントはほんの数秒で、的確な回答や、リサーチで得た情報をまとめたブリーフィング資料を生成し、ダイレクトメッセージ(DM)や Slack チャンネルで提供してくれます。こうして効率が高まることで、営業担当者は、管理タスクや情報収集ではなく、本来の営業活動や顧客とのやり取りにより多くの時間を割けるようになります。

営業エージェントの導入は、営業チームだけでなく、IT チームにも大きな効果がありました。

「Agentforce によって、営業担当者のニーズにスムーズに応えられるようになりました。包括的で使いやすいエージェントソリューションを開発できたと思います」と、Salesforce で Sr. Director of Seller Productivity を務める Jenny Tran は振り返ります。「構築した仕組みを Lightning と Slack の両方に展開できたことで、営業担当者はどこにいてもシームレスな支援を受けられるようになっています」

カスタマーインサイト Slack エージェントテンプレートで、独自の営業エージェントを作成・カスタマイズできます。

インパクト : 年間 66,000 時間を取り戻す

エンジニアリングエージェントと同じように、営業エージェントの成功はまたたく間に社内全体に広がり、ごく短期間で以下のような成果がみられました。

  • 営業エージェントにより、営業担当者の時間をエグゼクティブブリーフィング 1 件あたり平均 1 時間以上節約できる。
  • この実績を世界全体の 25,000 人以上の営業担当者に当てはめると、年間 66,000 時間の節約に相当する。

EVP of Global Business Strategy & Operations を務める Marcie Laderman はこうまとめます。「営業エージェントは、営業担当者が重要なインサイトにアクセスする方法を変革し、オンボーディングを効率化して、即座に情報を提供してくれます。アクセス性の良い Slack と Agentforce を組み合わせることで、デジタル空間で働く人がもっとスマートに、もっとスピーディーに仕事ができるようになります」

何より大きいのは、担当者が営業職として魅力を感じている仕事、つまり顧客との関係を築き、その成功を後押しするという仕事に戻れることです。

Slack が大きな違いを生む理由

営業エージェントがこのような効果を発揮するのは、Slack に組み込まれているからです。コラボレーションから戦略立案、インサイトの共有、商談成立まで、営業チームが日々の仕事に使っている Slack 環境で利用できることで、システムを切り替えたり、新しいアプリを開いたりする必要がなくなります。Agentforce はデジタルのチームメイトとして、チャンネルで情報を提供し、アクションを実行してくれます。これにより、営業プロセス全体がスピーディーで直感的になり、チームでの認識の共有も進みます。

詳しくはこちら をご覧ください。

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